- Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
- / ISBN・EAN: 9784904507599
作品紹介・あらすじ
話題の3人による対談&鼎談集。
現代人の苦悩を理解するヒントと、
「呪いの時代」を生き延びる術がここにある!
〈他者〉は顔や声や名前をもって〈私〉の前に現れる。〈私〉は〈他者〉なしには生きられない。
しかし、突き詰めれば〈私〉は、死者を含めた〈他者〉に対して祈ることしかできない。
では、いったい人はどのようなときに祈るのか?
呪いと祝い、顔と人格、仏教と精神医学——
宗教性の多様な側面を通して、〈私〉と〈他者〉を語りつくす。
感想・レビュー・書評
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これこれこうだ、と言葉にしるすということが、祝福する事であるという話。
あなたはこうだと、言葉に表すことが呪いを解くことになるという話。
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amazonで「被害妄想」でひっかかってきた。
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予祝
初めての言葉でした。
現代のお笑いは呪いの解除にはならないのでしょうね。 -
★3:予祝、予呪はウォークスルーしたり、リスクを洗い出したり、成し遂げたかのようにToBeを議論したりと日々の仕事で色々やってることと同じだった。他者との身体的同調から自己を成長させるという考えにも共感した。やっぱ斜に構えてちゃダメ。
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浄土真宗のお坊さんと、人文科学系の学者さんと、精神科医のお医者さんの3名による対談本。軽~く楽しくサックリ読めます。
ですが、これらの視点って実はとても禅問答的で、軸を維持するのがとても面倒くさい話やと思うのね、それだけにすごく大事でしかも重要と思うのよ。なんとも“奥”に突き刺さります。この3名はいろいろな組み合わせであちこちに出てられてて、同じ話をされてるからどの人から入ってもいいと思うが、がっつり四つに宗教と組まれているお坊さんが入ってるところがなんというか解釈の対比具合がいいのね。最初に出てくる「橋下徹といじめの構造」は橋下氏を応援してる人ほど要自戒の視点だと思うよ、自分も含めて。
先に読んだ「神話がわたしたちに語ること」(http://bit.ly/IEOKlo)にもとてもシンクロする1冊です。 -
言葉は言祝ぐ為に使いたい。
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対談形式で講義を文章に起こすのはむつかしいんだろうなぁと思いました。
なるべく発話側の意図を汲み取るようにしたいんだけど、相手に話すときのインパクトみたいなものは残したいというジレンマがあるんだろうね。
内容自体は興味深いし、おもしろいんだけど、本じゃなくて講義を聞きたいと思った。本にするなら、対談のみでお客さんがいない形のがいいと思うんだけどなぁ。 -
やっぱり前半の内田先生の対談が分かりやすくてオモシロかったです。呪の話。インターネット上の表現もいちいち評価やコメントが気になるようになると呪にかかっているといえる。安倍晴明のストーリーにあるように名前も呪。そもそも呪は周囲にたくさんあるわけで、縛られていることに気がついていた方が生活しやすそうです。韓国の昔話三年峠を読んでみたくなりました。
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「呪いと祝い」が白眉。
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2010.10.07. けっこうムツカシイ。