- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784904507568
作品紹介・あらすじ
禅の心とは、初心者の心
世界中で読まれている禅の入門書。
佐野元春 推薦
1970年に出版され、アメリカ仏教界でバイブルとなった、西洋における仏教の記念碑的な著作。世界45カ国で翻訳されている。
本書は鈴木のサンフランシスコ禅センターでの講話を、弟子のリチャード・ベーカーらが書きとめ編集したもので、原著は英語で書かれた。仏教をまったく知らない西洋人(とくにカウンターカルチャーの若者!)が初めて仏教に触れ、禅と瞑想の核心に至るために書かれたもので、斬新にして平易に仏教・禅・瞑想の本質が説かれている。
原著の軽快な文体を生かした待望の新訳です。
感想・レビュー・書評
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帯のジョブズの写真に釣られて買ってしまった。でも、星5個以上上げたいお気に入り本になった。密教はともかく、これまで禅の本は避けて通ってきたので他は知らないけど、これだけ分かりやすい本はないだろう。ただ、一部、訳のせいなのか理解できない箇所があったので、原書をよんでみるかな。
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1960年代にアメリカ西海岸に禅を広めた鈴木俊隆の法話集。
ジョブズが影響をうけたということで注目をあび、新書版も出ているのだが、単行本を中古で購入。コンパクトでなんかいい感じの装丁で、満足。
海外への禅の紹介では、鈴木大拙が有名で、その延長を期待しているのだが、かなりトーンは違う。
鈴木大拙は、本来「語り得ない」禅に、哲学的、神秘主義的な語りで、接近している感じなのだが、こちらはつべこべ言わずに座禅をしようという感じ。
禅はなんらかの状態を目指して行うものではない。
つまり、「悟り」を目指して、修行するのではないのだ。
状態志向ではなく、プロセス志向なんだね。
今、ここのプロセスにいるということ自体が禅。実は、「悟り」「ブッダ」は、目指さなくても、実はすでにあるのだ、という話。
本の構成も、正しい修行、正しい態度、正しい理解という順番になっていて、まさに理屈、理解はおいてまず修行せよ、ということになっているんだな。(ブッダのいわゆる八正道でも、まずは正しい理解を得るところからスタートすることになっていたとか、つい考えてしまった)
鈴木大拙的なものを期待したのだけど、この本はそれとコインの裏表の関係かな?
たとえば「無門関」とかにある「禅問答」的なユーモアが現代的に語り直されている感じ。
そして、すべては、初心=ビギナーズマインドを大切にという標題につながっていく。 -
※P 悟りとは易しいもので難しいもの。
なぜなら、一番近くにあって遠くに忘れ去られたものだから。
とにかく禅は理論より実践を重んじることを訴えている。 -
一瞬一瞬を生きるということ。何度も読み直したい、柔らかな禅の教え。
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禅、そして鈴木俊隆の話に深く思いを馳せる。
直接聴いたら、もっと染み入ってくるだろうな。
本の無力も同時に感じる。
でも、今ここにも仏性はあります。
Be Here Now. -
常に心はempty(空っぽ)であること。
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とても面白かった。
現在、3回目の通読中です。
宗教の本は知識を得るために読むのではないので、
聖書ではないですが何度か読みたい本です。 -
from CASA BRUTUS No,149
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アメリカにて『禅』の基礎を気づかれた鈴木老師。その法話を本にしたもの。私の物の考え方を強く変えている一冊です。肌身離さず持ち歩いてます(笑)