隣の嵐くん~カリスマなき時代の偶像(アイドル)

著者 :
  • サイゾー
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本棚登録 : 80
感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784904209509

作品紹介・あらすじ

現代思想から「5人」を考察すると、どんな「嵐」の姿が観えてくるのか?明治大学の人気講義の書籍化。

感想・レビュー・書評

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  • ジャニーズ、または嵐に関して学術的観点から論じた本というのは非常に少ないというのが未だに現状としてある中、この度また一冊、そういう本が増えたというのは非常に喜ばしいと思う。
    ネット通販で注文し、つい昨日の夜読み終えてのレビューである。

    結論から申し上げれば、期待していたほどの出来ではなかったかなと思う。大学教授が授業で嵐のPVなどを教材として使っているということが話題となった後の発売ということで、間接的にもその授業の内容が受けられるというのと、有名大学の教授というのが加わって期待が過大になっていたというのは否めない。
    しかし途中途中で話が逸れたり、「バイアスがかかっていること」を前もって文に加えてあるとは言え、少々偏りすぎなのでは…?という印象が拭えなかった。途中で大学教授らしく、専門用語が出てきたりその用語の解説も文章の中にあるが、その説明の仕方もスムーズではないというか、色々と回り道をしているような印象を受けた。
    ただ、文中のジャニーズや嵐に関する知識などはしっかりしていて、世間一般で普通にジャニーズが好きという人ならば当たり前に知っていることなどはきちんと踏まえてあって、その辺りは非常に安心した。しかし、ネット上のファンの意見として取り上げていることが偏っていたりと、そんなに深くまでは調べていないのではというものが伺えた。
    また、最後の最後で嵐ではない歌の引用で終わるというのも非常に疑問で、消化不良のまま読み終えた。

    しかし、途中に出てくる嵐の五人を分類するという章では何度も「へぇ!」と思う部分が出てきて、非常に興味深かった。読み応えがあったのはそこの部分くらいではないかと…
    その五人の分類がどうしても気になるという人は買って読んだらいいのではと思うけど、でも必ず買うべき!という感じの本ではなかったので、図書館か何かで借りてきて読むくらいの感じでよいと思う。

  • 嵐うんぬんではなく、推しをどうとらえるかって話。

    筆者の視点を理解しようとすることで、読者自身の視点を自覚し、視点の多様性に思いを馳せること。
    そして自分と違った見方を楽しむ余裕を持ち、見方がさらに磨かれること。

  • メディア

  • 2017/11/1読了。

  • アイドルが好きなので、社会学的にみたらどういう話になるのかなと興味があり買ってみました。言ってることは分かるのですが、ちょっと小難しく話を展開しすぎなのではという気はしました。大学の先生だそうなので仕方ないのかなぁ。でも、嵐の誰がセンターなのか、エースなのか定まらない感じ、逆に5人でバランスを取り合ってグループとして成り立っている感じは、SMAPなどとは違うのかも。
    そういうグループの作り方としては個人的にはPerfumeが近いのかなという気もします。

    著者は相葉ちゃん担当のようなので、相葉ちゃんへの愛?がところどころで滲み出ていました。笑

  • 「嵐」がなぜ国民的アイドルグループになったのか、同じ国民的アイドルのSMAPとはどう違うのかを現代思想の枠組みを使って考察した本。
    著者は明治大学の講師でその講座は立ち見が出るほどの人気らしい。
    そんな人気講師の噂にたがわず、本書も「嵐」について著者の専門である現代思想の知識を使いながらもわかりやすく解説している。いわゆるアイドルの暴露本ではないので、それを期待するのであれば本書は的外れ。他を当たってください。一方、アイドルの存在について深く考えてみたい人には本書はうってつけである。

  • 嵐についての講義をしている大学教授がいるという話を聞いたことがあり、その著作を図書館でたまたま見つけたので読んでみた。
    うーん、なんだか読み進めるのが難しく感じてしまったのは私だけだろうか。嵐の考察についての記載が、凝縮すると全体の4割くらいでは?話が脱線したり補足の話がまとまっていないと思えたり。。。

    とりあえず著者が相葉くん大好きというのは伝わった。

  • 社会学部卒の端くれとしての好奇心と嵐が好き、さらにこういう本は「今」読まないといけないと感じて。。。同じジャニーズのSMAP、AKBやK-POPとの比較、各個人の役割や立ち位置、グループとしての魅力やターニングポイントを分析しているもの。研究=著者の好奇心=個人の好み・嗜好(恋愛感情、同性愛も含め)、だと思ってるのでいいんだけど、あまりに著者の「美男」好き好き♡な部分が多くて最後の方は正直ちょっとウンザリしてしまった。前半の冷静さを保って欲しかった。。。あと5年10年して読み返したら面白いんだろうなぁ。

  • 大学で語られるような分析のお話を、身近な題材を使っていることでわかりやすいのかな、という点を期待して読み始めましたが…。

    結論から言うと、難しいことはきちんと論理立てて、こじつけをせずに語ったほうが実はわかりやすい気がしました。嵐は好き。言いたいこともわからないでもないけれど、題材に語りたかった本質は余計にわかりにくくなってしまったのが残念。

    ただ身近な題材を使おうという努力は買いたいかな、とも思います。美女論よりも美男論のほうが時代を色濃く反映する気がする(なんだかんだ女性の美しさやらスタイルやらへの憧れは変わらないような…。)ので、その点では面白いかと思います。

  • うん。相葉担だよね( ̄▽ ̄)

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著者プロフィール

関 修◎せき・おさむ
一九六一年、東京生まれ。東洋大学大学院文学研究科哲学専攻博士後期課程単位修得退学。東洋大学文学部哲学科助手を経て、現在、明治大学、東京交通短期大学非常勤講師。専攻はフランス現代思想、文化論。(一社)リーファーワイン協会理事。
著書に『美男論序説』(夏目書房)、『隣の嵐くん』(サイゾー)など、翻訳にオッカンガム『ホモセクシュアルな欲望』(学陽書房)、オクサラ『フーコーをどう読むか』(新泉社)など。

「2019年 『ピュドロさん、美食批評家はいったい何の役に立つんですか?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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