シェフを「つづける」ということ

著者 :
  • ミシマ社
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本棚登録 : 276
感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784903908588

作品紹介・あらすじ

10年で奇跡 30年で伝説

イタリアで修業した15人、その後の「10年」を追う。

2000 年代、シェフになることを夢見てイタリアに渡った若者たちが、不景気とそれぞれの人生の現実に直面し苦闘する10 年を追う、渾身のノンフィクション。

低迷する経済、激変する環境のなかで…。
「継続する」ことの困難と喜び。

働き「つづける」すべての人に贈る一冊!

「はじめた」ひとたちは、
    「つづけた」その先をどう生きている?
――西村佳哲(働き方研究家)推薦

●本書に登場するシェフたち
福本伸也『Cá Sento Shinya Fukumoto』(兵庫県・神戸市)
泊 義人『Kitchen Igosso』(中華人民共和国・北京)
堀江純一郎『i-lunga』(奈良県・奈良市)
高田昌弘『Ristorante Takada』(シンガポール)
佐藤雄也『Colz』(北海道・函館市)
伊藤 健 車いすシェフ(愛知県・丹羽郡)
下江潤一『el Bau Decoration』(大阪府・豊中市)
宮根正人『Ostu』(東京都・渋谷区)
中川英樹『Villa Tiboldi』(イタリア・ピエモンテ州カナーレ)
白井正幸『GITA』(愛知県・豊川市)
永田匡人『Ristorante dei Cacciatori』(京都府・京都市)
武本成悦『il cuore』(大阪府・八尾市)
小曽根幸夫『リストランテ鎌倉felice』(神奈川県・鎌倉市)
青木善行『Ristorante Ravieu』(沖縄県・那覇市)
磯尾直寿『ISOO』(東京都・渋谷区)

感想・レビュー・書評

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  • 『シェフを「つづける」ということ』のこと|井川直子 naoko ikawa|note
    https://note.com/naokoikawa/n/n27fdec77754c

    株式会社ミシマ社 | シェフを「つづける」ということ | 原点回帰の出版社、おもしろ、楽しく!
    https://mishimasha.com/books/chef.html


  • 熱量のちから!

  • ひとつひとつのレストランに色々な物語があるのだと思った。
    登場したレストランに行ってみたくなる。

  • たくさんの料理人の、それぞれの道。

    十人十色、と言いますが、まさにそれ。
    その職に就いたきっかけは様々で
    続けようとした気持ちも様々。
    何があろうと、何が起ころうと
    最良だと思う道を見つけたいな、と。

  • 幅さんが2015年のドキュメンタリーで1番オススメと推薦した本。内容はイタリアに修行にでた料理人に10年後改めて取材をするというもの。自分の料理を追求し続ける人、料理のビジネスを楽しむ人、日本でもイタリアでもなくシンガポールで働く人、病気で倒れてしまう人と様々な料理人がいる。それぞれの生き方の中で厳しい飲食業界の中、「続ける」

  • つづけていくことがいかに難しいか
    つづけるからこそ意味が出てくるのか
    この本に出てくるシェフたちは、ただ口々に
    好きだから、これしかないから、つづけてこれた、ただそれだけだ
    と語っている。そこには驕りも謙遜もなく、ただの事実を述べてるんだと思う。
    つづけていくこと、自分にはなにがあるかな。

  • 「つづける」に括弧が付けられていることが読後にぐっとくる。
    もちろんシェフたちの話なのだが、それ以上に「つづける」に重きがある。
    だから飲食業には縁のない私にも、刺さることば、沁みることばの数々。
    新年にふさわしい、静かな、強い一冊。

  • タイトル通り、10年以上シェフを続けている人たちのお話。始めることは簡単だけど、続けることは難しい。本書には続けるためのモチベーションや思いがしっかりと書かれているので、弱気になったときに効きそうな気がします。行きつけのお店にいったとき、目の前の一皿がさらに愛おしくなりそう。早く行かなくちゃ。

  • バブルが弾けた2000年頃、料理界ではイタリアンが大ブームだった。若き料理人は競って、イタリアで修行し、その経験を日本へ持ち帰った。そんな多くの料理人をイタリア時代から定期的に取材していた外食ライターが彼らの今を記す。

    本書に登場するのはタイトルにある通り、シェフをつづけている現役の料理人ばかり。ここまでたどり着くのに山も谷もあったが、今では自分の店を経営している。

    ほぼ成功者ばかりの登場にちょっと期待はずれ。冒頭でイタリアの実績は日本でほとんど評価されない、と著者が述べているので、もうちょっと意外性のある人物を紹介するものだと思っていた。例えば、イタリアで修行したけど、今は料理から離れて、銀行マンや作家やホームレスやヒモになりました。というような人物。

    期待した波瀾万丈な人生ドキュメンタリーではなかったが、「つづける」ことの苦しさ、美しさは伝わる。

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著者プロフィール

1967年、秋田県生まれ。文筆業。レストラン取材のほか、主に料理人、生産者など「食」と「飲」まわりの人々、店づくりなどの記事を雑誌・新聞等に寄稿。著書に『シェフを「つづける」ということ』『昭和の店に惹かれる理由』(以上、ミシマ社)、『シェフたちのコロナ禍』(文藝春秋)、『東京の美しい洋食屋』(エクスナレッジ)、『変わらない店』(河出書房新社)などがある。第6回(2021年度)「食生活ジャーナリスト大賞 ジャーナリズム部門」を受賞。2023年4月、『東京で十年。』(プレジデント社)を上梓。

「2023年 『ピッツァ職人』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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