高校生レストラン、本日も満席。

著者 :
  • 伊勢新聞社
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  • Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784903816029

作品紹介・あらすじ

「まごの店」オープン当初の厨房は、ハラハラ大パニック!しかし、一歩ずつ着実に力をつけ、今では常に満席の大繁盛店。そこには、村林新吾先生の、「ほんまもんの心」を目指す熱い教育があった-。全国にここだけ!高校生が運営するレストラン「まごの店」は、開店前から行列ができ、2時間で230食が完売する!教師の心の教育と夢を叶えた町の感動のストーリー。

感想・レビュー・書評

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  • 教える、ことも考えさせられるね。

  • 【紙の本】金城学院大学図書館の検索はこちら↓
    https://opc.kinjo-u.ac.jp/

  • ドラマ化もされてるんだ!
    知らなかった
    結構な話題作なんだね

    この本は、これまでに至るプロセスも
    もちろんですが
    先生の履歴にも触れています

    先生がこれまでのことを語ることで
    思想とか、姿勢とかがよくわかります
    料理とか人間に対しての
    真摯な気持ちが感動です!

  • 逗子図書館にアリ

  • 村林先生は人一倍努力家で熱血漢ゆえに、教育上たくさんの失敗を経験されつつ、試行錯誤の上、生徒たちに高い学習意欲を持たせるために、真剣勝負の学習機会として、部活動という形で一般のお客さんに、高校生の仕事とは思えない上質の料理とサービスを提供するという試みを実践なさっています。

    正直に言って、この取り組みは、もちろん関係者の多大なるご努力によってこそなし得たというのは当然ですが、行き詰まっていた家政科を土台に県が調理師免許が取れる珍しい学科を新設したこと、そこに名門調理学校での教育に疑問を感じ始めていた優秀な料理人がいたこと、地元を愛し柔軟な思考かつ粘り強く仕事のできる役場の職員、という幸運な偶然が重なってできたという側面もあり、他の高校・地域で同様のことができるかというと、そんなに簡単ではないと思いますが。

    しかしながら、このケースから学べることはいろいろあると思います。

    例えば、
    ・教育課程の枠にある程度しばられる学校教育においても、高校生に現実社会に近い経験を提供する手段として、部活動というのは使えるツールだ
    ・地域の課題とシンクロするやり方を取れば、地域の協力が得られる可能性が高い(でもその前に生徒を礼儀正しく振る舞えるように教育しておくことも大事)
    ・自分が道を極めるだけでなく、更新を育てたいと思っているプロフェッショナルというのは少なからず存在するのではないかと思われ、地道にそういう方を探すことが大事
    →学校教育とそういうプロをつなげる仕組みがあればよい!
    ・教員はディレクター(監督)として、ただ厳しく指導するだけではなく、プロデューサーとして、活動を通じて生徒が意味のある経験をできるように目配りすることがあまりにも大事。
    などでしょうか。

    最近、学校と地域が連携した教育活動のことを勉強していると、教員の方々が、指導者としてだけではなく、プロデューサー的能力を持つことの重要さによく気づかされます。

    そういう意味では、学校の管理職は、先生方がプロデュース能力を持てるような教育経験をできることを心がけてくださるといいですね。校長先生などとお話している中では、それが出来る方もちゃんといらっしゃるような気がします。

    ということで、本書は決して単なる熱血!感動!物語ではなく、単なる珍しい教育活動のことをお話でもなく、読む人にいろんな気づきを与えてくれる本だと思います。

  • 今日(2011.6.18)セントレアホールにて村林先生の講演会を聞いてすぐに本を購入した。
    早速、夕方から読み始めたらあっと言う間に読め終えた。
    一生懸命が伝わってくる講演会でした。
    また、本も感動でした。

    《文中より》
    「明日という日を、今日と同じように迎えれるとは限らない。」
    「そうや、生徒のためや。それだけを考えていこう!雑音は気にしたらあかん」
    「気がついたら、専門学校に負けないように、全国でトップになれるように」と調理技術の上達やコンテストでの入賞ばかりを追いかけていることに気がついたのです。生徒は先生の鏡です。その生徒の姿は自分自身の姿でもあるのです。
    何か新しいことをはじめるときでも、「また今度やろう」と先延ばしにせず、「よしさっそくいっしょにやってみよう。」と、すぐに実践するようにしています。
    生徒と接するときは、けっして適当にあしらわないようにしています。とにかく、真剣に接すること。めんどうくさがらない。これを必ず守るように心がけている。
    褒めるときは褒める。怒るときは怒る。良いことは良い。悪いことは悪い。まっすぐにぶれずに、いつでも、誰に対してもいっしょにすることが大事。気分で叱ることは絶対にしたくない。必ずなぜ叱っているのかを説明します。
    相手への思い込みをすてる。いつも横着ばかりしている生徒だからといって、今日もそうだと決めて考えてしまってはいけない。

  • 一流の先生を連れてくるって大事ですな。
    わかりやすくよみやすくサラーっと読める。

  • 指導者と生徒と地域と…すべての情熱があるからこそ、素晴らしい結果がついてくる
    決して簡単なことではないし、単なる感動秘話でもない
    「心」は一日にしてならず
    どんな状況でも「特別」だからじゃなく、気持ちや情熱を強く持てる何かが大事なのだと思う
    親として、大人として、そんな「心」を共に育てたいと思う

  • 673.97 ム 登録番号9529

  • 料理人を目指した著者が県立高校の調理科の教師となり、高校生によるレストラン「まごの店」を軌道に載せて行くまでの回想記。

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