春の先の春へ 震災への鎮魂歌/古川日出男、宮澤賢治「春と修羅」をよむ (宮澤賢治ブックス01)(CDブック) (宮澤賢治ブックス 1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (64ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784903500706

作品紹介・あらすじ

永訣の朝、無声慟哭、春と修羅…宮澤賢治と古川日出男の声/言葉で贈る、震災後の光を探り願うCDブック。小池昌代、管啓次郎のエッセイと解説付。

感想・レビュー・書評

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  • 松尾堂(NHKラジオ)で方言で表現することを語られていたときに、あまり詩を方言で朗読されることがないが、賢治の詩に言及していたと思う。それを聴いて、本書を買っておいて、すっかり忘れていた。

    おそらく、レビューに惹かれ買ったものだと思いながら、震災の言葉に導かれたか、なぜこれを選んだのかイマイチ覚えていない・・・。

    賢治の心象スケッチは彼特有のものすごい想像力と創造力で、感覚的で文字で読んでもわたしの言語能力、想像力では及ばない。
    朗読を体験することは確かに意味のあることだと思った。
    この人の朗読はストレートに伝わりスケッチが奥行きを持って広がり、映像として動き出した気がした。古川氏の朗読で蘇る賢治は若い、血のたぎる若者だ。
    モラトリアムと揶揄された賢治ではなく、若く正義感の強い感じやすい若者といった風だ。

    賢治は確かに雨ニモマケズだけではない。最愛の妹、としこを書いたものだけでもない、と思った。

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著者プロフィール

1896年(明治29年)岩手県生まれの詩人、童話作家。花巻農学校の教師をするかたわら、1924年(大正13年)詩集『春と修羅』、童話集『注文の多い料理店』を出版するが、生前は理解されることがなかった。また、生涯を通して熱心な仏教の信者でもあった。他に『オツベルと象』『グスグープドリの伝記』『風の又三郎』『銀河鉄道の夜』『セロ弾きのゴーシュ』など、たくさんの童話を書いた。

「2021年 『版画絵本 宮沢賢治 全6巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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