春の先の春へ 震災への鎮魂歌/古川日出男、宮澤賢治「春と修羅」をよむ (宮澤賢治ブックス01)(CDブック) (宮澤賢治ブックス 1)
- 左右社 (2011年12月26日発売)
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- Amazon.co.jp ・本 (64ページ)
- / ISBN・EAN: 9784903500706
作品紹介・あらすじ
永訣の朝、無声慟哭、春と修羅…宮澤賢治と古川日出男の声/言葉で贈る、震災後の光を探り願うCDブック。小池昌代、管啓次郎のエッセイと解説付。
感想・レビュー・書評
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松尾堂(NHKラジオ)で方言で表現することを語られていたときに、あまり詩を方言で朗読されることがないが、賢治の詩に言及していたと思う。それを聴いて、本書を買っておいて、すっかり忘れていた。
おそらく、レビューに惹かれ買ったものだと思いながら、震災の言葉に導かれたか、なぜこれを選んだのかイマイチ覚えていない・・・。
賢治の心象スケッチは彼特有のものすごい想像力と創造力で、感覚的で文字で読んでもわたしの言語能力、想像力では及ばない。
朗読を体験することは確かに意味のあることだと思った。
この人の朗読はストレートに伝わりスケッチが奥行きを持って広がり、映像として動き出した気がした。古川氏の朗読で蘇る賢治は若い、血のたぎる若者だ。
モラトリアムと揶揄された賢治ではなく、若く正義感の強い感じやすい若者といった風だ。
賢治は確かに雨ニモマケズだけではない。最愛の妹、としこを書いたものだけでもない、と思った。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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