サイエンス入門 1

  • 楽工社
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感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (407ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784903063515

感想・レビュー・書評

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  • p.248
    「広島に投下されたこの爆弾が、史上初のウラン 爆弾でした。これに先立ってニューメキシコ州アラモゴードで実験を行った爆弾は、プルトニウム爆弾でした。ウラン爆弾は構造がひじょうにたんじゅんなため、実験をするのはウランのむだ遣いだと判断されたのです。」

    p.250
    「プルトニウム爆弾は、構造がウラン爆弾よりもずっと複雑です。そのため、核兵器をつくりたがるテロリストは、構造が単純なウラン爆弾を好みます。しかし、ウラン爆弾をつくるために必要な高濃縮ウラン235は、簡単にはつくれません。」

  • 何度も読んで付箋だらけの本。読んだ後、世界が開けた感じがする良書。

    中学や高校でひと通り理科は習った。それでもエネルギーとは何か、電気とは何か、波とは何かと聞かれたら答えられない。習ったのかもしれないけれど、その言葉を理解し、概念を獲得するより前に、力学の計算や化学反応式の記述に入ってしまい、そちらについていくだけで精一杯だった。そんなレベルの読者向けに書かれている。内容は物理学の基礎知識であるが、専門的なことも誤魔化しなく踏み込んでいる。

    好奇心を刺激され、もっと知りたいと思えるようになる。また、人間の知性に対する敬意を持つようになる。

  • サイエンス

  • 物理科卒業してもなるほど!と唸ることばかり。子どもに自然科学の説明をするのに最適な書。

  • ☆カリフォルニア大学バークレー校の物理学教授。文系向の講義。簡略版は×「今この世界を生きているあなたのためのサイエンス」として刊行されており、本書は教科書的スタイルである。なかなかいいと思うね。
    you tubeで、physics for future presidentで検索すると、講義が見られる。

  • 将来の大統領になる人のための物理とテクノロジー。新聞紙上で取り上げられているような話題の物理の基礎が解説されている。政治家もこのぐらいの物理の知識を持っておく必要があるという前提の講義。カルフォルニア大学バークレー校の人気講義を本にしたもの。よかった。
     第1講 エネルギーと仕事率と爆発の物理
     第2講 原子と熱
     第3講 重力と力と宇宙
     第4講 原子力と放射能
     第5講 連鎖反応と原子炉と原子爆弾
     第6講 電気と磁気
     第7講 波-UFO、地震、音楽など

  • k

  • ネット上には清濁入り混じったインフォメーションがそこら中に存在しているが、何か臭うと感じ、疑問を持ち、自ら調べる、探索するには、ある程度の知識が必要だ。本書はそのある程度の知識を仕入れるにはよく網羅されている。(この数式、或は数値は覚えなくてもよいと記載されてさえいる!)
    「何が解らないか分からない」状態をなんとか解決しないと、幾らでもたてられる仮説の一つに過ぎないもの、デマ、プロパガンダを無批判に(=ウイルスチェック無しに)ダウンロードすることになってしまう。行き着く先はパニックである。まずは、何が解らないのか分からない状態を解消しなければならない。全体像を把握しなければ各論にさえ辿り着けない。総論の本。

  • 非常に面白かった。最新の物理の基本を幅広く知りながら、それがどのようにして現代のハイテクノロジーを成り立たせているかを学ぶことができる。高度なテクノロジーに囲まれて生きる我々、特に原発や津波の被害に合い続けている日本人には、極端な誤解や偏見を持たず、しっかりとした判断や認識、選択ができるよう、テクノロジーの仕組みやリスク、その力強さや可能性について正確な知識持っていたほうが良いと思われる。ので、必読と言っても過言ではないのではと感じた。シーベルト、ベクレルとかよくわかる、高速増殖炉もんじゅのヤバさとかも。

  • 脂肪1グラムは7キロカロリーだ、とか
    どうして隕石が衝突すると爆発が起こるか、というような面白い話が延々続く。
    あくまでも読み物だけど、読むと勉強したくなる。

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