谷川俊太郎質問箱 (Hobonichi books)

著者 :
  • 東京糸井重里事務所
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784902516142

感想・レビュー・書評

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  • この本はwebサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」に連載された「谷川俊太郎質問箱」がもとになってできた本だそうです。
    また4letters from frendsの章では、谷川さんの友だちから質問をしてもらったそうで、ムックやガチャピン、私のお名前を知っている方では坂本美雨さん重松清さんからの質問もありました。

    真剣な質問から、笑える質問、なんでこんなことまで訊くのかと思うものまで64個の質問が載っています。

    その中で、一番心に残った質問と答え。

    質問した人の気持ちもわかるし、答えにも谷川さんの愛情をひしひしと感じました。

    質問
    どうしてにんげんは死ぬの?
    さえちゃんは、死ぬのはいやだよ。
    (こやまさえ 6歳)
    (追伸 これは、娘が実際に母親である私に向かってした質問です。目をうるませながらの質問でした。正直、答えに困りました~)

    谷川さんの答え
    ぼくがさえちゃんのお母さんだったら、
    「お母さんだって死ぬのいやだよー」
    といいながら
    さえちゃんをぎゅーっと抱きしめて
    一緒に泣きます。
    そのあとで一緒にお茶します。
    あのね、お母さん、
    言葉で問われた質問に、
    いつも言葉で答える必要はないの。
    こういう深い問いかけにはアタマだけじゃなく、
    ココロもカラダも使って答えなくちゃね。

    • 夜型さん
      ちくま文庫の谷川俊太郎の33の質問は、格調高くでもウイット変わらずの良書です。お代わりにいかがでしょうか。
      ちくま文庫の谷川俊太郎の33の質問は、格調高くでもウイット変わらずの良書です。お代わりにいかがでしょうか。
      2020/04/03
    • まことさん
      夜型さん♪こんにちは!

      いつも、いいね!をありがとうございます。
      コメントも、どうもありがとうございます。
      『谷川俊太郎の33の質...
      夜型さん♪こんにちは!

      いつも、いいね!をありがとうございます。
      コメントも、どうもありがとうございます。
      『谷川俊太郎の33の質問』、気になって今、検索してみたら、絶版で、近隣の図書館にもおいていないようです。
      残念ですが、また、何かお勧めがありましたら、どうぞよろしくお願いします(__)
      今後ともよろしくお願いします!
      2020/04/03
  • とっても素敵な本。
    好き。

    最近谷川さんのことが気になっている。
    最寄駅でお店を出している豆腐屋さんがなんとなく谷川さんに似ている気がして。
    暑い日も寒い日も、雨の日も、外で豆腐を売っている豆腐屋さん。
    売れていたり、お客さんと笑顔で話しているとなんだか私まで嬉しくなったりして。
    全然谷川さんと関係ないけど、でも豆腐屋さんを見るたびに谷川さんのことまで思い出す。

    この本では谷川さんが64の質問に答えている。
    素朴な疑問から難問、奇問に至るまで、あぁ、いいなぁ…と思う回答を返してくれている。

    私だったら何を聞いてみたいかな?と考える。
    これがなかなか難しい。
    私が本当に知りたいことって何だろう?
    この本の中にそれはない。
    未知の質問がきっとあるはず。
    その質問を言語化出来た時に、谷川さんのように回答してくれる人が目の前にいてくれたら嬉しいな。

    • kaze229さん
      谷川さんの「散文」(講談社+α文庫)をちょうど読んでいた時なので、思わず「その通りだね!」と思いました。
      谷川さんが私たちと同じ時代に生き...
      谷川さんの「散文」(講談社+α文庫)をちょうど読んでいた時なので、思わず「その通りだね!」と思いました。
      谷川さんが私たちと同じ時代に生きている、そのことはかなり幸せなことなのかもしれませんね。
      いつも、すてきなレビューをありがとう。
      2013/12/20
    • takanatsuさん
      kaze229さん、コメントありがとうございます!
      あわわ…すてきだなんて、私にはもったいないお言葉です。
      私の方こそいつもkaze22...
      kaze229さん、コメントありがとうございます!
      あわわ…すてきだなんて、私にはもったいないお言葉です。
      私の方こそいつもkaze229さんの素敵なレビュを楽しみにしています!
      「谷川さんが私たちと同じ時代に生きている、そのことはかなり幸せなことなのかもしれませんね。」
      そう思います。
      谷川さんの言葉、考え、もっとたくさん触れたいなと思います。
      そして谷川さんは笑顔も素敵ですよね。
      あんな人になりたい…と憧れてしまいます。
      でも勝手にですが、kaze229さんにも近いイメージを持っているのです…。
      これからもkaze229さんの優しい詩のようなレビュ、楽しみにしています♪
      2013/12/21
  • どうしてお風呂に入らなきゃいけないのかとか
    どうして生きていると死ぬのかとか
    いろんな質問に谷川俊太郎さんが答える、
    いかにも「ほぼ日」な一冊。

    冒頭の質問に対する答えに、ゲラゲラ笑いました。
    内容によっては「詩人になんて聞いてないで、医者に行きましょう」とか回答スタンスがユニークでさわやか。

    先日の情熱大陸で見て、やっぱり大好きだなと再確認しました。

    ー優しくすることの基本は、できるだけそばにいてあげることです。

  • 2020.07.02


    あらゆる質問に答える。詩人や文化人というよりご老人目線。長生きしてきた人の解答だと思った。
    冷徹というか現実的ではあるけど、もう少し優しくあって欲しかったというべきか。

  • 『ほぼ日』に寄せられた質問に対し、谷川俊太郎さんが詩人としての立場から答えていくQA集。
    日常のことから宇宙規模のことまで、谷川さんの言葉でユーモアたっぷりに的を射た形で答えられていて、思わずニヤリとしたりハッとしたりできます。

    最後の質問は糸井重里さんから寄せられたものですが、この質問は流石。対する谷川さんの回答も秀逸。言葉を生業にしている方々の本領が垣間見れました。
    時間を置いて、何度も開きたくなる1冊。

  • 悩みの多かった30代のある時期に読ませていただき、幾つかの答えに納得しつつも全ての答えには当然ながら難しいものだと感じていた。その後10年以上過ぎて読んでみると著者の自然な心温かい感性に改めて気付き読み返して理解する答え多くなりこの本の深さにさらに感謝する。

  • 谷川俊太郎大好き‼
    シュンとしたら読む。
    あったかくってたまらない。
    一家に一冊‼

    質問者も多用で楽しい。
    ムック、ガチャピン、華恵に重松清。そして!ボーズ‼


    そして、一番好きな回答は、
    「どうして、にんげんは死ぬの?
    さえちゃんは、死ぬのはいやだよ。」という問いに対しての答え。
    あー、愛だなー。ってキュンとする。
    そして、なるほどなー。って思う。

    言葉で問われた質問に、いつも言葉で答える必要はない。
    「お母さんだって死ぬのいやだよー」と言いながら
    さえちゃんをぎゅーっと抱きしめて
    一緒に泣く。
    という答え。
    ラブ☆

  • 自分だったらなんて質問に答えるんだろう…と考えてから谷川さんの回答を読むのが面白かった。
    ○大人になるということはどういうこと?
    ○彼女の機嫌を直すには、何が1番効果的?
    この2点については、私も自信をもって自分の考えを表明することができる。
    ○心配って必要?
    これについての回答が心に残った。「人間が心配できるのは、過去か未来のどちらかに限っていて、現在は心配できない。現在に全力投球すれば、要らない心配は要らなくなります。」…まさに、今を生きる!マインドフルネス‼︎

  • webサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」に連載された「谷川俊太郎質問箱」をまとめ、書き下ろしを加えた本。

    少し抽象的で詩的な谷川さんの答もあれば、結構真面目な答もあり、谷川さんらしく楽しいです。

    質問は一般の方が多いですが、谷川さんの友人の方(ガチャピン・ムック、重松清さん等)の質問もあり、様々な質問がまとめられています。

    やっぱり谷川さんの文は、ユーモアがあり、美しいですね。

    ★「谷川俊太郎質問箱」サイト→https://www.1101.com/shitsumonbako/index.html

  • ほぼ日ウェブ上に載せられていた谷川さんに誰かが質問、それを即興的に谷川さんが答えを返す、というコーナーが書籍化したもの。
    本当に、それを谷川さんに何故訊く?(笑)というものが幾つかあってそれを華麗に?答えていく谷川さんの真摯さも伝わってくる、面白本でした。
    最後の糸井さんと谷川さんの対談も面白かった。

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著者プロフィール

1931年東京生まれ。詩人。1952年、21歳のときに詩集『二十億光年の孤独』を刊行。以来、子どもの本、作詞、シナリオ、翻訳など幅広く活躍。主な著書に、『谷川俊太郎詩集』『みみをすます』『ことばあそびうた』「あかちゃんから絵本」シリーズ、訳書に『スイミー』等がある。

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