人工知能革命の真実 シンギュラリティの世界 (WAC BUNKO 271)

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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784898317716

感想・レビュー・書評

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  • 東京大学特任教授中嶋秀之氏と早稲田大学准教授ドミニク・チェン氏が行ったAIと人類の未来についての対話。
    歴史から現在、そして未来に向けて、AI以外のIT、脳科学、哲学、SF等縦横無尽に飛び交う話がとても刺激的です。
    また、「人間の認知を超える複雑なプログラムを書こうと思ったら細部はもうAIおまかせにして、人間は全体の構造を考えるようにしないといけない」との一節が正にわが意を得たり、これがメタプログラミングへと向かうITの未来なのだ。

  • 明日、新しい時代である「令和」を迎えるにあたり、部屋の片隅に読みかけとして置かれていた本を一斉に整理することにしました。恐らく読み終えたら、面白いポイントが多く見つかると思いますが、現在読んでいる本も多くある中で、このような決断を致しました。

    星一つとしているのは、私が読了できなかったという目印であり、内容とは関係ないことをお断りしておきます。令和のどこかで再会できることを祈念しつつ、この本を登録させていただきます。

    平成31年4月30日(平成大晦日)作成

  • 2018.07.18 品川読書会で紹介を受ける。

  • 対談のおもしろさは、本音が 漏れてくることである。
    人工知能について、あれこれ言われているが、
    結局 人工知能とはなにか?が 人によって
    まったく認識が違い、その認識が違うままに 論議されて
    混乱していると言うのが 現状なのである。

    シンギラリティとは、技術的特異点ということであり
    人間の知能、知性を 人工知能が超えることになる。
    計算機などは 人間を超えた計算ができ
    チェス、将棋、囲碁は 人工知能が 勝っている。
    ある意味では シンギラリティが いくつかの分野で
    超え始めているが、本当に 人間の知能や知性を超えられるのか?

    人工知能と言っているのであって、人工知性と言っていないことが
    重要なのではないかと思う。
    結局は 生命をもつものの 判断力としたいことをするということと、
    身体性がないことで、結局は 人間を超えることはできない
    と言うことなので、シンギラリティは 部分的にしかできない。

    Vertial の日本語訳が 仮想ではなく、本質、事実である
    という指摘が おもしろかった。訳の仕方で、ずいぶん違ってくる。
    ハピネスから ウェルビーン というのもいいね。

    時間軸の混乱によって、過去、現在、未来が入り交じる。
    VRの発達によって、ポルノが変わる。
    中味ではなく、外見によって 新しい世界をつくる。
    「考える」という行為を どう考えるかで、
    人工知能の役割が変わってくる。
    実におもしろい 対談だった。

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著者プロフィール

中島秀之(札幌市立大学学長)

「2019年 『AI事典第3版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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