日本のIT産業が中国に盗まれている

著者 :
  • ワック
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感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784898314791

作品紹介・あらすじ

2018・12・1--ファーウェイ創業者の娘・孟晩舟がカナダで逮捕---それを聞いた著者・深田は「やっと、この日が来た!」と、思わず体が震えたという。
というのも、彼女は8年前にファーウェイから、散々な目に遭遇していたからだ。その体験手記「ファーウェイとの八年戦争」を「ウイル」(2019年2月号)に発表。
本書は、さらにファーウェイをはじめとする中国企業の世界に張りめぐらされたスパイ網を暴き、ITへの無知が国を滅ぼす現状に警告をならすノンフィクション大作。
---中国のやっているのは技術移転ではない。中国は技術泥棒国家だ!日本にはスパイ防止法がない、いまや中国の技術盗掘の草刈り場だ。トランプの対中貿易戦争開始でハイテク技術を米国から盗めなくなった中国。これからの標的は日本だ。
私がこの目で見たこと、調査した結果を語ると、決まって「そんな話、聞いたことがない」と驚かれることに逆に驚かされてきた。IT、半導体産業に従事する人々は何も気が付いていないか、自社企業に浸透した台湾・中国からの報復を恐れて誰も何も語ろうとしない。中国は、インテルの社長ですら辞任へと追い込む政治力を持っている。

自分のような未熟な若手がおこがましいと思いつつ、自分が語らなければ、業界人が人生を懸けて彼らを告発することはないだろう---著者の言葉。

感想・レビュー・書評

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  • YouTubeでもwillチャンネルでこの本の導入が聴けます。
    とてもシンプルに誤解しにくい文章で書かれていたのでとてもわかりやすかったです。あっという間に読めましたが、これが現実だということにとても恐ろしさを感じています。同盟国のレベルに相応しい防衛力は急務で絶対不可欠で、それがきちんとなされていると思っていました。

  • タイトルからIT産業と自分は関係ないから縁のない本だと思っているかもしれませんが、敵はそこをついてきてるのですよ。

    もはやなくては生きていけなくなってしまったITが中国に盗まれているということはどういうことなのか、著者自身の生々しい体験とともに語られている。
    そう、これは「事実に基づくフィクション」でも「事実に基づくノンフィクション」でもない。「まるでフィクションのように語られる本当の話」であり、それは運悪く悲劇の事故に見舞われた被害者という他人事ではなく、私たち全員が同様に当事者であるということなのだ。

  • 「中国製造2025」は世界No.1の経済大国を目指す号砲
    しかしその内実は、米国中心に世界中から導入or盗んだ技術を基盤とするもの。
    世界1位は幻想・妄想でしかない。
    déjà vuは1980年代バブル期の日本。その後どうなったか、中国は研究済みと言ってたが。
    ただ中国の技術盗用は周知でもあったと思う。
    米国も黙認していたはず。
    だが今日それは許されない。
    全ては米国の手のひらの問題。

  • 2019.3.26 Yahoo2020-5-3了

  • 日本のアホさ加減がひしひしと伝わる。どれだけ甘いのか怖くなる。前から思っていたことが詳しく書かれてるけど真実はもっと酷いのではないかな。
    よくこう言う話は何でも陰謀みたいな人がいるけどいい加減考えたほうがいいね。

  • スパイ防止法のない国の実態。
    だいたい、このジャンルで聞いたことのある話だったが、著者はその発信者側だったとは。
    体験からくる視点が多め。事実かの見極めはこの手の話の難しさはある。
    半導体業界の弱体化は実際困った問題だがアフターコロナで大きく流れは変わるので、期待したい流れではある。
    かの国がどう動くのか。

  • 読み物としても面白いのですぐに読めますが…
    真偽のほどはなんとも素人には判断できない…
    でも東芝、シャープ等の問題を点から線につなげて考えていけるので納得感はある。

    ファーウェイ携帯使用しているのでなんとも複雑ですがw

  • ファーウェイを中心とした米中メガテックの覇権争いについて知りたくて手に取ったが、残念ながら得るものはあまり無かった。ITの専門知識やテック界隈の主要人物の名前が次々と出てくるが、読み進めるほどに増大する違和感。その理由は、右寄りな方々が喜びそうなディス、怨念に近い個人攻撃、時折出てくる下品な言い回し、等々。これらの印象が強過ぎて、まるで週刊誌のゴシップ記事を読んでいるような気分だった。書かれている内容の真偽はさておき、妄想による陰謀論と斬って捨てられても仕方のない内容。好き嫌いがハッキリと別れそうな一冊。

  • 日本の情報に関するセキュリティは脆弱過ぎるというか、全く素人レベルに呆れてしまう!
    国会議員よ税金使ってるんだったらしっかりしてくれと言いたい。まずはスパイ防止法からだと思う。

  • 個々の事象のどこまでホンマか、全く検証のしようがないんだが。
    シナがマジで長期戦で勝ちに行ってるところに、うちの国のお人好しさと脇の甘さはなんだ。

    親日国家の台湾まで、シナの手先。
    つか、国家として認められたないからこそ、やりたい放題。

    なんだろう。
    この危機意識の薄さは、やっぱり九条の問題じゃないかと考える。国防というもの考えることが禁忌になってないか。

    漁られ放題じゃないか。

    あと、蓮舫な。

    ちゃんと、追求しようよ。

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著者プロフィール

ITビジネスアナリスト。Revatron株式会社代表取締役社長。早稲田大学政治経済学部卒。学生時代にファンドで財務分析のインターン、リサーチハウスの株式アナリスト、外資投資銀行勤務の後にリーマンショックで倒産危機に見舞われた企業の民事再生業務に携わった。現在はコンピュータ設計、チップ・ソリューション、AI高速処理設計を国内の大手企業に提供している。著書に『米中AI戦争の真実』(育鵬社)、『ソーシャルメディアと経済戦争』(扶桑社新書)、『量子コンピュータの衝撃』『メタバースがGAFA帝国の世界支配を破壊する!』(宝島社)などがある。

「2022年 『IT戦争の支配者たち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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