近衛文麿 野望と挫折

著者 :
  • ワック
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本棚登録 : 113
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784898314654

作品紹介・あらすじ

昭和天皇、陸軍、尾崎秀実、東条英機らを操り、敗戦革命を計画。戦後、一転してマッカーサーに取り入り、天皇退位を画策。復権を試みた近衛だが、彼のシナリオは思わぬところで破綻した。

感想・レビュー・書評

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  • 太平洋戦争の戦争責任を近衛文麿一人におっかぶせるのはいかがなものか。

  • h10-図書館2019.7.6 期限7/20 読了7/20 返却7/20

  • 近衛自身の真意や死の真相は作者の推論通りかどうか分からないけど、それを除外しても以下は不勉強ながら目からウロコ。


    ・朝日新聞の戦前・戦中と戦後のスタンスが180度違うというのは間違い。戦前・戦中共、日本の敗戦を契機に赤化する意図があった。戦後も? また、本書では余り触れられていないが、恐らく他の新聞社も同様なのだろう。
    ・アメリカ・日本共にコミュンテルンに操られ、戦争に突き進んだ。そう言われてみると、大政翼賛会なんて、旧ソ連・中国・北朝鮮と同様の一党独裁。共産党のやり口。
    ・GHQの統治にも共産勢力の意思が働いている。その際に策定された今の憲法って?共産党が頑に改憲を否定するのも当然のこと。
    ・日本以外の現在の西側諸国も終戦直後は赤化する可能性が有った。

    恐らく今も共産党勢力の残党が各所で工作活動をしている?

  • P107〜の尾崎秀実の分析の正確さに驚嘆したと共に、日本が共産主義化せず今日に至っていることは、極めて奇跡的であると強く感じた。
    また、こうした一級の資料を丹念に読み込み繋げていく筆者の労力に敬意を表したい。

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著者プロフィール

近現代史研究家・ノンフィクション作家。東京大学経済学部卒。富士銀行(現みずほ銀行)などを経て、現在に至る。長年、近現代史の探究にとりくむ。
著書に『日米開戦 陸軍の勝算―「秋丸機関」の最終報告書』(祥伝社)、『近衛文麿 野望と挫折』(ワック)、『日米戦争を策謀したのは誰だ! ロックフェラー、ルーズベルト、近衛文麿そしてフーバーは― 』(ワック)、『ザ・ロスチャイルド―大英帝国を乗っ取り世界を支配した一族の物語』(経営科学出版)。監訳・解説に 『ロスチャイルド家の代理人が書いたアメリカ内戦革命のシナリオ「統治者フィリップ・ドルー」』がある。
「林千勝チャンネル」(動画)からも情報を発信(オフィシャルサイト、Facebook、Twitterをご覧ください)。 

「2022年 『ロスチャイルド家の代理人が書いたアメリカ内戦革命のシナリオ『統治者フィリップ・ドルー』』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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