□ しかく

著者 :
  • リトル・モア
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本棚登録 : 192
感想 : 28
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784898153642

作品紹介・あらすじ

突如もたらされた奇妙で厄介なミッション。巻き込まれた男は、恐怖の先にどんな風景を見るのか。視覚、死角、刺客、詞客、始覚、四角…あらゆる「しかく」が襲いかかる地獄の四面楚歌。4つの季節で描く、作家初のホラーサスペンス。

感想・レビュー・書評

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  • とっとと読み終えたくて超スピードで読んだった。途中で投げたってよかったんだけど、意味不明の「負けるもんか」的気合で読み切った。無機質でグロテスクな描写を、カシャカシャ自動的なまばたきごとにシーンが移り変わる速度で。さて、これから記憶の削除をおこなおう。しかし、薄々気づいてはいたのだが、ここまで厭らしい作家だったとは恐れ入るぜ。自力で特権的地位を築いてきたのだから、やりたいことやったらいい。まだまだ追える。

  • 4つの季節を通して繰り広げられるホラー。コミカルな要素はあるが、意図や拘りに溺れたようなまとまりのない作品。異常な世界を緻密に書き上げる過去作品とは異なり、抽象的な作品である。

  • うーん、自分の好みにはあまり当てはまらなかった。
    ホラーサスペンス??抽象的な設定なものに自分が向いてないのかも。
    耳を集めるためのカニバリストの施設はやだな…

  • 2015/12/22購入
    2018/9/14読了

  • 書き出しから読む気が失せてぱらぱらめくってすぐ閉じた。

  • 阿部氏初のサスペンスということだが、具合の悪い町田康みたいでスカッとしない。

  • 結婚したら丸くなっちゃった。ピストルはどこに行った~

  • う~ん。こういうの好きな人にはたまらなく面白いかも?ぐいぐい読ませるところと無駄がなく、飛ばせるだけ飛ばしてるところがすごいと思う。怖いもの見たさ的にページをめくってたような気もする。

  • 中学生の妄想ノートかよ!


    それか、劣化中原昌也か…。
    書店で配布されてたインタビューによると、今回は敢えて普段と違い、「予め何も考えずに書く」、という手法をとったようですが、うーむ、裏目にしか出てない気がする。
    阿部和重の小説ってのは、じわじわじりじり頭のおかしな人が徐々に歯車を歪ませていって、最後にぼかーん!と爆発するのがだいたいな訳ですが、やっぱりそれはそこまでの積み重ねが無いとあの一種の爽快感は味わえないんだと思うんです。
    加えてなぜか文体も妙に普通で、内容はまあ意味分かんないんですけどやっぱりちょっと病んだ中学生が授業中に思いついたみたいなのが積み重なってるだけな気が…。
    作者の方法論の見直し、ステップアップとしてこの挑戦が必要なんだろうなというのは分かるのですが、その実験作を読まされても、なあ。

    クエーサーもちょっと微妙だったしなあ。まあ『ピストルズ』はまだ読んでないし、今月短編集も出るし、読むけれどね。

  • 説明が少なくて丁寧じゃない。
    だから「えっと、どういうこと?」のラッシュだった。
    読みすすめるのが辛かった。
    この作家の著作は初めてだけど、他のは読みたくないとさえ思った。

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著者プロフィール

1968年生まれ。1994年「アメリカの夜」で群像新人賞を受賞しデビュー。1997年の『インディビジュアル・プロジェクション』で注目を集める。2004年、大作『シンセミア』で第15回伊藤整文学賞、第58回毎日出版文化賞、2005年『グランド・フィナーレ』で第132回芥川賞受賞。『シンセミア』を始めとした「神町」を舞台とする諸作品には設定上の繋がりや仕掛けがあり、「神町サーガ」を形成する構想となっている。その他の著書に『ニッポニアニッポン』『プラスティック・ソウル』『ミステリアスセッティング』『ABC 阿部和重初期作品集』など。

「2011年 『小説家の饒舌 12のトーク・セッション』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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