忘れられない日本人移民 ブラジルへ渡った記録映像作家の旅

著者 :
  • 港の人
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本棚登録 : 61
感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784896292602

感想・レビュー・書評

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  • 寄贈本:岡村淳さま(ご著者)

  • ドキュメンタリーの製作を職業とするのみならず、ドキュメンタリーを生きることを決意した映像作家の記録。本書を読んで実感させられるのは、記録とは死との戦いであるということ。

  • なんといっても岡村さんの人となりが伝わってくる。稼ぎよりも自分を貫き通すその生き方が素晴らしい。ストレスはないのかも知れないが、みじめな思いをいろいろとされているようだ。そうした情けない部分も吐露しているからこそ、読んでいて、引き込まれた。彼が取材した移民の人たちの人となりも素晴らしい。

    こうした取材をするには手遅れだ、ということは代替の方が亡くなっていることからもわかる。

  • 装丁がかわいい。

    前に彼の作品を見たことがあったのでアンバランスに感じた。

    そしてあたしは文章のほうがいいような気がしてしまったよー。。。

    やっぱり表現というよりは食べていくための仕事として捉えてるからお金のこととか今のテレビ的なものとは違うんだけど、うけるかうけないかが基準となっていて、これだけお金がかかったのに。。。というくだりが何度か。お金をかけらからには元を取らなきゃみたいな(それは経歴とか牛山純一の下で制作していた影響に依るものだと思うんだけど)

    でも彼の作品の主人公となってくひとと出会って関係性を築いていく中でそういうものでは測れないものなんだと気づき反省してはまた撮り続けていく。

    そういうこのひとの素直さがこの本で書かれているブラジル移民のひとたちの人柄や人生をまっすぐに伝えていくツールになっているんだと思う。

    この本で紹介されたひとたちの映像作品もみたいなと思う反面、一人で制作してきたからこそそのひと自身が強固に現れるドキュメンタリーを見るのはちょっと腰が重くなるなと。。。


    でも戦争を経験してブラジル移民に行ったひとが少なくないことと(南米に移民したひとの中にも被爆者がいることは聞いていたので考えてみればそれは当たり前のことなんだけど)、祖国が戦争に勝ったか負けたかで勝った論をずっと信じていたひと、そのひとたちが負けた論を語ったひとたちを暗殺したということがあったということは知らなかったので驚いた。

    この本の中のひとも言っていたが、教育ってほんと怖いな。教育はずっと政治に左右されてくんだな。。。

  • 日本と遠く離れたブラジルに移民として渡り、死と隣り合わせに近い状況の中でも力強く生き抜いてきた日本人の方々への取材の様子、人々の想いを綴った1冊。ご本人がブラジルに移住し、映像作家としてフリーで活躍されていることもあり、思わず目頭が熱くなる。本職の映像の方も見てみようと思う。

  • 岡村淳『忘れられない日本人移民 ブラジルへ渡った記録映像作家の旅』(港の人)刊行記念トークセッション
    『ブラジルという異郷を生きる!』
    岡村淳さん × 細川周平さん

    ■開催日時:2013年5月10日(金)
    18:30開演(18時開場)
    (20時終演予定。トーク終了後、両氏サイン会あり)
    ■場所:7階喫茶コーナーにて。入場料1,000円(1ドリンクつき)
    ■定員:40名
    ■受付:ご予約が必要です。7Fカウンター、もしくは電話でのご予約も承ります。
    http://www.junkudo.co.jp/tenpo/shop-MJshibuya.html#20130510_talk

    港の人
    http://www.minatonohito.jp/products/137_01.html

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