「ニンジンから宇宙へ」よみがえる母なる大地

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  • Amazon.co.jp ・本 (291ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784896212501

感想・レビュー・書評

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  • ちょっと胡散臭い?話もありますが、常識を疑って実践する姿勢は参考になります。

    塩と血圧の話は興味深く感じた。

  • もっと早く出会いたかった本。
    33年生きてやっとわかってきた世界がすでに20年以上も前から世に出されていた。

    循環の話はもちろん、塩の話、アトピーの話は特に興味深かった。

    この手の話は宇宙のチカラ的な話になりやすいが、化学的にも論理的に説明されていて、イメージしやすかった。

    あらためて、やっぱりやりたいのはこの世界だ。絶対有機農家になって、自分も伝える側になってやると思えた一冊。

    めちゃくちゃオススメ☆

  • この本を読んで食生活が変りました。

  • 私たちは、病気の原因を作っておいて、原因を省みずに、結果だけ無くそうと、やっきになっています 日本人の伝統食は玄米自然食だった 勇気とは何か。一言で言えば、太陽の光です

  • 土、太陽の光、生物、これらは循環している。
    そして、その循環が壊れ始めている。
    それは、人間の身勝手な振舞いの結果である。
    自然の恩恵に感謝し、生活を見直すべきではないだろうか。
    食に興味がなくとも、我々人間や自然環境のためにも多くの人に読んでほしい本である。


    何度も同じようなことが書かれていて、くどく感じた部分があった。

  • 著者が農業を通して発見した宇宙の摂理…
    その摂理に逆らわない、完全無農薬有機農法。
    すばらしい。のだけど、昔の農業では、それが当たり前だったのだよね。

    失われて見えてくるものの価値か…

    しかし、こういうすばらしい発見がされて、完全無農薬有機農法(というか、昔ながらの農業)に戻ればいいという簡単なことなのに、どうしてそっちに向かうような大きな流れにならないのか。

    とかいろいろ考えていて、ふと、「人類が隣人愛を実践するようになったら、人類の役割は終わる」という言葉を思いだした。(トルストイだったかな?)

    「人類の役割」という観点からすると、ひょっとしたら…
    宇宙の摂理を体現した健全な農業とか、そういう価値のあるものをちょっとずつ失いながら、人間は価値を認識していく存在なのではないか。(当たり前のことは、なかなか認識できない。失われたものは、郷愁と共に認識される。)

    とすると、「文明の役割」というのは、価値を構築するのと同時に、価値を破壊することで、その破壊された価値を人間に認識させることなのではないか。

    だとしたら、著者の赤峰さんのような方が少数派であり続けることの意味もわかる。

    先の震災のときに、小学生の少女が「なぜ私たちはこんなにつらい思いをしなくちゃいけないのか」と、ローマ法王に質問したけど、これにも、もしかしたら答えられる。「つらい思いをすることで、失われた価値を認識するためなのだ」と。
    うーん、ローマ法王にも答えられなかったことが、わかっちゃったかも。

  • 自然の摂理に根ざした農業のあり方、もっと言えば生き方を循環農法の赤峰さんが説く。
    自然の中には不必要なものは何も無く、全ては大いなる循環の輪の中で動いている。この本だけを読んでいると何5次元の話をしているんだ!!と言いたくなるが、循環農法、自然農法を実践する場で循環の輪を体感しながら読むと、すっと理解できる。
    循環している、つまりは命のある野菜は本当においしいし、安全だと思う。もっとこういう農法、自然観が日本に広まって欲しい。

  • 九州で長年無農薬有機栽培を営む著者。農薬で侵された土地に大量発生する虫は、不思議なことにその土地が健全になるといなくなることに気づき、薬害成分を食べつくして、浄化してくれる存在「神虫」と名付ける。「風の谷のナウシカ」のオームを連想させる。
    自然の仕組みの偉大さに気づく本。

  • お百姓さんが書いた本です。著者は農家に生まれ、今も農業を生業としています。農学校を出て農業を始めた頃、一般の農家と同じように農薬を使って作物を生産していました。しかし土の成分を研究する博士に出会い、無機肥料で土を改良すれば立派な作物が取れると知り、実践します。しかし上手くはいきませんでした。ふと片隅に放っておいた雑草だらけの畑のピーマンが立派に実っている事に気が付き、著者はその土を博士に分析してもらいます。するとパーフェクトの数値を出したその土が、著者は本当は雑草だらけの土だったとは最後まで博士に言えませんでした…そうして「なずなの会」を発足するに至る農業を確立した著者。この世の中に無駄な「物」や「事」は無いと言います。無農薬野菜なら虫食いは当たり前という常識も、虫を食うのはその作物に悪い所があって、その悪い所を食べてくれている。虫は良い事をしてくれているんだという発想。そんな無駄の無い自然の行いを、著者は農業の中で見付けていく。農家の人が読むのも良し、ワタシのような子供の食育に付いて考えたい親も読むと良いと思う。

  •  自然農法を追求するお百姓さんが書いた本。
     
     この世のすべては循環している、という宇宙の真理を、
     畑でニンジンの間引き作業をしているときに悟り、宇宙とニンジンが繋がる。
     
     人間は何を食べるべきか、食物の陰陽論、理想の土とは何か、
     また「血液は小腸で作られる」という千島学説について、などなど。
     ⇒ http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%83%E5%B3%B6%E5%AD%A6%E8%AA%AC
     
     話題は多岐にわたっており、ものすごく頷けるところもあれば、
     首をかしげるところもあるけれど、農業や食に興味のある方はぜひご一読を。

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著者プロフィール

1943年、大分県生まれ。

「2023年 『食のいのち 人のいのち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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