最高の結果を出すKPIマネジメント

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  • フォレスト出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784894519848

作品紹介・あらすじ

数字でビジネスを最大化してきた
リクルートグループで11年間続いた
いわば「KPIの専門医」による
伝説の社内セミナーが待望の書籍化!
KPI指南書の決定版誕生!!

現場レベルに徹底したこれまでにないKPI実践解説書です。

感想・レビュー・書評

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  • 【この作品を短文で】
    ゴールの達成(KGI)のために、沢山あるプロセスの中でも最も重要なプロセス(CSF)を絞り込み、それを具体的にどの数値で実践・管理(KPI)するか。
    現状とGOALのGAPを発見し、そのGAPを埋めるために何を優先するのか、どれほどのプロセスを踏むのか、そしてそれを振り返ってモデルチェンジを繰り返すこと。


    【感想】
    KPIマネジメントに関する本。

    今勤務している会社も「KPIマネジメント」を採用しており、私自身も日々KPIとにらめっこをして働いております。
    ただ、やはり会社から定めめられたKPIにただただ従っているだけでは、中々思わしい結果を得る事が出来ません・・・
    やはりその点、まだまだ会社としてもKPIとCSFの設定がゆるゆるなんかもしれませんね(どの口が言うねん)
    ですので、最近では自分自身でKPIを組み直して再設定し、無事KGIを達成できるよう日々モデルチェンジを繰り返している今日この頃です。

    「KPI管理」という手法に限った話ではありませんが、何事もより客観的に数値化できる手法・評価を定めるべきですよね。
    持ち前のセンスや感覚も勿論大切ですが、それだとやっぱりムラが生じた際に立て直しを図るのに労力を要しますし、また一人が出来ても組織全体に展開する事が出来ないので・・・

    ただ、個人的にはKPI自体を達成した事に終始してしまい、その後の「振り返り」と「改善」の点はやや疎かになっちゃっているかも・・・
    本当に大切なのは勿論KGIの達成ですが、それが本当にKPI(+CSF)に起因しているものなのかどうか、定期的に振り返ってモデルチェンジをする事もやらないとなぁ。
    まだまだ頑張らないといけないですね。



    【内容まとめ】
    1.KGI「最終的な目標数値」=KPI「事業成功の鍵を数値目標で表したもの」×CSF「最重要プロセス」
    KGI達成のために、沢山あるプロセスの中でも最も重要なプロセス(CSF)を絞り込み、それを具体的にどの数値で実践(KPI)するか。

    2.KPIマネジメントのステップ
    ①KGIの確認
    ②現在とKGIのギャップの確認
    ③プロセスの確認・モデル化
    ④プロセスの絞り込み、CSFの設定
    ⑤KPI目標数値の設定
    ⑥CSFとKPIの運用確認。整合性、安定性、単純性の確認。
    ⑦KPI悪化時の対策を事前検討する
    ⑧コンセンサス
    ⑨運用
    ⑩継続的に改善

    3.KPIの鍵であるCSF(最重要プロセス)は1つにすること!
    たくさんの数値を管理するのではなく、シンプルに1つだけに絞り込む!

    4.KPIマネジメントの事前準備
    ①「対象」「目的」「期間」を明記する。
    ②KGIを確認し、具体的な数字を明記する。
    ③ギャップを確認する。
    ④(ギャップを埋めるために何をするか)プロセスを確認する。
    ⑤CSFの絞り込みと、KPIの設定。
    ⑥継続的な振り返りと改善を繰り返す。


    【引用】
    p20
    ・KPIとは「事業成功の鍵を数値目標で表したもの」
    Key Performance Indicatorの略
    Key performanceは「事業成功の鍵」
    indicatorは「指標・数値目標」

    ・KGI「最終的な目標数値」


    p28
    ・CSF(critical success factor):最重要プロセス
    →KGI達成のための沢山あるプロセスの中でも最も重要なプロセスのこと。

    KPIはCSFを数値で表現したもの。
    CSFをどの程度実施すれば、期末にKGIが達成できるのかを表す数値。


    p40
    ・KPIマネジメントのステップ
    1.KGIの確認
    2.現在とKGIのギャップの確認
    3.プロセスの確認・モデル化
    4.プロセスの絞り込み、CSFの設定
    5.KPI目標数値の設定
    6.CSFとKPIの運用確認。整合性、安定性、単純性の確認。
    7.KPI悪化時の対策を事前検討する
    8.コンセンサス
    9.運用
    10.継続的に改善


    p69
    ・KPIの鍵であるCSFは1つ!
    たくさんの数値を管理するのではなく、シンプルに1つだけに絞り込む!
    KPIマネジメントと数値マネジメントは似て非なるもの。
    最も重要な数値だけに焦点を絞ってマネジメントしよう。


    p84
    ・越えなければいけない2つの壁
    CSFをシンプルにして1つに絞り込む、よりKPIをわかりやすい数値にして実行に移すために超えるべき2つの壁は、ずばり「バカの壁」と「不安の壁」です。

    ・バカの壁
    CSFがシンプルで分かりやすいだけに、周りからバカにされてしまう可能性があります。

    ・不安の壁
    CSFを1つに絞る=選んだ1つ以外の他すべてを捨てるということですが、不安に負けてCSFに2つ目を加えると元も子もなくなります。


    p199
    ・KPIマネジメントの事前準備
    1.「対象」「目的」「期間」を明記する。
    2.KGIを確認し、具体的な数字を明記する
    3.ギャップを確認する。
    4.(ギャップを埋めるために何をするか)プロセスを確認する。
    5.CSFの絞り込みと、KPIの設定


    p230
    ・継続的に改善を繰り返す。
    KPIに限らず、運用しながらも磨き続けようという努力が大切です。
    それには、「アクションをきちんと振り返ること」が必須となります。

  • - KPI Key Performance Indicator
    - Key Performance 事業成功の鍵
    - Indicator 指標・数値目標
    - => 事業成功の鍵を数値目標で表したもの
    - KPIの位置づけ
    - 現在 -> プロセス(CSF -> KPI) -> ゴール(KGI)
    - CSF Critical Success Factor
    - CSFを指標化したものはKPI
    - KPIの指針
    - 自社・自組織でコントロールできない数値をKPIにしてはいけない ex. GDP
    - できるだけ旬な現在の瞬間の数値把握ができるもの
    - イケてるKPIを作るステップ
    1. KGIの確認 ex. 利益○億
    2. ギャップの確認 現在とKGIのギャップ
    3. プロセスの確認 モデル化
    4. 絞り込み CSFの設定
    - 定数と変数を分ける ... コントロールできないものは定数とみなす、新たなリソースが必要なものも同様
    5. 目標設定 KPIGの目標設定は○○
    6. 運用性の確認 整合性・安定性・単純性があるかどうか
    7. 対策の事前検討 KPI悪化時の対策と有効性の事前検討
    - いつ、KPIがどれくらい悪くなったら、どうするのか、誰が判断するのか
    8. コンセンサス 関係者との合意
    9. 運用
    10. 継続的に改善

    - ダメなKPIを瞬時に見抜く方法
    - 添付資料がエクセルなどである => たくさんの指標を管理している
    - KPIは1つ
    – KGI
    - 本質的には利益
    - ゴーイングコンサーンは利益を上げることで成立する

  • 今、盛んに会社の中で頻出する様になったKPI...
    それを理解するためにこの本を手にとりました。
    わかりやすく十分に理解できたと思うのですが一点不安な事が...
    会社の上司が言っているKPIと認識があっているのか?

  • 改善したい目標を決める(KGI)
    改善するプロセスを決める(CSF)
    改善した量が分かる数値的な指標を決める(KPI)

  • 例に漏れずダメダメKPIでの管理をしている結果、成果が出せない状況と成っていました。管理項目も複数あり、まさにダメな典型例での運用。

    本書にあるようにゴールを明確にし、成功するためのキーを設定。そのキーを達成する為の数値設定が必要と改めて感じました。

    何よりも現状の把握。これが弱い。ゴールとのギャップが分からなければ成功のためのキーがわかるわけもなく、管理のためのKPIとなっていた。

    まずは失敗しながら見直しを進め、イケてるKPIにするべく基本からやり直しだ。

  • 自分が普段会社でKPIだと思っているものがKPIではなく、単なる数値目標であることが理解できた。
    KGIとKPIの違いもふわっとしか理解してなかった。
    事業計画立てるときや機首の目標を立てる際に参考になりそう。

  • KPIの設定方法について、わかりやすく解説した書

  • 名刺代わりのビジネス書10選の一冊です。
    KPIやKGIの三文字は知っている、または聞いたことのあるひとは、手にとるとお得かもの書籍です。

    1.この書籍のポイント/特徴
    相手方の視点での考察、フレームワークがポイントです。
    相手方とは、ビジネスでいえば顧客です。 

    2.実務レベルでの理解
    ①KGI
    たとえば、インサイドセールスのKGIを参考に記載します。
    「営業部門に、商談を月15社渡すと設定する」
    とします。
    ②KGIを達成するために考えること
    それは「見込み客。どのような状況、課題であったならば、当社と面談したくなるのか?」です。
    書籍では、この状況設定をKPI設定よりも前に定義づけすることを示唆しています。
    書籍では、目標、ゴール一歩手前の状態をつくりだすという表現をしています。
    ③KGIの達成に必要なKPIとは?
    ゴール一歩手前の状態を発生させる、必要となる原因を創ること、磨くことが成果直結であると理解できます。
    したがって、「KPI」として適当なのはその原因を構成するアクションです。
    これをキーアクション「KA」といいます。

    3.まとめ。
    どのビジネスにもゴールKGIは存在します。
    KPIは種類を増やさない、直結なものを採用すればよいのです。その直結の定義とは、KGIの一歩手前の状況をつくりだす原因です。
    原因をつくる行動を増やせば、理論的にKGIに近づきます。この行動をKPIとして採用するのです。


  • 実践あるのみ。

  • 必読

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著者プロフィール

株式会社中尾マネジメント研究所(NMI)代表取締役社長

「2023年 『「本当に役立った」マネジメントの名著64冊を1冊にまとめてみた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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