毎回様々な気付き、学びを得られる横山さんの著書。今回は、その数々の名作本のノウハウやエッセンスをギューっと良いとこどり。この一冊で、今まで読んだ内容が総復習出来て良いなー。横山さんの本を読んだことが無い方は、まずこの本から読んでみて頂くのをお奨めします!
・目標の数字を1分以内に言えない営業があまりにも多すぎる。マネージャーは、繰り返し繰り返し目標をメンバーに問い続けなければならない。
・習慣を変えさせるには「インパクト×回数」が必用。
・自分で建てた計画は必ずロックし、何があってもやり切る。計画は、自らの意思で動ける内容で組み立てる。
・圧倒的な行動量で経験則を積み上げることで、うまくいかない方法を消去出来るようになる。だから行動量の多い人の方が、結果として成功確率が高まり、最短距離で成功に到達する。
・やる気がおきない、どうしたらやる気がおきるか。やる気をおこすための、やる気がおきない、やる気をおこすための、やる気はどうしたら起きるか・・・。やる気なんて気はないのに、人は得てしてやる気を求めて答えの無い問答を繰り返し、行動を先延ばしにする。やる気がおきないというワードが脳に浮かんだら、そんな言葉は封印して、さっさと行動するのみ。
・AだからBという考えを、B’だからA’、と発想を逆にして考える。「やる気が起きないから仕事が進まない→仕事を進めるからやる気が起きる」「仕事の意味を理解するから仕事が進む→仕事を進めるから仕事の意味が分かる」等々。
・「作話スモッグ」の存在を理解しておく。なぜ?と問われると、何かしらの答えを応えたくなり、その場しのぎのそれっぽい言い訳を考え始める。この言い訳を一度口に出すと、その口に出した回答に一貫性を保とうとする。結果、言い訳の言い訳の言い訳の言い訳を繰り返し、あらぬ方向にコトが進んでいく。1つ1つの言い訳は小さな言い訳でも「インパクト×回数」により、言い訳することが当たり前化していく。こういう作話スモッグが出始めたら、すぐに浄化させなければならない。
・謙虚さとは、自分のあるべき姿と、現状のギャップを正しく理解すること。
・人は現状維持バイアスにかかるもの。仮に、自分が転職して他の会社に行ったときに、その習慣がその組織の当たり前だったとしたら異を唱えるか否か、を考えることでバイアスにかかっているかどうかがわかる。現状維持バイアスをかえるのも「インパクト×回数」。
・人に影響を与えるのは言葉だけではない。結果の積み重ねが影響力を生み出す。
・相手との信頼関係の度合は、相手に頼んだ仕事をどこかまで「待てるか」で図る。
・面倒臭がり屋を動かすには、動く面倒<動かない面倒、という環境を明確に設定すること。
・世に歌われるタイムマネジメントのほとんどは、与えられた仕事の効率化を図るための方法論。この方法論で生み出せる時間は僅か。タイムマネジメントではなく、プロジェクト単位で仕事の必要性を考えなければならない。不要な仕事を見定めバッサリ切るということをしないと、時間は生み出せない。
・こだわるべきは再現性。行動量×CVR=期待成果。この式を常に意識すること。最低必要努力投入量が見えるようになる。
・脳は周りの環境に感化されるミラーニューロンなるものが存在する。だからこそ、その環境にはびこる「空気」を換えないと、人は変わらない。
・自然人、可燃人、不燃人という3パターンに人は別れる。割合は2:6:2。6割の可燃人にどう火をつけるかを考える。ここに火をつけるには「空気」のコントロールが必用。
・上司は動じずに「壁」になるイメージを持つ。作話を許さない。なぜ?ではなく、それで?で話を促す。それで?は主体的な意識を引き出す質問。ラポールが築けていることが前提だが。
・上司が10行動を変えて、部下は初めて行動を1変えると心得るべし。
・抽象表現で終わらない。具体的なアクションまで必ずセットにする。
・3つの記憶装置。短期記憶装置、長期記憶装置、外部記憶装置。短期は、日頃から意識しているから何か質問されても即答できるレベル。長期は、たまにしかアクセスしないが、応えられるレベル。外部は、何かを参照しないと答えられないレベル。自分のメンバーの目標はどの記憶装置にインプットされているかを確認すること。
・組織の成長サインは衝突、個人の成長サインは葛藤。衝突や葛藤が無いところに成長は無い。