植物たちの私生活

著者 :
  • 藤原書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784894348561

作品紹介・あらすじ

すべての木は挫折した愛の化身だ…。『生の裏面』に続く邦訳第二弾。

感想・レビュー・書評

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  • 兄の障がい、母の秘密、主人公のストーカーまがいの行為、家族内の様々な葛藤。暗いが結構派手な展開のストーリー。ラストに向けて、やや不自然というかご都合主義的に話が収束していく感じがしないでもない。ただ、最後までこちらの興味をつなぎとめて離さないし、読後感はしっかり純文学。現代韓国の一家族の寓話を通じて、「時間」「空間」「肉体」を超え出た「愛」の存在を語っている。最近読んだ本の中では、丸山健二の『水の家族』と印象が近かった。

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著者プロフィール

1960 年、全羅南道生まれ。ソウル神学大学神学科卒業。朝鮮大学教授。81 年、中編小説『エリュシクトンの肖像』を発表しデビュー。人間と宗教への根本的な問いや、また〈不在の父〉を主題とする作品などで大きな注目を浴びる。主要作品に『迷宮についての推測』『植物たちの私生活』『僕はとても長生きするだろう』『懐かしい日記』『私の中に、また何があるのか』『生の裏面』『人は自分の家に何があるのかをしらない』『尋ね人広告』など。大山文学賞、東西文学賞、現代文学賞を受賞。邦訳に「ナイフ」。

「2010年 『死海』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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