奇跡の経営 一週間毎日が週末発想のススメ

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  • Amazon.co.jp ・本 (372ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784893469410

作品紹介・あらすじ

Fortune500企業ではなくFortunate500企業を目指せ!企業の成長のカゲで社員が犠牲になる時代は終わった!社員のコントロールを一切やめ、急激に業績を伸ばしたセムコ社。辞職率実質"ゼロ"の全世界が注目する驚愕の経営。100万部超のベストセラー『Maverick』の著者が日本の経営者、サラリーマンの目を覚ます。

感想・レビュー・書評

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  • これぞ理想の会社!!!

    ブラジルにあるセムコという会社はおもしろい取り組みをしていると知り、詳しく知りたくて読んでみる。

    想像以上の会社だった。

    全従業員を大人として扱い、組織をなくし、ルールというものを排除し、ほとんど全てを個人の裁量に任せるとは凄すぎる。

    目標を同じくして立ち上げた小規模ベンチャーならまだしも、3000人規模の会社がここまで徹底しているのには驚きしか出てこない。

    同じような取り組みを他社で行ったとしても、ここまでうまくいくとは思えない・・・むしろ崩壊していきそうだ。

    私はまだまだ人を信頼するという気持ちが少ないのかもしれない。

  • ①Why read?
    →経営者にどうやったらなっていけるのかなと思ったのがきっかけ
    ②What get?
    →経営者の考え方、組織にいれる人はどうやって選択するか
    ③How status?
    →会社運営する経営者の新たな考え方を知る

    ・新規事業進出の3つの条件
    ①高度な技術を要するもの
    ②自分たちが質の高い企業になること
    ③ユニークな存在価値を持つこと

    ・投資会社で働くエリートの甥が自分の自由な時間を求めて転職してきた話
    →平日は夜働くことも許容できる環境のほうが大事と判断する人はいる

    ・工場のラインをフレックス制にしてもみんな自主的に仕事に穴が出ないように調整する
    →朝会、夕会の持ち方考えたほうがいいかも

    ・人が働く理由
    ①社員が製品やプロジェクトに興味を持たないビジネスは成功しない
    ②社員全員が仕事に情熱を持つことを期待してはいけない
    →社員が自由に仕事内容を決めることができるようにする

    ・未来に向けた新しい価値試み、変動型給与
    ①社員が休みたい分の労力を別の方法で補う
    ②若いうちにしかできないことの時間を会社は従業員に売り、将来本人が追加で働きたければ会社にそのときの時間を売るというチケットの売買を取り入れる

    ・長期休暇を取りやすくする仕組み
    →有給休暇以外に給与の一部を会社が積立のように預かり、従業員が求めるタイミングで払い出す

    ・社員を新入社員としてではなく責任ある大人として扱う
    ・従業員が提案する機会を担保する
    →意見を言う機会を与えることが不満をなくす
    ・全従業員が会議に参加し、収益状況や人件費を把握できる
    →必読allで流すのはどうかな
    ・人は十分に情報を与えられるのとで興味を持続し、熱心に目的意識を持って働くことができる

    ・永久に成長し続けるものはない。現状規模のまま生産性を高め完璧にするのも良いのではないか。再投資して、オーケストラに不要なバイオリニストを採用しても役には立たない

    ・キックバックを一切受けないこと倫理観は大事
    ・実質的な成長は新しい市場を確保することなしに会社規模拡大を目指すのは無理がある
    ・ゆるやかな成長は品質を保つために必要だし、我々自信が分別を保つためにも重要
    ・ミッションやクレドは従わせるために有効であることは過去の戦争が証明している。オーケストラでも指揮者が120名ほどをまとめられるのも同じ原理。ただし、一流のバイオリニストをオーケストラに留めておくことはできない
    →セコム社はミッションもクレドもなく、生き残るためのマニュアルだけがある
    ・誠実であることは最低限守られるべきルール
    ・経営者がわざわざ会社の価値観を書き出さなくても共有の価値観は何年もかけて自然に育まれる。ある日気づいたら皆がそれにしたがっている
    ・オープンコミュニケーションは多少の代償があってもやりがいがあるもの。情報を知ってる人と知らない人がいることは権力の保持に利用される
    ・コントロール(=管理)が減ると人々の間に創造性と共通の価値観が育まれる
    ・議論を通して決定されたことはみんなが検討しているから導入が迅速になされる

    ・mtgは出入り自由にする
    →みんながこなくなるミーティングに関する事業は社員が興味がないということだからいずれ衰退する
    ・給料は自分で決めてもらう。会社は業界水準、業績の情報を本人に伝え、本人は自分の置かれている状況を加味して決める。会社が想定していた給料を超えてくることはない
    →これができたら理想。
    ・リーダーや能力のある人に依存するのは自分も周りも思うだけで実際はそんなことない
    ・状況や場面によってリーダーは異なるもの
    ・ビジネスプラン通り右肩上がりを続けるビジネスは絵に書いた餅、過去のしがらみのない変化は大事だが根拠のない仮説はバクチ
    ・車も飛行機も夜に出てからそんなに大きな進化はしていない、できることは同じ
    →電気自動車のような構造が違うものを作れるのは実際今自動車メーカーではない
    ・組織がリスクを好んで受け入れるようになるのは管理監督を放棄し民主的な組織運用をすること

  • 経営に関する発想が明確で非常に勉強になった。

  •  奇跡の経営 一週間毎日が週末発想のススメ リカルド・セムラー 岩元貴久
    ---
     「ティール組織」に興味がある人なら読んでみたい本である。会社の構成員を子供扱いしないということがキモになっている。
     機能不全家族という問題がある。家庭内に対立、不法行為、身体的虐待、性的虐待、心理的虐待、ネグレクト等顔向上的に存在する家庭のことである。大抵の人が「自分は関係ない」と思い込んでいるが、無視する・はぐらかすということも恒常的だとすればそれがネグレクトであるということは認識した方が良い。
     ほとんどの会社の基本原理は軍隊のそれであることが多い。構成員を信じない、性悪説に基づき上意下達(じょういかたつ)で従わせる。これは機能不全家族において行われている諸虐待も同じことである。一定の割合の経営者は機能不全家族にあると思っており、この制度が「当たり前」化していく。パワハラが横行する土壌がここにあると考える。
     一方、セムラー氏のセムコ社ではこれとことなり構成員を信じ切る。「一人の大人として扱う」というのがその信条である。
    書籍を読めばわかるがとにかく徹底している。
     何らかの事件が起こることもある。そういう場合はセムコの構成員も同樣する。強権的なルールとその執行が必要だという声もあがる。しかし、それを認めない。とにかく信じ切る。その胆力が素晴らしい。結局これを続けていくことで「心理的安全性」が本当の意味で情勢されていく。

  • shiro

  • リセールバリューが高い一冊
    新刊では売っていないので、流通する中古を購入する必要がある。
    定価より高く売っていることが多い。
    南米の「セムコ」という会社の経営手法。
    2006年にな・・なんとコロナ後の世界を予想して働き方を推奨している会社があるなんて・・・と感じた。
    コロナ後の日本の働き方とは縁が遠く、このままでは海外から取り残されること心配になってしまう と考えさせられる

  • 楽しさを提供する上で、楽しく働ける組織を作ることが大前提だと思っています。
    楽しい組織づくりってなんだろう?どうやって週末のような感覚で平日働けるんだろう。そんなところに着目したある意味クレイジーな会社 ブラジルのセムコ社を綴った1冊です。
    経営の本で、一番読んでもらいたい1冊です。学生にオススメな本を聞かれたときに、わりと今まで多くの人にオススメしてきました。ただ、人気が出すぎて今はなかなか購入できないかもしれません。15年前の本ではあるのですが、新しさを覚える内容です。

  • いい!
    買ってから完読するのに時間がかかってしまったけど、とっても共感するところが多い。
    もう一回ちゃんと読み直して、要点をまとめたいな。

    このエッセンスをどれだけ現場にフィットさせて、入れていくか、ただそれが難しいんだけど、やってみよう!とモチベーションをあげてくれる1冊でした。

  • 6年間で35億円の会社が200億円になったというのは、本当に凄いのだろうか?

    ブラジルの経済成長に上手く乗っただけかもしれないし、たまたま上手くビジネスがあたっただけかもしれない。

    その組織論としては、正しそうで正直あまり実践したいと思わない。

    組織スピードが会社の成長を決めるといっても過言でもないのに、部下が上司を評価できる制度などはイケてない。

    たぶん、本書にもかいているけど、このまま経営してたら30年後くらいには無くなってるんじゃないかな?

  • 素晴らしい

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