クマと少年

著者 :
  • ブロンズ新社
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本棚登録 : 212
感想 : 22
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  • Amazon.co.jp ・本 (36ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784893096319

作品紹介・あらすじ

アイヌの少年と子グマは、少年のおかあさんのおっぱいをいっしょに飲んで育った乳兄弟。ふたりは本当の兄弟のようにいつもいっしょだった。ところがある夜、アイヌの最高の神とされるクマを天に帰す儀式〈イオマンテ〉を前に、子グマが姿を消してしまう。お互いを想い、8年の歳月を経て再会したふたりは・・・。

感想・レビュー・書評

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  • 絵本作家・あべ弘士① 新境地を開拓『クマと少年』|読むらじる。|NHKラジオ らじる★らじる
    http://www.nhk.or.jp/radio/magazine/detail/shinyabin20190315.html

    旭川出身の絵本作家がヒグマとアイヌと通して描く〈いのち〉の物語―あべ弘士『クマと少年』トークショーより | ほんのひきだし(2018年7月4日)
    https://hon-hikidashi.jp/enjoy/55773/

    ブロンズ新社 - クマと少年
    https://www.bronze.co.jp/books/post-167/

  • これもまたいい本だ。こころにジ~~~ンと来るお話だ。

  • 「あらしのよるに」シリーズは読んだけど、著者が旭山動物園で働いていたかたとは知らなかった。アイヌの少年とクマの交流のものがたり。
    あとがきにもあるけど、部外者には理解しようと思ってもできない世界があるのだろう。クマの気持ちも実際のところ、分からないし。
    違いが尊重できる社会だといいな。

  • 神とは何なのか、動物と人とが共存するということはどういうことなのかを考えさせられる物語。

  • 子グマ、キムルン、村コタン、熊送りイオマンテ、長老エカシ、子グマと一緒に育った少年、次の年のイオマンテのクマに決まるとキムルンが立ち去ってしまう、何年か経ってキムルンを神の国に返すために旅に出る、キムルンも少年の手で神の国に返してほしくて立ち去ったのだとか

  • 美しい日本語、力強い絵、そして自然とともに生きるアイヌの崇高な文化。深い感動を覚えます。

  • とあるコタンに生まれた少年と、彼と共に育つ子グマの物語。

    アイヌ民族が行うイオマンテ(熊送り)の儀式について、知識としては多少知っていましたが、実際にそれを行ってきた人々の心情とはどんなものだったのだろう?と、以前から興味がありました。
    大切に育ててきた子グマの魂を神の世界にお返しするのは、大事な儀式とは云えやはり悲しいのではないか、寂しいのではないか?

    著者のあべ弘士さんがお話を聞いたアイヌのおばあさんは、自分が育てた子グマを送った時は「オイオイ泣いた」と語った、とありました(あとがきより)。
    それでもこの儀式が粛々と執り行われて来たのは、野生動物としてのヒグマへの、引いては大自然に対する畏敬の念の表れであり、それらと対峙して生きる人々の強さと誇りを物語っているのだな……と感じました。

  • いやな予感しかしなかった!

  • あべ弘士さんはね、動物をテーマに絵本をかいていて、気のいいおじさん。でも、絵本は熱いんだ。イオマンテ、アイヌの死生観について、考えさせられる。
    北海道の絵本作家といえば、あべ弘士さん。エゾオオカミ物語、タンチョウは悪代官か?そして、今回出版された「クマと少年」鮮やかなグリーンと見事な描写。

    素晴らしすぎるよ〜。

    昔、アイヌモシリと呼ばれていた頃の話です。


  • クマと少年の兄弟のような関係が温かい。でも、悲しい。

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著者プロフィール

1948年、北海道旭川市生まれ。旭山動物園で飼育係として25年間勤務した後、絵本作家に。『あらしのよるに』で第26回講談社出版文化賞絵本賞、第42回産経児童出版文化賞JR賞受賞(1995年)、『ゴリラにっき』で第48回小学館児童出版文化賞受賞(1999年)、『ハリネズミのプルプル』で第14回赤い鳥さし絵賞受賞(2000年)、『クロコダイルとイルカ』で第23回けんぶち絵本の里大賞大賞受賞(2013年)、『宮沢賢治「旭川。」より』で第63回産経児童出版文化賞美術賞受賞(2016年)。そのほか絵本多数。

「2023年 『あてっこ どうぶつずかん だれ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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