- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784893088482
感想・レビュー・書評
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以前長尾先生の講演をお聞きした折、
現代医療の問題点を指摘し、どこまでも患者に寄り添う姿勢に、
医師としての情熱と人としての慈悲深さを感じました。
がんサバイバーである私は、先生のご近所に住みたいと思ったのを覚えています。
その長尾先生があの「近藤誠理論」の問題点を指摘した
「絶対患者目線のがん治療論」です。
開業されて20年、町医者として様々なタイプのがんを
診てこられた臨床医だからこそ、
言葉に真実が宿っていると思います。
最後に書かれていた中庸論は、私も常々思っていたこと。
物事を良い・悪いの二元論で考えるのではなく、局面によって対応を変えればいい。
大事なのは自分の考えをしっかり持つということ。
とにかく今、がん治療で迷っている人、悩んでいる人に読んで欲しい本です。 -
近藤先生の話題になった本は読んだことがあるが、極端だなぁ、という印象だった
病院も苦手で、ほとんどお医者さんにかかることがないが、当事者になった時に冷静に考える指標になる
長尾先生のお話は説得力があり、とても分かりやすかった
抗がん剤はやめ時が有ること。
そしてそれは患者が決めていいこと。
ここまで説明してくれるお医者さんがどのくらいいるのだろう
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近藤理論
→放置治療
長尾理論
→ステージ、個々によって変えるべき。
早いステージであれば、抗がん剤療法等も有効
QOLを(生活レベル)を考慮すべき
ステージⅣの肺がんが、抗がん剤治療をやめて、漢方薬だけで、腫瘍マーカーが10分の1になった。
規則正しい生活。熱中することができるものを見つける。
余命宣告は、脅しである。近藤理論、長尾理論ともに同感。
おとなしかった癌が手術で暴れだすことがある。
放っておいても死なない癌。
父は、脳に転移?
すいぞう -
近藤誠氏の著書は3冊読んでいる。
かなり影響を受けていたので、本書を読んで良かった。
著者の本をもう一冊読んでみようと思う。 -
本の中で長尾先生は、近藤誠理論の問題点だけでなく現代医療の問題点も指摘しています。
がんと診断され治療に迷われ近藤誠先生の本を手にとった方は、
ぜひこの本も読んでみてどのような治療を選択するか考える材料になされるとよいと思います。
http://ameblo.jp/nancli/entry-12113612022.html -
2015/08/30
私は近藤先生の本は「売らんかな色」が強く感じられて、
読んだことはありませんが、その理論は...
私は近藤先生の本は「売らんかな色」が強く感じられて、
読んだことはありませんが、その理論はこの本だけでも十分わかります。
近藤理論の反論本も多々あるようですが、この本には「この部分は賛成、ここは反対」と
個々の患者さんの立場の違いから判断されているのが、とても信頼できます。
医療に関する知識は常にアップデートしておきたいですよね。
ぜひご一読下さいね。