長尾先生、「近藤誠理論」のどこが間違っているのですか?

著者 :
  • ブックマン社
3.82
  • (6)
  • (8)
  • (7)
  • (0)
  • (1)
本棚登録 : 88
感想 : 9
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784893088482

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 以前長尾先生の講演をお聞きした折、
    現代医療の問題点を指摘し、どこまでも患者に寄り添う姿勢に、
    医師としての情熱と人としての慈悲深さを感じました。
    がんサバイバーである私は、先生のご近所に住みたいと思ったのを覚えています。

    その長尾先生があの「近藤誠理論」の問題点を指摘した
    「絶対患者目線のがん治療論」です。
    開業されて20年、町医者として様々なタイプのがんを
    診てこられた臨床医だからこそ、
    言葉に真実が宿っていると思います。

    最後に書かれていた中庸論は、私も常々思っていたこと。
    物事を良い・悪いの二元論で考えるのではなく、局面によって対応を変えればいい。
    大事なのは自分の考えをしっかり持つということ。
    とにかく今、がん治療で迷っている人、悩んでいる人に読んで欲しい本です。

    • 夢で逢えたら...さん
      まっき〜さん、コメントありがとうございます。
      私は近藤先生の本は「売らんかな色」が強く感じられて、
      読んだことはありませんが、その理論は...
      まっき〜さん、コメントありがとうございます。
      私は近藤先生の本は「売らんかな色」が強く感じられて、
      読んだことはありませんが、その理論はこの本だけでも十分わかります。

      近藤理論の反論本も多々あるようですが、この本には「この部分は賛成、ここは反対」と
      個々の患者さんの立場の違いから判断されているのが、とても信頼できます。

      医療に関する知識は常にアップデートしておきたいですよね。
      ぜひご一読下さいね。
      2016/08/29
  • がん治療に関する「近藤誠理論」がどのようなもので、そのもっともな点、時代錯誤な点、被害者を生み出している問題点について知った。
    マンガからスタートして、近藤誠信者でステージⅡAの肺がんという設定のインタビュアーとの問答、余命半年での手術・抗がん剤治療から4年目をいきておられる方との対談まで、なんともユニークな構成だった。
    抗がん剤は毒物であり、延命効果の次にはQOLを下げるので止め時を自己判断することが重要なこと、標準治療法の適用や患者・家族の想いが顧みられない医療の側の問題、日進月歩のがん治療のことなどが印象的だった。
    著者がいうように自分で判断すること、それはこの本の内容に対しても同じだと思う。
    15-227

  • 近藤先生の話題になった本は読んだことがあるが、極端だなぁ、という印象だった

    病院も苦手で、ほとんどお医者さんにかかることがないが、当事者になった時に冷静に考える指標になる

    長尾先生のお話は説得力があり、とても分かりやすかった
    抗がん剤はやめ時が有ること。
    そしてそれは患者が決めていいこと。

    ここまで説明してくれるお医者さんがどのくらいいるのだろう

  • 近藤理論
    →放置治療
    長尾理論
    →ステージ、個々によって変えるべき。
    早いステージであれば、抗がん剤療法等も有効
    QOLを(生活レベル)を考慮すべき
    ステージⅣの肺がんが、抗がん剤治療をやめて、漢方薬だけで、腫瘍マーカーが10分の1になった。
    規則正しい生活。熱中することができるものを見つける。
    余命宣告は、脅しである。近藤理論、長尾理論ともに同感。
    おとなしかった癌が手術で暴れだすことがある。

    放っておいても死なない癌。
    父は、脳に転移?
    すいぞう

  • 近藤誠氏の著書は3冊読んでいる。
    かなり影響を受けていたので、本書を読んで良かった。
    著者の本をもう一冊読んでみようと思う。

  • 本の中で長尾先生は、近藤誠理論の問題点だけでなく現代医療の問題点も指摘しています。
    がんと診断され治療に迷われ近藤誠先生の本を手にとった方は、
    ぜひこの本も読んでみてどのような治療を選択するか考える材料になされるとよいと思います。

    http://ameblo.jp/nancli/entry-12113612022.html

  • 2015/08/30

全9件中 1 - 9件を表示

著者プロフィール

1958年香川県生まれ。医学博士、医療法人社団裕和会理事長、長尾クリニック院長。東京医科大学卒業後、大阪大学第二内科を経て95年に兵庫県尼崎市で開業。一般社団法人 日本尊厳死協会副理事長・関西支部長。日本慢性期医療協会理事なども務める。ベストセラーとなった『「平穏死」10の条件』(ブックマン社)、『病気の9割は歩くだけで治る!』(山と渓谷社)など著書多数。

「2022年 『完全図解 介護に必要な 医療と薬の全知識』 で使われていた紹介文から引用しています。」

長尾和宏の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
佐藤 優
リンダ グラット...
ジャレド・ダイア...
北野 武
又吉 直樹
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×