- Amazon.co.jp ・本 (235ページ)
- / ISBN・EAN: 9784893084095
感想・レビュー・書評
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『世界ウルルン滞在記』という番組を
見るとはなしに見ていた時のことでした。
…衝撃でした。
ドイツ平和村、というその存在が。
そしてその存在を全く知らなかったことが。
戦争で傷ついた子供たちを癒し、そして親元に返す。
そしてそれが全てボランティアとして行われている。
すばらしい、と思うと同時に
当時若かった(…)私は、ドイツに行きたくなりました。
その場所で働きたい、と。
でも、ボランティアといえど、子供たちを預かる人間。
そして熱意だけではやっていけない、ということも当然で。
こっそり送金をするくらいしか、
できない自分が歯がゆくなりますね。
でも、この本を読んで思うのは、
どうしてこういう施設がドイツでは芽生え、
同じ戦敗国である日本では
まったく芽生える気配がないのか、という点ですね。
日本の医療レベルは世界水準なわけだし、
決して不可能なことではないはずなのに…。
そこが日本が持つ世界との距離、なのかなぁ…。
イラクに税金使って自衛隊派遣するくらいなら、
イラクの子供たちを日本で癒すお手伝いをすればいいのに。
そのための税金なら、全く惜しくないのに。
ちなみに下記はドイツ平和村のサイトアドレスです。
もし、このボランティアの趣旨に賛同して下さる方がおられましたら、
ぜひ協力をお願いしたい、と切に願います。
ドイツ平和村:<a href="http://www.friedensdorf.de/japan/home.htm" target="_blank">http://www.friedensdorf.de/japan/home.htm</a>
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「平和は『祈る』『願う』ものではなく、私たちの頭で考え、私たちの手で作り、守っていくものです。」(東 ちづる)
一生心に残る一冊です。一度読んでみてください。
ーT.G.先生 -
今まで読んできた本の中で衝撃を受けた本のひとつ。ウルルン旅行記、一世を風靡したテレビの裏側の、そんな出来事。それを実に分かりやすく書いてくださった東ちづるさん。何年経っても、心の中にあり続ける1冊です
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369.3
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世界ではまだ争いが起きている。平和の大切さを改めて実感できる。
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楽しい、感動、元気、なども含まれてて
2013に読んでも発見が沢山(^-^) -
涙なしには読めない。けど、泣いていたって仕方がない、とも思いながら読みました。現実を突きつけられる本でした。失礼ながら著者の東さんのことは名前を聞いたことしかなくて、わたしは本を手にするとき、著者の経歴とかをある程度頭に入れておかないとなんとなく気が済まないタチの人間なので、東さんてどんなひとなのかなどんな考え方をするひとなのかな、と探り探りでした。映画もそうだけど、おおまかなストーリーがわかっていないと、展開についていけなかったりする。とりあえず芸能人であることと、ボランティアを長年やってきているということを軸にしました。経験とか置かれている立場がちがうといきなり意見言われても受け入れられないことがあったりするけど、そういうことはなかったように思います。東さんの考え方もよくわかるし(感情の起伏は人間誰しもあるのだけど、憤りや悔しさや怒りを抑えて書いているというか)、
ドイツ平和村をはじめ骨髄バンクのこと、ボランティアのこと、スタッフのこと、東さんの目を心を通して、しっかり書かれていました。わたしの周りには募金やら寄付やらというのはお金に余裕のあるひとがやればいいんだよっていうひとがいたりして、確かにそうだよなと思う日もあれば、そうじゃない日もあったりして、わたしは未だボランティアという行為に対してどう接すればいいのかわからなくて、ボランティアそのものや平和村の子どもたちを理解したい気持ちが強まった反面、わたしは当事者じゃないから完全には理解できないんだろうなっていう、半ば諦めのような気持ちも生まれました。小学校から中学校時代にかけてそういった活動をしている時期があったのだけど、たぶんあのときのわたしは、奢り、があったと思う。ボランティアって本当に本当に本当に難しい。自分がいかに恵まれた環境にいるか、と思うことは、同時に「恵まれない環境」を示唆していると思う。正直に言うとわたしはお金がないからいまは物理的に直接的に力にはなれないけど、ドイツ平和村の存在、そして東さんの活動を知れたことが、いちばんの収穫だと思います。 -
世界にはなんの罪もなく、苦しんでいる子供達がたくさんいる。
私の人生を変えた1冊。
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この本を読んで世界観が変わりました。
一時は本気で平和村に行きたかった。 -
(2001/4/9(月))