雷鳴に気をつけろ

制作 : 諏訪部浩一 
  • 文遊社
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本棚登録 : 35
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (408ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784892571480

感想・レビュー・書評

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  • 作者の作品は何冊か手に取ったが、自分の中では歴代一位かなあ。書くことを対しての姿勢、目線が素晴らしいなあ。時代は1906年、ネブラスカ州だそう。他国のことなんだけど、本国の人が読んだらグワイ悪くなりそうな位、暗部、深層部の闇に食い込んでいて、このダークさを不快と一蹴するか、よくぞと称賛するか。時代は変わっても、庶民の憤り、不満、不安は共通していて、なんていうか、全く描写に嘘臭さがなく、現在覗き見してるような生々しさなんだよな。なんだろう、とにかくまいったぜ。

  • 小難しい解説はよく分からんが、単純によく出来てるし楽しめた。

  • 時期は20世紀初等、場所はアメリカネブラスカ州の小さな村(当時の国勢調査では406人)。
    誰もが何らかの血の繋がりがありような場所で、当時の時代背景なのか、男尊女卑·家長的や西欧出身者優位みたいなもの、一方でキリスト教の影響からか他人にも親切にするという面も垣間見得る。
    物語の中心はファーゴ家の個性豊かな面々の同時並行的に進む生き抜くという姿勢かな。
    近親相姦、強烈ないじめ、暴力、ウソ、はったり、汚い言葉等どちらかと言うと、負のベクトルが支配的で、まぁこれも当時ではありふれたものだったのかもしれない。
    アメリカの田舎での社会の一面を理解する意味では良かったが、多くの登場人物がいて、ギブンネームだけでなく、時にはファミリーネーム、ニックネームでも同じ人が呼ばれるので、誰だったか立ち止まってしまい読みにくい。これを読む人は、紙にしっかりと登場人物とその人となりを書きながら読み進めていくことをお勧めしたい。

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