読めなくても、書けなくても、勉強したい: ディスレクシアのオレなりの読み書き

  • ぶどう社
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本棚登録 : 161
感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (174ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784892402128

作品紹介・あらすじ

43歳で、著者は「ディスレクシア」だったと知りました。この本は、「読み書きができない」著者が、妻の助けをかりながら、一生懸命書いたものです。

感想・レビュー・書評

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  • 「オレ、暴れたくなんかなかった。本当は勉強したかった」「読めなくても、書けなくても、勉強したかったのに……」

    著者でディスレクシア当事者の方の言葉の重み。

  • バイブルです。今も苦しんでいる子がいます。読み書きの困難について理解が広がり、適切な支援が受けられるようになりますように。先生方に読んで欲しいです。

  • 近くの若きカウンセラーからの紹介。
    教員に対する思いが溢れる場面、それまでは淡々と読んでいた私も感情が溢れてしまう。
    さあ。

  • 「読み書きができない」著者が、妻の助けをかりながら書いた魂の叫び。怠け者とみなされ、努力しても成果が出ない絶望の中で苦しむ子どもたちに大人は何ができるのか? 教員志望者必読。OPAC → http://t.co/1cmLJmvcD1

  • 当たり前って当たり前じゃない。当たり前ってすごいこと。

  • 【推薦コメント】
    ディスレクシアは学習障害の1つで,読み書きに困難を抱える障害です.そのため生活の中でも特に学校の授業や学習の場面で困難を生じます.教職の授業をとる過程で,学習障害を持つ生徒への対応を考える機会が多くありました.私たち大学生は当然のように小中高と学んできて今に至ります.それが当然でない人のことを知ってほしいと思います.
    (工学域 4年)

    【所蔵館】
    総合図書館中百舌鳥

    大阪府立大学図書館OPACへ↓
    https://opac.osakafu-u.ac.jp/opac/opac_details/?reqCode=fromlist&lang=0&amode=11&bibid=2000952162

  • 当事者の心の叫びに触れたような気がした。近視の人がどれだけ頑張ったところでピントは合わない。補助として眼鏡をかけるように、ディスレクシアへの助けや理解が進むことを願う。自分も「両替=りょうがい」「遠く=とうく」と読む人のことを心の中で常識知らずと決めつけたことが過去にあり、恥ずかしくなった。ひとつだけ残念なのが、「俺はアホじゃなかった」という言い回しを連呼していたことだ。著者が関西人であると書いていることに由来するのかもしれないが、軽々しくアホという言葉を使うことについて(思うように学力が伸びず傷付く人もいるのだと)一歩踏みとどまってほしかった。

  • 6 文字を読むということ[関あゆみ先生] 3

    【ブックガイドのコメント】
    「当事者によって書かれた本。教員を志す人には是非読んでほしい。」
    (『ともに生きるための教育学へのレッスン40』67ページ)

    【北大ではここにあります(北海道大学蔵書目録へのリンク先)】
    https://opac.lib.hokudai.ac.jp/opac/opac_link/bibid/2001729991

  • なるべくさらっと読もうとしましたが、最後で泣きました。現在、ディスレクシアの情報集めをしているところですが、当事者の体験談は非常に参考になります。

  • 読みながら涙が出た。字が書けない、読めないのは怠けているせいではない。その分、聞いたことを覚えられるのもすごい能力。無知は怖いなと感じた

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著者プロフィール

井上 智 (いのうえ さとし)
略歴: 埼玉県長瀞町生まれ。横浜市立大学卒業。技術士(衛生工学部門、上下水道部門)。横浜市入庁、水道局、下水道局、資源循環局、環境創造局勤務。現在、水道局水質課勤務。
主な著書:「明治中期横浜の植生図」(共著)、「横浜市金沢区の植生図」(共著)、「植生景観史入門」(共著、東海大学出版会)

「2022年 『環境を守る森を評価する』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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