- Amazon.co.jp ・本 (365ページ)
- / ISBN・EAN: 9784887214279
作品紹介・あらすじ
部族に根ざした基盤もなく、信仰に則した原則もなく、自然の国境すらもなく、もっぱら人工的で「粗野な理性国家」としてのみ存続しえた国家プロイセンの波瀾にみちた物語。
感想・レビュー・書評
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ハフナーよ。お前、プロイセン愛しすぎ。
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きっかけはヘタリア。プロイセン好きすぎる。
なんともドラマティックな文章で、固い歴史書を想像して本を開いた身としてはいい意味で面食らった。序文だけでごはん5杯いけるかと思った程でした。
この本自体がプロイセンを擬人化してない?(笑
生まれるべくして生まれ、強くなるべくして強くなり、滅ぶべくして滅びた国家なのだと丸め込まれる感じ。
あやふやだったドイツ周辺の歴史に、異様に詳しくなれた気がする。 -
以前からプロイセンという国に興味があった。そして本書は、その興味を満たしてくれるだけの情報を提供してくれたし、おおむね満足。古典期プロイセンの、ほぼスパルタ的な軍事バカっぷりは、なるほど多くの男の子の憧れになったのも納得できた。これが結局、現代のドイツ人の精神性に繋がってもいるのだろう。
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ユニークな観点に貫かれたプロイセン史だ。個人的に、欧州の歴史家がモノを書くと、新奇な視点を提供する読み物風になるような印象を受けるが、まさにそういう本。例によって語り口もエスプリが効いている。
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時間があるときに読みたい。
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プロイセンとは何か?なぜドイツの名の下に様々な場面において消されてしまったか?悪とされたか?
これらすべての疑問を晴らすことが出来る大作。プロイセンを知るには、この本無しでは不可能かもしれない。そう感じさせる。
かつての「東のエデン」。世界が冷静になるには、かの国を見直す必要があるかも知れない。 -
図書館所蔵
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プロイセンの歴史を通して学びたい人にオススメ。
素晴らしかった。
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(再読了日:2019年11月26日)
ドイツ騎士修道会の時代から、プロイセン公国、プロイセン王国の誕生、そしてプロイセン首相ビスマルクが導いたドイツ統一、そのドイツ帝国創設によって引き起こされたプロイセン解消までの歴史が描かれた一冊。
地図とホーエンツォレルン家の略系図を片手に読み進めました。
この本を読むのは恐らく三度目ですが、忘れていることが多く、今回は以前よりじっくり調べながら読むことができました。 -
ハフナーのプロイセン愛と邦訳にしても回りくどいこの言い回しについていければ良書だと思う。読み物としても、歴史概説書としても。