- Amazon.co.jp ・本 (319ページ)
- / ISBN・EAN: 9784887063044
作品紹介・あらすじ
普通でちょうどいい。住宅、別荘ほか15作品を紹介。
感想・レビュー・書評
-
一般の人にまで広く読んでもらいやすい本ということでこの体裁なのかもしれないが、中村さんの空間の奥深さにもっと触れたい自分としては、いわゆる「建築家の作品集」的なものを望んでいたので、物足りない。作風への導入のエッセンスとしてはいいけれど、結局空間の良さ、真髄には近寄れず(それは出版物には不可能かもしれないが)。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
中村さんの設計した建築物を見るだけで、左鎖骨のななめ下あたりが温もるのだから、これをわざわざ言葉で説明する必要はないと思います。
うそです。本当は説明する言葉をもたないだけなのです。
ただ、中村さんの設計した家で本が読めたら、このレビューが書けたなら、とても穏やかな時間なのだろうと思ったのです。 -
建築家に家の設計を頼むと
言うこと聞いてくれない
「作品」にされてしまう
敷居が高い
値段もお高い
という偏見?が割とあります。
確かにそういう建築家さんも存在するかもしれません。
でも、
多くの建築家は、
(中村好文さんの言葉を一部借りるとすると)
住まう人の心地よい空間を探す名探偵
だと思います。
これから建築を志す人はもちろんですが、
これから家を建てたり、購入したり、改装を考えている人に
「家」そのもののことを調べる前に、まず読んでもらいたい1冊です。
専門用語も入っていないので、とっつきやすい内容になっています。
本の中身は、
中村好文さんがこれまでに設計した住宅・別荘を1軒1軒再訪問していく
という形になっていて、
それぞれの住まいに実際に暮らしている方のコメントと
設計中の思い出が綴られています。
写真もたくさんあるし、
スケッチも相変わらず親しみやすいし
さらっと読めて
楽しいです。 -
中村さん、住宅はもちろんなのだけど、書く文書がほんと好き。
ユーモアがあって平易で読みやすくて、専門的な用語が入ってこない。
それにしても、中村さんが生み出す家は住み手のことが考えられていて、ほんと住み心地がよさそうだなあ。
経年変化も楽しめて、飽きずに過ごせて、帰ってきたくなる家。
大磯の別荘は特に最高すぎいいぃぃぃ -
とても読みやすい一冊。中村さんのつくるものは細部まで気が利いている。どれもこれも工夫が凝らされている。
-
普通のハードルが高すぎやしませんか
-
建主と建築家の信頼関係がわかるストーリー。建主と建築家のセンスや価値観が一致することでいい建物になるのだなというのがわかる。建主側の気が引き締まる。
-
建築家中村好文さんの設計した住宅と別荘が登場する。
余計なものがそぎ落とされた静かな空間。だけど温かい気配を感じられる素敵な建物たち。
ここに座ってお酒飲んだら最高だろうな、とかここで食べる朝食は気持ちいいだろうな、とか。夢が広がります…。
家が変わったら、人の暮らしが変わり、気持ちが変わり、人が変わると思います。引っ越したい。 -
当たり前の事なのかもしれないですが家とは本当に「食う、寝る、そして住む」という事で成り立っているんだなあと思いました。どの家からも温かさを感じる。
-
将来家にするかマンションにするか悩んでいたけど、家が欲しくなってきた。そして家を建てる時には建築家にはいってもらおう。