3つの循環と文明論の科学: 人類の未来を大切に思うあなたのためのリベラルア-ツ

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  • エネルギーフォーラム
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  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784885554353

感想・レビュー・書評

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  • 今後逼迫するエネルギー問題は産業の循環、金融の循環に強く影響を受けているので社会構造を小さくしなければならない。小さく、成長のない(でも幸せな)社会を作るためには市民一人一人がゼネラリストとして成熟し、判断できるようになろう!(短期的な利益に飛びついていてはダメ)
    という内容で、
    シビックテックやNPOが活発な現在、夢物語ではないのかもしれません。確かに。
    読んでみて、今まで自分の中に「大衆にリテラシーを求める考え方」をしたことがなかったことに気づきました。色んな人がいるから浅慮な人がいるのもしょうがないよね、と思っていた節があります。並行して読んでいるこれまたエネルギー問題関連の書籍は「人間はバカだからダメだ!破滅を避ける方法はあるけど人類にそれを実行できるわけがない!」という調子なので、社会課題のソリューションを考える時には、「その他大勢の人がどのくらいのポテンシャルを持っていると考えるか」によって、全然手段が変わってくるのだなと気づきました。そして自らも希望的でありたいものです。

    昨今のイノベーション待望論も、現状の停滞感が誘起しているものだけど一発逆転のようなシナリオではなく、むやみに金を使わせるのではなく、真に社会に意味のある小石を投じ続けるのが現実なんじゃないかと思います。

  • 地球環境の問題を考えるうえでも、経済システムを考えるうえでも、人文科学、社会科学、自然科学のそれぞれの領域を総合的に捉えていかなければいけないということを述べている。

    特に、経済の循環と物質・エネルギーの循環を相互につながった1つのシステムとして捉える考え方が印象に残った。

  • 今の社会を考える上で、歴史を遡り、経済・哲学・心理学・金融論などを振り返って、価値観を再整理するのに最高の書でした。エネルギーの循環が大切ですが、歪みが見えることも、今が奇跡の連続の上に成り立っていることも、腑に落ちます!私はお金の循環と重ね合わせて楽しく読みました!

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