- Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
- / ISBN・EAN: 9784885031182
感想・レビュー・書評
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"もし常に今に心を集中していれば、幸せになれます"
心が不安定な時自分が何を考えているか振り返ると、今後起こるかもしれないことだったり、こうしていればもっと良かったかもしれないなど、今現在以外のことばかりでした。未来や過去に対する勝手な妄想で、理想と現実のギャップに対する焦りや不満、自身を認めることが出来ないこと、周りの支えに気づかない自分……年末年始に読んだので2022年の反省会が度々開始されてしまいました^^;
一瞬一瞬を大切に、楽しみ、その場にいた人と同じ瞬間を共有しながら自分が感じたことを味わいつくす。2023年は幸せを感じることにエネルギーを注いでいきたいです。
"大切なのは今という時間だった。彼は過去の教訓と未来の夢と共に今に行きたいと思った"詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
さらりと読めるけど、とても哲学的で感覚的な本。登場人物たちを見ていると、人生の選択って、色々だな〜と思う。ただ、自分の選択で自分自身が納得できるかどうかが一番大事なんだろうな。
個人的には、クリスタル売りの商人の、一生憧れは憧れのままでそれを糧にして生きていく様に共感してしまった。 -
羊飼いの少年が不思議な王様との出会いをきっかけに、ピラミッドに宝探しをしに行くことを決心します。旅の途中で出会った人々から人生において大切なことを学び、その教訓を生かして最後に宝物を見つけてハッピーエンド。
児童書なのかな?と思って手に取りましたが、そういうわけでもないようで。でも序盤の羊飼いとしてルーティンをこなす話やクリスタル屋で働きながら店を繁盛させる話はわくわくしながら楽しく読みました。前半のほうが面白かったな...どうせハッピーエンドになるし後半に行くにつれてわくわく感が失速していく感じが否めなかったです。
ピラミッドに行く夢を見た少年は運命に従って宝物を探していましたが、そもそもそんなにお金持ちになりたかったんだっけ?羊飼いの生活に満足していなかったっけ?それじゃだめなの?という葛藤がありました。
自己啓発本っぽくって素直に感情移入できなかったですが、「傷つくのを恐れることは、実際に傷つくよりもつらいものだ」この言葉はグサリときました。何かに挑戦するときに思い出したいです。 -
引き寄せの法則の物語での形。内容はカーネギーの「道は開ける」と同様、信じれば優しい宇宙は、その通りにヒントを与えてくれ、必ずかなうというもの。でもこの本の良いところは、自分にとって何の形がほしいのかを考えることの大切さだった。
主人公は、それを前兆として夢で見る。それは宝を見つけるということだった。でもいわゆる陳腐な本当に必要なのは富ではないという結末ではなく、手に入れるまでの過程における自分の心との対話であるように思う。
まだ見えない未来に意味は無く、過ぎてしまった過去にとらわれてはいけない。何かを選ぶときは何かを捨て去るときで、それは等価交換の関係にあり、大きくアルケミスト(錬金術師)が象徴的に描かれるのであろう。
費やした時間に対する実績、売買、生命の循環。不平等に見えてもそのときには、適切な価値であると思えば、等価交換は成り立つ。
自己対話による克己ではなく、納める己、受け入れる己。明日死ぬのと今日死ぬことの違い、今を生きることの大切さを説く。
でも結局は、自分が何をしたいのか、これを見つけることが一番大切なのだと思う。少年は外の世界を望み、神学校から羊飼いに、夢で見た富を望み、羊飼いから旅人に、旅人から時詠みに、そして最後は男になる。思わぬところで思わぬ啓示が思わぬ形で現れていて、それを見逃さないように、毎日、すべきことをを一生懸命行い、その真理を突き止めようとする心こそ大切だと教えてくれる。-
レビューの後半部分、とても説得力がありました。中頃で、「等価交換の関係にあり、大きくアルケミスト」のところは、(自分にとって)価値あるものに...レビューの後半部分、とても説得力がありました。中頃で、「等価交換の関係にあり、大きくアルケミスト」のところは、(自分にとって)価値あるものに変えるから、アルケミストなのではないでしょうか?2012/08/05
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>だいさん
コメントありがとうございます。等価交換のところ難しいですね。取引を成立するためには、2つ以上の存在の概念があるため、自分だけ納得...>だいさん
コメントありがとうございます。等価交換のところ難しいですね。取引を成立するためには、2つ以上の存在の概念があるため、自分だけ納得する形だと「等価交換」は不平等になっちゃうと思ったんですよね。ファティマやらくだ使いの主人公に提供してくれたものや、最初に金を奪った泥棒とか、結局、人生プラスマイナスゼロで、自分にとって不幸(不運?)と幸福(幸運)の等価交換がなりたつからアルケミスト、とかなら納得できるかもしれません。散文的になってしまいすいません。この手の本ってどのようにもとれるので難しいですね。2012/08/05 -
コメントに返信があったのに今日気がつきました。
なるほど!よくわかりました。
良い啓示を受取るのも、読者次第!?コメントに返信があったのに今日気がつきました。
なるほど!よくわかりました。
良い啓示を受取るのも、読者次第!?2012/09/05
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読み終わって、頭に思い浮かんだ言葉。
「メメント・モリ」……死を思え。
いつか自分は死ぬ。
死ぬ瞬間に、その時に、
「あ~、あれやりたかったなぁ」
という後悔って、一番しちゃいけないものだと思う。
「自分がやりたいことを、自分はやっているのか、もしくはやろうとしているのか。」
『アルケミスト』は、手を変え品を変えこのことを言っている気がする。
思い立ったが吉日。
もし、夢に向かって歩き出した時にいいことが起きたら、それは、きっといい結果が待っていることの「前兆」。
だから、夢へと続く"きっかけ"を見逃さないで。夢へと走り出したら、モチベーションを持ち続けて。
夢への道のりでの最大の障壁は、「安定した環境」。
作中では、主人公を数回、「安定した環境」の魔の手(?)が迫る。
その度に彼は、「夢をあきらめて、ここで平穏な生活していこうかな」と思うものの、結局は歩みを止めない。
その一方で、"歩みをとめた"サブキャラクターについても描かれている。
夢を叶えるよう努力するか、安定した日常を選ぶか。賛否両論ある。ここでどちらが正しいとは言わない。
今のご時世だと、前者の方が支持されるか。「自分のmission」という言葉があるし。
そう言えば、これを読み終わった後。
マイミクさんが紹介していた、故・スティーブ・ジョブス氏の演説を見た。それは今朝のテレビでもやっていたのだが、彼は癌に侵された後、毎日、鏡の前で
「今日が人生最後の日だとしたら、今日することは私のしたいことだろうか」
と、自分に問いかけているのだそうだ。
まさに、『アルケミスト』の内容とオーバーラップする演説だった。
夢をつかむのか、ありふれた毎日を送るのか。
夢への一歩を後押しするような、彼の一言。
「Stay hungry, Stay foolish」
3回繰り返されたそのフレーズが、今も私の耳に残っている。
一度読んでみるといいかも、な本。
その衝撃(?)のラストを含め、お勧めです。 -
2011.07.31-08.03
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砂漠の中を夢を見ながら旅する気持ちになった
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一人の若者が夢を追い求めて身近にある幸せに気づく、現代風スピリチュアル的青い鳥。
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ビジネス雑誌でおすすめの本として取り上げられていたため、読んでみた。
普通の小説かと思ったら、少し啓発書っぽい内容で、期待していたものと違った。
翻訳も難しいみたいで、読みにくかった。