音楽家のカルテ (Switch library)

著者 :
  • スイッチパブリッシング
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感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784884184407

作品紹介・あらすじ

雑誌「SWITCH」誌上にて二〇〇七〜二〇一四年に掲載された、ソロ/東京事変としてのロングインタビュー、美麗ポートレイトに、初公開となるスタジオ写真を加えて一冊に凝縮。音楽家・椎名林檎が刻んだ激動のキャリア、その変遷を読み解く完全保存版。

感想・レビュー・書評

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  • 椎名林檎のswitchインタビューまとめ本。
    ちょうど自分が林檎&事変を聴かなくなった時期のインタビューだったので、サブスクで落とすだけ落として放置していたアルバムたちがようやく聴きたくなった。文脈を知った上で聴く彼女の音楽はどんな音だろう。
    充実のポートレートも魅力的。


    林檎の話し言葉はめちゃくちゃ丁寧で、これを「椎名林檎」という偶像として体に落とし込んで発話してるのだったら本当にすごい人だなと思う。
    一方「〜とおっしゃる方々を黙らせるにはどうしたらいいのか」等々しとやかハードな発言が紛れ込んでいるのも面白かった。完璧でいて捉え所のない彼女。


    どの質問にも本当に丁寧に答えているし、それはとてもわかりやすいのだけど、でもそれはパーソナルな彼女を理解していることには決してならないなと感じた。
    あくまで発話しているのは「椎名林檎」であって、彼女は一寸の隙もなく「椎名林檎」という概念をやっているのだと思う。

    底知れぬ人よ、林檎…

  • 椎名林檎さんが好きで、言葉や世界観に浸りたくて読んだ。
    彼女のプロ意識みたいなものにも触れることができた気がした。

  • 11月29日の林檎博の物販で買ってから、ちょっとずつちょっとずつ大事に読み進めてきた。

    話に登場する曲を聴きながら読むのが至福…♡

    わたしの好きな曲の基準て単純で、聴いていて心地いいとか、気持ちいいとか。なので、あんまり歌詞の意味とか考えながら聴いたりしないから、その曲ができた背景やつくっていた時期の環境を踏まえて聴くのが新鮮だった。

    あと、やっぱり、って感じだけど、林檎さんは曲をつくって後から歌詞を付けるらしい。

    伝えたいことをまず言葉にするんじゃなくて、歌詞も含めた曲全体としての「音」を大切にしている、そんなことが書かれていて、どうりで心地よい訳だ、と納得した。

    アルバムにしても、アルバム全体で1つの作品としてつくってるんだって分かって、流れで楽しむようになった。(いままでは飽きちゃってシャッフルばかりだった)

    プロなんだなぁ、と。

    「曲づくりには必ず正解がある。それを追い求めて、変化しつづける」

    プロの仕事って、betterでなくbestなんだよなぁ。

  • 椎名林檎ってすごい!って感覚では分かっているものの
    全くその人となりを知らなかったので
    椎名林檎を知りたくて手に取ってみた
    名古屋の古本屋で出会ったこの子を
    お迎えしようと思ったのは
    椎名林檎の品のあるエロスと
    知性ある日本語の使い方を吸収したかったから

  • 対談集。やはり言葉の一つ一つがいかにも椎名林檎らしいというか、この感性は好ましい。椎名林檎は40代でプロデューサー(音楽に限らない)として大成すると思った。

  • 林檎博の時に即買いしたものの、満足しちゃって読んでなかったものを今更。。。

    なんかもう、何から書いたらいいか分からない(笑)とりあえず、もっと早く読んでおけば良かったと思った。

    林檎嬢の歌詞はいつも、頭の悪い私には難しくて、曲のカッコ良さだったり、心地良さだったりで好んでて。
    でもこれ読むと、彼女がどれだけ考えて、どれだけ葛藤して、どれだけ意味が込められているのかよく分かる。長年愛好家面してきた自分が恥ずかしい。そんなこと分からず、ファンとか言ってごめんなさいて感じ。

    ところどころ、作品に対しての評価について語る場面があったけど、この人はなんて強いんだろう。「何を言われても結構」なんてスタンス、普通の人にはできない。デビュー当初の酷評やら、いろいろ経験したからなんだろうけど。

    28~33で女は劇的に変わる。今まさにその時で、何がある訳でもないし、彼女が経験したことが自分にもできる訳じゃないんだけど、それ聞いたらなんか楽しみになってきちゃった。

    にしても林檎嬢の頭の中はいつもどうなっているのか…それをあそこまで理解してる内田さんにも驚く。そして文章が素晴らしい。

    私はファンだから評価が高く大袈裟になってしまうけど、身体の芯に響くような、椎名林檎を感じる、変な意味じゃなく彼女らしい官能的な1冊。

  • 椎名林檎の楽曲に対する考え方を率直に語っているインタビュー集。楽曲提供だけでなく、やはりヴォーカリストとしての表現者の魅力を発し続けていただきたいと思う。

  • これを読んでから曲を聞くとまた違う味わいに聞こえる。音楽は背景や思いを知れば知るほど面白い。
    特にNIPPONに関しては世間に林檎さんの想いがうまく伝わらなかったこととか、世間からそんな反応だったという事を知らなかったので知れてよかった。
    どんどん精神的にたくましくなっていってるとおもう。

  • 結局彼女にとって東京事変とは何だったのだろう?
    林檎本人と同じくらい、下手するとそれ以上に事変のファンだった自分には、そこがどうだったのかが気になった。
    作中のインタビューでも何度か触れられているが、結局それは彼女にとってのステップアップのためのものでしか無かったんだろうか。だとすればとても残念。

  • #林檎博 で衝動的に買ってしまった!これ先行発売だったのかー

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