オペラの学校

  • 水曜社
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784880653631

作品紹介・あらすじ

オペラには、他の芸術にはできないことが、できるのです。

世界を音楽で表現する総合芸術「オペラ」。
400 年の歴史を持つこの素晴らしい芸術は今、制作者たちの拙劣な活動によって、作品の価値を下げられ てしまっているのではないだろうか。

本書は、誰よりもオペラの可能性を信じる演出家ミヒャエル・ハンペによる、本当のオペラを知りたいと思う者たちへ向けた講義である。
心、意味、感覚、空間、身体、動き、容姿、音楽、歌手、言葉、役柄、規則……オペラが持つ重要な要素の数々について、過去の名作品や、
オペラに関わる人物の言葉等をふんだんに引用して歌うように語り、「オペラとは何か?」という問いの答えに迫る。

すべてのオペラ愛好家、制作に関わる人々、そしてオペラ嫌いや、オペラを知らない人にも読んで欲しい。
読めばオペラの見かたが変わる、画期的なオペラの手引き書。

感想・レビュー・書評

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  • オペラの演出家がオペラ界とオペラを演じる歌手について、独特の視点から書かれていて面白い本です。
    現状の問題点、悪い例・いい例・考え方・解決方法など。
    各章の最後には、ポイントがまとめてあって、これはタイトル通り「オペラの学校」の授業なんだなとわかります。
    本の最後には、「キーポイント一覧」などの付録もあり、作者の意気込みが感じられます。
    ただ文章が、イマイチ読みづらいし、比喩もピンと来ないことが多いのが残念・・・。(訳者も苦労したらしい)

    読んでいると、オペラ歌手の中には、自分の歌だけを練習し、一緒に演じる歌手のこと、オケの演奏、歌の背景などを全く考えてない人がいるとか。
    信じられない !!(>д<)ノ
    オペラでは、体全体で表現することが大切で、突っ立って歌ってはいけない!
    そのための教育・訓練がされていないということで、本書ではわかりやすく解説しています。
    見る・聞く側にも面白い話がたくさん。
    (だいたい読みましたが、隅々までとはいかず読み飛ばしたところもあります)

    ⇒ URLはこちら https://blog.goo.ne.jp/pasobo-arekore2005/s/MET%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%96%E3%83%93%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%B0
     『METライブビューイング』  〜 Myブログ「パそぼのあれこれフリーク:Part2」

    2015/08/30  予約 9/5 借りて読み始める。9/22 途中まで読み終わる。

    内容と目次・著者は
    オペラの学校

    内容 :
    すべてのオペラ愛好家、オペラの作り手、そして、オペラ嫌いのために。
    オペラ演出家が、オペラの演出のみならず、興行から舞台のこと、声楽家にもとめられることなど、オペラ全般にわたって綴る。

    目次 :
    はじめに
    オペラって何?

    7つの疑問詞
    意味と感覚
    空間における身体
    動き
    役柄に相応しい容姿
    不快と障害
    銀行強盗
    「強調の演技」
    「トリゾフレニア」による上拍
    完璧なオペラ歌手
    モーツァルト
    レチタティーヴォ
    こっけいさ
    「音が多すぎる……」
    ドラマトゥルギー
    規則破り
    天空の音楽
    あとがきに代えて  わが師

    付録1 キーポイント一覧
    付録2 オペラ愛好家とオペラ嫌いのためのマスタークラス
    人名・作品名索引 訳者あとがき

    著者 : ミヒャエル・ハンペ
    1935年ハイデルベルク生まれ。ウィーン大学で哲学博士号(舞台技術論)を取得。
    オペラ演出家。ケルン音楽大学教授。マンハイム国立劇場総監督、ケルン歌劇場総監督などを務めた。

  • 2015年10月25日、図書館から借り出し。あまり面白くなかったので、途中で放棄。

  • オペラはストーリーはシンプルなので、リピートで聞く時には、アリアなど名曲の名唱に関心が移っていました。でも、先日BSで見た小澤征爾・ドナルド・キーンの対談で語られたオペラの話や本書の指南を読んでいると、そこには、もっと深く楽しめる世界があるようです。多分、ライブが中心のようですが、そういう楽しみ方ができるといいですね。

  • 著名オペラ演出家がオペラ歌手などすべてのオペラ関係者を意識して書いた「教科書」。特にモーツアルトの「コシ」「フィガロ」に詳しく、どう演じるべきか、どう演奏すべきかなど含蓄深い言葉が並ぶ。「フィガロ」の忙しなさの理由は序曲の1小節短縮から!モーツアルトに対してヨーゼフ2世は「音が多すぎる」と語った言葉から音楽知らずのように言われるが、歌手に表現をもっと委ねてオケは背景演奏に徹すべきとのことであれば、イタリア出身のサリエリの代言でもあったとの解釈は納得だった。

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