モノを捨てる技術: 発想の転換でぐんぐん片づく

  • 法研
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  • Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784879545138

感想・レビュー・書評

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  • この手の本でアメリカの方が書かれたのを読むのは2冊目。
    やはりユーモアあふれた切り口で読みものとしてもおもしろかったです。
    訳者さんが上手に日本の事情に合わせて意訳されているなと感じました。
    具体的でわかりやすいせいか不思議とやる気が出て、
    読んでる間に財布の中とクローゼットの引き出しをひとつ、実際に片づけました(笑)

  • 読後、とにかく物が捨てたくなった。。。

    とりあえず一部屋丸ごと捨ててしまおうかと思うほどの欲求でした。

    これはすごい納得ずくの捨てる技術でした。

    いかにガラクタを持ち続けているか。さらには、ガラクタ持ちたちのいろいろな意見が載っているのだが、本当、ガラクタに関しては本人だけがガラクタだと気がついていないんだな。。。と、心底思う次第でした。

    そんなもの。

    と、他人のものだとどうしてこんなに思うのか。

    物が捨てられない人は一度は読むべき一冊!

  • 本の売れ行きからすると,そんなにメジャーな本ではないが,
    そこいらの「捨てる」系,「断捨離」系の本よりも,
    ずっと効果覿面(てきめん)である。

    著者は全米有数の清掃会社の会長。

    翻訳本ではあるが,日本の事情に合わせて,
    かなり意訳もしているらしく
    ――翻訳者のあとがきにその旨の記述あり――,
    読みやすかった。

    本書を読んではモノを処分し,
    モノを処分しては本書を読み進めた
    ――本書の内容は,非常に具体的である。
    おかげで,捨てるのにずっと躊躇していたモノも捨てることができた。

    年末の大掃除の前に,本書を読んでみてはいかがでしょうか?
    スッキリとした気持ちで年を越せると思いますよ。

  • 具体的な物・場所が挙げられていて
    読んでたら「捨てなきゃ!」と思える

    ・収納するより捨てる
    ・基準は「使うかどうか」「役に立つかどうか」
    ・ガラクタの隠れ家を作らない

  • 「ガラクタ捨てれば自分が見える」に続いて捨てる心を養うために読んだ。
    こちらは実例・具体的な品名についての言及があって良い。

  • 生活習慣・日常の行動に費やす時間を人生80年とすると
    睡眠時間が27年間・食べている時間7年間
    学校で過ごしている時間2年間以上…
    ゴミやガラクタをいじっている時間は10年間だそうです。

    とにかくこの本は皮肉を交えながら
    捨てられないもの(家電から紙くずみたいなちっさいものまで)
    を捨てる気にさせてくれます。

    もちろん捨てる方法も教えてくれます。

  • 片付け。モノの整理や処分は、思考の整理が進まないと実際の行動に繋がらないと日々感じています。この本では実に些細なことまでも具体的に書かれているので、思考の整理も促されそう。
    ガラクタと化してしまう理由。ガラクタを持ち続けることのデメリット。ガラクタを手放すことのメリットなど。
    図書館で借りて読みましたが、片付けを進めつつ、再度参照できるように購入しました(^^)
    片付けで苦慮している友人にも進めようと思います。

  • 米国の事情に合わせた内容だが参考になった。最後の一文"モノを捨て、その後に起こりうる最悪の事態とは何だろう?"に集約されていると思う。

  • 200

  • 私たちは必要な物を充分もっている。なのに満足せず、よく考えもしないまま新しいものを買い足して、家をガラクタに占領させてしまっている。けれど自分を責めることはない。みんな同じである。弱いのだ。だからガラクタの前に立って、自分にこう尋ねよう。「これがなかったら、私の人生はどうなるだろう?」。

    人はみんな自分の存在理由を求めている。そのために毎日努力するのだ。同じように物にも存在する意味がある。みんな自分の存在を全うしたがっているのだ。ある物が私にとって使いこなせない、あるいは使う気になれない物なら、それはその物と私の両方にとって不幸なことだ。そんな関係を放っておいたら、物には埃や汚れが溜まるし、人は無気力になる。物への執着は人格に悪影響を与えるだけだ。そんなものは捨てよう。別の人が大切に使ってくれると信じて、物を社会へ戻そう。私たちにはリサイクルショップという穏やかな仲間がいる。

    片付けると決めたなら、決して諦めないこと。何十年もかけてため込んできた物が、魔法のような一言やたった一週間の努力で綺麗に消えるはずはない。

    収納は解決にはならない。しまわずに「捨てる」。良い物を賢く収納するのは芸術でもある。しかし、良い物を見えなくしているガラクタは、収納するのではなく捨てなくてはならない。

    ガラクタを収納するのは、一時的に見えなくするだけのことだ。問題の解決を先送りにしているにすぎない。

    何かを改善したいと思ったら、それまでの悪習慣や欲望を絶たなければならない。余分なものをそぎ落とすたびに開放感を味わおう。そうすれば、二度とガラクタを溜めようとは思わないだろう。

    重要なのは以前の持ち主ではなく、持っている目的だ。重要なことは貰った相手ではなく、使うかどうか。

    処分された物は、所詮それだけの価値しかなかったのだから、今、手元にある物を思う存分楽しもう。

    真のヒーローは、傷ついた時も勝利に向け戦い続けたことを思い出そう。頭蓋骨骨折やぎっくり腰以外は手を止めてはならない。

    モノから解放されると、温かい人間関係を築ける。
    ガラクタは感情を遮断する。
    人との関係を持つには、相手を観察して理解し、自分に繋がる道を切り開かなくてはならない。
    ガラクタはガラクタを呼ぶ。ただ置いておくだけで増える。ひとりでに爆発的に増殖する。

    packrat モリネズミ 小さな光ものを巣にため込む習性があり、転じて物をこつこつため込む人、またはガラクタ収集癖のある人を指す。

    経済力の有無、子どもの数を問わず、家に溜まり込んだガラクタのおかげで、人々は腰痛に悩まされ、家計は切迫し、人間関係は悪化するばかり。フラストレーションは募る一方で、やる気は失せ、罪悪感やら困惑やらで混乱状態に陥っている。

    できる人間には、好奇心、集中力、パワーがある

    ゴミは前向きのエネルギーを奪う
    ガラクタは愛情を通さない壁になる
    ガラクタで武装した人が、心の内を明かすのを辛抱強く待つ人はいない

    「ゴミ・ガラクタ一掃作戦」を遂行するただ一つの方法は、片付け終えるまで何をおいても最優先すること。自分でする以外にない。

    ノートは見返さなくては意味がない。必要なメモだけ纏めて、あとは捨ててしまおう。

    忙しさに押し潰されそうになっている時ほど、自由への道を切り開こうとする気持ちが強くなる。
    忙しい時は、感情的な痛みと闘うのに最適な時でもある。
    時間は見つけるのではなく作るもの。

    今日すぐにでもガラクタと向き合って片付けを始めることで、私は自由と人々の尊敬を得られる。新しい意味ある物のために使えるスペースも得られる。お金も節約できる。ガラクタを増やすのも防げる。私は何でもできる。明るい未来への扉は開かれる。

    整理・分類 一つの選択肢と他の選択肢のどちらが大事かを比較する技術
    ガラクタを処分する場合 大事→役に立っているかどうか ダメ→物の善し悪し

    「贈り物は、贈り物自体の一部である。それは、贈り物である「私」の一部でなくてはならない。だから、詩人は自分の詩を、羊飼いは子羊を、農民はトウモロコシを、鉱山採掘者は宝石を、船乗りは珊瑚や貝殻を、絵描きは絵を、少女は自分で縫ったハンカチを贈る。これらは正しく、喜びを与える行為であり、こうして社会は基本に戻る。
    贈り主の魂は贈り物に宿り、それが真の意味で豊かさを表す指標となる。
    だが、特に何も考えず店で買ったものなら、魂のこもっていない、ただの冷たい金属である。」
    ラルフ・ウォルド・エマーソン 十九世紀 作家 思想家

    以下のガラクタは捨ててしまおう!そのせいで、あなたの平穏や居場所が奪われている。
    壊れている 流行遅れ 修理が出来ない 飽きた 憎たらしい サイズや色やスタイルが合わない 手入れの手間が掛かりすぎる 二度と見なくても何の影響もない 二度と見たくない 急に死んだとき、遺族に迷惑が掛かる 身につけると気後れがする

    必要で、愉しませてくれてるもの。人生を心地良い物にしてくれる。
    愛情や良い感情を生む 暮らしに役立つ 将来「する必要があること」に役立つ 金銭的な価値がある 失う物より、得る物の方が多い 取っておけば、子孫を豊かにし、喜ばせる。

    人間の本能的な欲求
    金銭欲、名誉欲、食欲、性欲、空きスペースを満たす、睡眠欲

    心理学―ガラクタ 物依存 回避 リチャード・シルベストリ 心理学でいうと、収集欲、所有欲は原始的衝動だ。
    物を捨てられない人の心理
    必要とする物を何でも2つ以上もっている-タコのように四方八方に足が伸びていろいろなことが出来る事への羨望、嫉妬
    持っている装飾品が多すぎる-注目されたいという、非常に強い願望
    過剰な家具-広所恐怖症
    迷うと、一つずつ買ってしまう-自信のなさ
    そこら中に、衣類やキリンのぬいぐるみが落ちている-同居している人間を怒らせたいという願望。なんでキリン?
    あり余る衣服-隠れた自己顕示欲
    片方しかない靴-手の施しようのない楽観主義 配偶者への不満
    使用済みの電池、無効になったクーポン、インクの無くなったペン-来世への生まれ変わりを強く信じている
    古くなった新聞紙、雑誌-トイレットペーパーがなくなることへのひそやかな恐怖

    どんな理屈や説得よりも、心の持ちようは強い動機付けとなる。
    次のように感じたら、以下の物を処分せよ。
    ハッピー 時代遅れの懐かしい物
    悲しい 物を動かしたり、ゴミ箱に捨てたりするなどの単純な物理的行為
    神聖な気分 いかがわしい物、恨みを忘れないためにとっておいた物
    怒り つぶしたり、砕いたり、ばらばらにしたり、壊したりする行為を伴う片付け
    復讐心 長い間気に入らないでいた古い贈り物
    殺意 古い紙類を素早く切り刻もう
    落ち込み 流行遅れの物や不格好な物、または徹底した掃除が必要な片付け。掃除は常に高揚感をもたらす。
    金穴 売ることの出来る物
    エネルギッシュ たくさんの仕分け、移動、収納を伴う物
    飽きた・変化が欲しい 庭のゴミに立ち向かう好機
    楽天的・遊び心 無くなったパーツのあるゲームやパズル、古いパーティ用品のガラクタコレクション
    元気 遣る気を削ぐ大量の古い洋服
    感傷的 期限切れのクーポンの整理なら安全
    冒険心 屋根裏、地下室、ガレージ
    反抗心 古くなった学校関連・役所関連のペーパー類など
    ウンザリ感 屋外に目を向けよう

    片付け専用の綺麗なスペースをつくる。

    プレ・ビジュアライジング 片付けに伴う不安を取り除くセラピー
    片付けは自分の感情を外に流し出すという、精神的、肉体的な作業だ
    片付けは精神的な欠点を克服したり、良い生活習慣や行動パターンを確立させるのに役立つはずだ。

    所有欲は何よりも増して、人間が自由に気高く生きることを阻む。 バートランド・ラッセル イギリスの数学者兼哲学者

    ガラクタを減らすための4段階プログラム
    1 認識する ガラクタは諸悪の根源 私はガラクタをため込んでいる
    2 後悔する ガラクタは私の首を絞めている。エネルギーを奪い、費用がかかり、人間関係を壊す。
    3 処分する
    4 防ぐ ガラクタを増やさないようにする。

    「片付け時だと自覚すべき行動態度」
    物を置くためだけに、余分なスペースを使っている
    クローゼットはいっぱいだが、着られる物はあまりない
    「いずれ、それは価値が出る」と、自分に言い聞かせることができなくなった
    中味の入っている瓶より空っぽの瓶の方が多い
    ガラクタの整理が、最大の家事労働になっている

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