- Amazon.co.jp ・本 (94ページ)
- / ISBN・EAN: 9784877990275
感想・レビュー・書評
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以前、特別展でサイン本が当たりました。
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みみをすますと色んな音が聞こえる。長新太さんの絵や英語で書かれたListeningもステキ。今度は朗読も聞いてみたい。
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ただいま口承文学に代表される耳から聞くということに
大注目しているところなので、
題名にひかれて図書館で借りてみました。
片側からは谷川さんの詩「みみをすます」、
反対側からはその詩の英訳(ウィリアム・エリオット訳)がのっています。
CDつきで、朗読は日本語:谷川さん、英語:W・エリオットさん。
日本語と英語が交互に語られるスタイル。
サウンドデザインは俊太郎さんの息子さんの谷川賢作さん。
絵は長新太さん。
せっかくの長新太さんなのだけれど、
実はこの本に絵はいらない。
題に明らかなように、これは耳で聞く詩なので。
近くにいる人を捕まえて朗読してもらうべきです。
近くに読んでくれる人がいない人、
頼むのが恥ずかしい人でもCDがあるので安心です。
さすが詩の職人・谷川氏、
たしかに耳で聞くとドキドキ、ぞくぞくするようにつくられています。
これは上手に朗読されると鳥肌立つだろうと思います。
そういう意味では残念ながら谷川氏は
けっしてベストなパフォーマーではないけれど。
ところどころ英訳のほうがいい部分もある。
これは英語と日本語の特性の違いでしょうがないことなのだけれど、
英語の子音の多様さが心地よい。
日本語にせよ、英語にせよ、十分練習をつんで、
圧倒的に記憶にのこる詩の朗読をしてみたい(笑) -
世界が廻っていく上で、永遠のテーマなんじゃないかな
ひとつのおとに
ひとつのこえに
みみをすますことが
もうひとつのおとに
もうひとつのこえに
みみをふさぐことに
ならないように
またしても普天間問題を思い出しました。