- Amazon.co.jp ・本 (186ページ)
- / ISBN・EAN: 9784875592969
作品紹介・あらすじ
失われつつある東北各地の朝市を取材し続けて20年。おばちゃんたちのおしゃべりと愛情あふれる写真とでつづった貴重な記録。
感想・レビュー・書評
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失われつつある東北の朝市とおばちゃんを20年に渡り追いかけた愛情溢れる写真と聞き語り。
つけリンゴ、豆腐カステラ、シソ巻きダイコン、じんだ餅、ギバサ、すかんこ、ばっけ・・想像もつかないがどれもこれも食べてみたくなる旬の地物に心で舌鼓を打つ。
腰が曲がったおばちゃんの後ろ姿、何十年と大きな荷物を背負って、リヤカーで引っ張って朝市に立ち、戻ったら畑仕事が待っている。
おばちゃん一人一人にドラマがあり、人生がある。
『私の姑がやってたの。九十四まで、みんなたまげた。おばちゃんことひやかして。おばちゃん、牛の代わりだな、おら笑ったもんだ。野菜とかリンゴとか自分で作った物載せて引っ張って行くの、ガラガラガラガラ。おら、昔の人だ。あははは。今日は楽しかった』
3分に一度来る電車に人を押しのけて飛び乗り、食事中であろうと休みの日であろうと携帯で仕事が追いかけてくるこのご時世に、ふとスピードを緩めてほっこりとする時間と気持ちのゆとりが必要だと気付かせてくれる。
心がちょっと疲れたら。
繰り返しページをめくる自分がいる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
社会
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市のおばちゃんたちの東北弁を、頭の中で反すうしながら読みました。
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東北各地の朝市が写真と会話と共につづられる。
何やらほっこり。
引きこもりを遠出させた気分にさせてくれる。
引きこもったままだけど。