- Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
- / ISBN・EAN: 9784874984147
作品紹介・あらすじ
世界史上初、無差別の戦略的爆撃を始めたのは日本軍だった!被爆体験者の聞き取りなど、6年にも及ぶ重慶爆撃の実態を解明、戦後補償裁判をにないつつ、アフガン・イラク戦争につながる「空からのテロ」の本質を明らかにする。
感想・レビュー・書評
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2015.08.09 アゴラで重慶爆撃を知る。
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東京大空襲を初め日本全国66都市にナパーム弾攻撃を受けた空爆は、非戦闘員である一般市民を巻き込んだ無差別殺戮であり、同時期の原爆投下とともに、アメリカのおこなった人類史上もっとも残酷な非人道的行為である、なんて風にずっと思ってきたのがバカみたいで、なんのことはない、被害者意識ばかりを募らせて、ひとり悲劇のヒロインの気持ちでいたのは、ただ単にひた隠しに隠蔽されて来て、騙されていただけなのだということです、つまりは。
歴史の授業でも教師のコメントでも、公の場ではいっさい事実を明らかにされなかった私たちは、はたして正しい歴史認識を培えるのかどうか。これではまるで、都合の悪い事実はなかったことにする北朝鮮と同じではありませんか。
1938年12月4日から1943年8月23日まで、中国・重慶にむけて218回にわたって日本軍による空中爆撃が行われ、11,800人の市民を無差別殺戮し17,600棟の家屋を破壊した行為の方が先行したということを忘れてはいけないと思います。
そしてまた、ちょうど同じ時期にスペインのゲルニカでも。あのあまりにも有名な、ピカソの『ゲルニカ』ですね。1937年4月26日ちょうどスペイン市民戦争の真っ最中にドイツ軍による空爆。
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