「先生が忙しすぎる」をあきらめない―半径3mからの本気の学校改善

著者 :
  • 教育開発研究所
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  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784873804897

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  • 上位目標から考えて、スクラップ&ビルド
    目新しいものはありませんが、やるべきことは再確認できた

  • 東2法経図・6F開架:374.3A/Se72s//K

  • やれるところから、やろうとおもう

  • 「個業」から「分業」「協業」に変えていくためには、やはりコミュニケーションが大切なんだな。

    日本の教員の長時間労働、いわゆる“ブラック"な職場環境が大きな社会問題となっています。学校はなぜ「多忙」で「長時間労働」なのか、学校の多忙の実態を豊富な調査データをもとに分析するとともに、深刻化する学校の「多忙」の状況を改善していくために、「勤務実態の見える化」「分業化」「部活動の改善」「外部人材の活用」などの学校改善をどう実現するか、今日からできる効果的な学校改善のアイデアを、学校現場のよさと弱みを熟知する著者が提示します。

    すでに実行していることも載っていました。まだまだできることはあるはず。

  • 2018年01月14日読了。

  •  やっと世の中に知られるようにブラックな状態の学校現場。その改革に向けての提言書です。
     学校現場がブラックになる大きな原因の一つは,「子どものために頑張っている自分の姿が好き」という教師の思い込みがあります。テレビドラマの熱血先生は,それこそ,昼も夜も子どもたちのために走り回っています。
     ただ,現在は,もっともっといろいろなものが学校現場に降りてきて,教師たちは,自由な発想をするヒマもなく,追いまくられています。それは,直接,眼の前の子どもとはつながりそうもないようなことのようにも思えて,疲労感が増すこともあります。
     本書は,いろいろな統計データを紹介して,学校現場の置かれている現状を「見える化」したあと,それが,どうして起きているのかを考察します。そして,半径3mからでもできることをはじめようと訴えかけてくれます。
     患いているだけでは現状は変わりません。少しでも,今の職場に働きかけて行きたいと思います。

  • 先生の働き方改革。長時間労働で過労死・自殺が多い教師。質の低下で人材が集まらない。発達障害や貧困家庭の増加で、学校が福祉機関化。

    【対策】
    ・管理職・養護教諭・事務職員などスタッフと連携し、教員の事務をなくす
    ・「子どものため」という熱意・善意にとらわれず、仕事は効率化を
    ・目指す子供像を明確にし、施行方針の混乱をなくせ
    ・部活動の縮小、会議・行事の精選、業務アシスタント活用で分業に
    ・業務に優先順位。時間対効果を高く
    ・お金を扱う仕事は減らす
    ・「仕事が早い人は仕事は模倣からはじまることを知っている」
    ・共有フォルダ化、悩みを打ち明けあう職場に
    ・伝統・前例だからと思考停止せず、今日的な有効性を
    ・学力テスト・授業研究・研究指定は形骸化していないか
    ・管理職は人材育成に注力、仕事量少ない人を立て直す
    ・SBI情報 Situation(どんな状況での) Behavior(部下の行動、振る舞いが) Impacct(どんな影響をもたらしたか)
    ・子どもの自己肯定感や自己への信頼感を高めて、深刻な事態を未然に防ぐ
    ・クレーマー、保護者に「あなたのことを大切に思っている」、自尊感情への配慮
    ・長く働き、一生懸命なのが美徳という、評価を変えよう
    ・先生は自分のことも大切にしよう、自己研鑽の時間をもつ

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著者プロフィール

教育研究家、合同会社ライフ&ワーク代表
野村総合研究所を経て、2016年から独立。全国各地の教育現場を訪れて講演、研修、コンサルティングなどを手がけている。学校業務改善アドバイザー、中教審「学校における働き方改革特別部会」など、国・自治体の委員も多数経験。

「2022年 『先生を、死なせない』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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