ウェブオペレーション ―サイト運用管理の実践テクニック (THEORY/IN/PRACTICE)
- オライリージャパン (2011年5月14日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (278ページ)
- / ISBN・EAN: 9784873114934
作品紹介・あらすじ
本書は、ウェブオペレーションに携わるエキスパートたちの経験と知識を18本のエッセイにまとめたものである。Yahoo!でさまざまなサービスを立ち上げたエンジニア、ソーシャルゲームの大手Zyngaのストレージマネージャ、Ganglia・Chef・Maatkitといったツールの開発者などが、インフラとアプリケーションのメトリクス・機能低下の人的要因・アジャイルインフラストラクチャ・NoSQL・継続的デプロイ・ウェブオペレーションのキャリア構築などについて、具体的な事例を挙げて紹介する。また、日本語版では、料理レシピサイトで有名なクックパッドを支えるオペレーション技術も掲載している。日々の試行錯誤から体得するウェブの運用・管理の技術について、経験豊富な技術者のノウハウを紹介する本書は、様々なケースに応用できる発想を導く一冊である。
感想・レビュー・書評
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とあるwebサイトでエンジニア的な仕事をしていますが、仕事とは全く別のところで「仕事は何をしてるの?」と聞かれると、何て答えていいやら言葉につまることがたびたびあります。
友達だとプログラマーと答えたり、堅い雰囲気だとシステムエンジニアと答えたり、時にはソフトウェアエンジニアとかっこつけたり。
でもコードも書けば設計もするし、インフラさわるときもあれば保守もするし、どれもいまいちピンとこないんですよね。
多分同じような境遇の人が世の中にはゴマンといるんじゃないでしょうか。
しかし本書で何か答えが見つかったような気がしています。
多分自分は「ウェブオペレータ」あるいは「オペレーションエンジニア」なんだろうなと。
本書はそういう人たちに向けたテクニックを紹介していて、もちろん役に立つし勉強になるわけですが、それより「あーあるある」という共感しながら読めてとても面白いです。(まだ途中)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
運用時の考え方など、幅広いトピックがあります。
オライリーということで若干とっつきにくい体裁かもしれませんが、そこが大丈夫なら読んでみると面白いかもです。 -
社用携帯を支給され、休日夜間対応をやり始めた時に同じ部署の先輩に勧められて購入しました。
何回か読んだものの、通読はしていなかったのでこのタイミングで積読から手に取って読んでみました。
7,8年前に購入しているため、今のようにAWSをはじめとするクラウド全盛期とは少々前提条件が異なることを踏まえて読む必要があります。
(この当時はまだクラウドコンピューティングが注目され始めたころだと思います)
それでも、
・EC2をはじめとするクラウドコンピューティング
・CI/CD
・Infrastructure as Code
・アジャイル
・UX
・DevOps
・振り返り
・監視(統合監視/リアルユーザ監視)
・RDBとNoSQL
など、2022年においてもいろいろなところで取り上げられているテーマについて、章ごとに寄稿するという形で様々な著者の話が盛り込まれており、勉強になる点は多かったです。
読み物として通読したうえで、気になったり興味を持ったものについては、その分野の専門書をさらに読み込む、という形で使いこなしていただくのがいいかなと感じました。
(概要や考え方をさっと説明しているだけの項目もあるので) -
今更ながら読了。よい。
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エッセイテイストではあるが、技術的に踏み込んだ話も多くてボリューミー。システム運用、特に表題通り今の時代の運用に必要なエッセンスが詰まっていてだいぶためになった。
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様々なサービスの運用上の苦労から、何を考えて対策をしていったかについて。
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ウェブインフラ(に限らず)に纏わる技術や運用のノウハウ、時にジョークや愚痴が綴られたエッセイ集的な体裁。個々の章に出てくる技術そのものの情報は古いもののコンセプトや考え方などはとても参考になった。また、各章はエッセイ調なのでどの章から読んでも楽しめると思う。
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16章が面白かった。必要になった時にもう一度熟読したい
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原著を読む傍ら、「これなんて読むんだ?」とか「これどういう意味なんだろう?」と思ったところをこちらで補いつつ読み進めていた。
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ウェブオペレーションを読むに至ったのはDevOpsのに関して遡って考えてみようと思ったからだ。
オリジナルの17のエッセイに日本語版ではエッセイが一つ追加されている。
「日本の料理のインフラ」と題して濱崎健吾氏がクックパッドのインフラの裏側について書いています。
日本版の文字サイズに耐えるひと、12Qで問題ないひと向き。