本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784871541688
作品紹介・あらすじ
「原爆投下の出撃基地だったテニアン。その地で生き、歴史を紡いだ日本人たちの足跡を克明に描いた力作。
是非、お読みいただきたい」(元広島市長・秋葉忠利氏推薦)。
筆者は、元NHK、現在共同通信記者。
類書のない渾身の大労作。
感想・レビュー・書評
-
島環境の地域の歴史と文化が知りたくて、なんとはなしに図書館の書架より取り出した本だったが、当たりだった。
原住民の時代から、西洋による領土化、日本人の南の諸島への冒険など、どこか小説的な記述で描かれ、気づけば物語を泳ぐかのようにすいすいと読み進めてしまった。
例えばp26、かつて文化的にも技術的にも進んでいたはずの西洋人を、プロアというカヌーを自在に操り驚かせただった原住民チョモロ人に対する描写。
"たくましい体を持つ勇敢な「海の民」は、移動の自由すらない農園のなかで、カヌーに乗ることはもちろん、泳ぐことも忘れた人たちになっていた"
この一文を読んだ瞬間、ふいに切ない気持ちにさせられてしまった。詳細をみるコメント0件をすべて表示
全2件中 1 - 2件を表示