テニアン―太平洋から日本を見つめ続ける島

著者 :
  • あけび書房
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本棚登録 : 17
感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784871541688

作品紹介・あらすじ

「原爆投下の出撃基地だったテニアン。その地で生き、歴史を紡いだ日本人たちの足跡を克明に描いた力作。
是非、お読みいただきたい」(元広島市長・秋葉忠利氏推薦)。
筆者は、元NHK、現在共同通信記者。
類書のない渾身の大労作。

感想・レビュー・書評

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  • 島環境の地域の歴史と文化が知りたくて、なんとはなしに図書館の書架より取り出した本だったが、当たりだった。

    原住民の時代から、西洋による領土化、日本人の南の諸島への冒険など、どこか小説的な記述で描かれ、気づけば物語を泳ぐかのようにすいすいと読み進めてしまった。


    例えばp26、かつて文化的にも技術的にも進んでいたはずの西洋人を、プロアというカヌーを自在に操り驚かせただった原住民チョモロ人に対する描写。

    "たくましい体を持つ勇敢な「海の民」は、移動の自由すらない農園のなかで、カヌーに乗ることはもちろん、泳ぐことも忘れた人たちになっていた"

    この一文を読んだ瞬間、ふいに切ない気持ちにさせられてしまった。

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著者プロフィール

1963 年生まれ。千葉県出身。上智大学法学部卒。
NHK勤務(山形放送局)を経て、1991 年に共同通信社入社。
甲府、神戸、横浜、さいたま、名古屋の各支社局と本社に赴任。
神戸支局勤務時に阪神大震災が発生。震災、復興が大きな取材テーマになる。
本社では環境省や農林水産省などを担当。環境問題、地球温暖化対策の取材に力を入れた。
映像担当部署のデスクも務めた。

「2019年 『テニアン―太平洋から日本を見つめ続ける島』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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