読書ボランティア-活動ガイド: どうする?スキルアップどうなる?これからのボランティア
- 一声社 (2008年12月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (173ページ)
- / ISBN・EAN: 9784870772069
作品紹介・あらすじ
学校での「朝の読書」、書店店頭での読みきかせ・おはなし会、行政の読書推進施策など、様々な背景から、読書に関わるボランティアが急増している。それ自体は喜ばしいことだが、盛んになった段階での新たな問題も各地で報告されている。十分な準備もせず、お洒落な感覚で詠みきかせをする人。学校で私語が絶えず噂話をする人。などボランティア側の力量や態度に関する苦情。一方、行政側には思惑がある。本来、行政が為すべき仕事を、「安上がりで便利な下請け」としてボランティアに丸投げすることによる、ボランティア側との軋轢。「子ども」と「本」を結ぶ、やりがいのある読書ボランティアは、今大きな岐路に立っている。本書は、ボランティア側のスキルアップのポイントと、それを保証するサークル作りやネットワーク作りのポイントをを分かりやすく解説。同時に、行政側の思惑の背景を説明し、行政との新しい関係=協働関係を築くこと説く。すでに各地で実践している先進例を例示し、問題の所在を真っ先に把握する開拓者として、行政の施策に反映させていく「提言者」としての存在に未来を見る。子どもと本に関わるすべての大人、必読の書である。
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
今、多くの学校現場で活動している「読書ボランティア」。学校図書館の整備や読み聞かせなどの読書活動に取り組んでいますが、ボランティアを受け入れる学校や自治体、またはボランティアを行う人々の目的や読書に対する認識によってその活動内容が大きく異なっている現状があります。
本書は、「親子読書地域文庫全国連絡会」という、読書ボランティアの全国組織の代表をつとめ、長年読書ボランティアの活動を見つめてきた著者によって、そのあり方や活動内容がうまく整理され、まとめられています。これまではボランティアの当事者が個々で書いたものや受け入れる側(学校など)の立場で書かれたものがほとんどで、ボランティア目線でかつ、客観的で、全体的にまとめられたものは類書がありません。
内容については、目次が一声社のホームページに掲載されており、実践面から考えかたまで、バランスよく章立てがされているのがよくわかります。
これからボランティアに取り組む方、すでに取り組んでいる方、そして受け入れる側、読書ボランティアにかかわる人々すべてに参考になると思います。 -
大西さんリクエスト
-
勉強になりました。
いつもそばに置いて時々眺めよう。
ただ、時勢がどう変わってゆくのか・・・
2010年国民読書年!!!是非実のあるものになって欲しいのですが。