- Amazon.co.jp ・本 (189ページ)
- / ISBN・EAN: 9784870316966
作品紹介・あらすじ
うれしい時も、悲しい時も、あたしたちは一つだ。いまも、そして、いつも。江國香織の翻訳で贈る、愛のために正直に生きた一匹の猫の胸に迫る物語。
感想・レビュー・書評
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訳者の江國香織さんが「わたし」でもなく「私」でもなく「あたし」にした訳は何か。
そんな愚問は途中でどうでも良くなった。
「あたし」とは、この本の語り手である猫のダルシー。
飼い主を「あたしが選んだ、あたしの人間」と呼び、出会ってから自分が死ぬまでの日々を語っている。
その、驚くほどの濃密な愛の時間。
後書きで江國さんが書いている通り、もし本当に誰かを愛するなら、ダルシーのように生きる以外にないのではないか。
わたしも心底そう思う。
愛には、愛で報いる。全身全霊を傾けて。
ダルシーは、ときに「あたしの人間」に嫉妬したり、怒ったり反抗したりする。
でもダルシーは心の底から「あたしの人間」の愛を求めている自分に気づき、いつも帰って行く。
予想どりの展開なのに、最後に近づくにつれ涙がとまらなかった。
わたしの出会った数々の猫たちは、果たしてわたしのことを「あたしの人間」と呼んでくれるだろうか。
これは、ダルシーの飼い主さんの作品だと言う。
どれだけダルシーを慈しんでいたか、行間からあふれるような愛の本だ。
きっとすべての猫たちはこんな風に人間を愛し抜いて生涯を終えるのかも知れない。
だからわたしたちも、彼ら、彼女たちの愛を、全身で受け止めるしかないのだ。
ダルシー、あなたはなんと幸せな猫生を送ったのでしょうね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
しっかりと自分をもった猫、ダルシー。
表情が思い浮かぶほど賢く語る。
どこか勘のいい子どものようなイメージが
脳裏をかすめることもあるほどだった。
読んでいて思い出したことがある。
留学中にあるクラスが代講になった。
理由は「猫の調子が悪いから」。
ほんの数瞬で「・・・さすがアメリカ(その理由)」と
「自分が手術したときは無理して来てたのに」が
頭のなかを巡った。
けれどまわりから「え?なに?」「猫?」という驚きの声があがっていて
「さすがアメリカ」がしぼんだ。
(アメリカ人もわたしとおなじことを思ったのだ)
日本で「鳥を病院に連れて行く」と言って
半休を取った人がいた。
午後から出勤してきたその人は
まわりに鳥の状態をあつく語っていた。
なるほど、国は関係ないのだなと思った。
一見ものすごくアメリカらしい一冊だけど
表現の違いだけなのかもしれない、とも思う。
「だけ」というそれが大きいのだけれど。
想いをどこまで外へ出すか。どう出すか。
とても哀しいラストだけど、読めてよかったと思う。
この本はブクログ仲間さんたちのところで知りました。
両方(彼女たちと本)に感謝。-
☆九月猫さん
夏バテでしたか!(どうされたのかな、お忙しいのかな、それともご旅行かななどと思っておりました・・・)
大丈夫ですか???
暑...☆九月猫さん
夏バテでしたか!(どうされたのかな、お忙しいのかな、それともご旅行かななどと思っておりました・・・)
大丈夫ですか???
暑いですものね・・・なにかの罰ゲームみたいに暑いですよね!
九月猫さんも栗、お好きでしたか♪
これから栗きんとんがわさわさとでてきますよね。楽しみです^^
このあたりでは「すや」「川上屋」が有名なのですが
そちらではどちらが「誰でも知ってる」お店でしょうか。
たねやさんの水ようかん、食べましたよ~♡
すっごくおいしくてびっくり!
実は水ようかんてほとんど買わないのです。
つるっと食べて終わってしまうのでモッタイナイと思ってしまって。
(苦笑)
なので自分で作ります。
でもでもこのたねやさんのを食べたら箱買いしたくなりました!
九月猫さんと話さなかったらずっと食べなかったかも。
大感謝です!
鬼まんじゅうを手作りされるとは!
蒸し物ってめんどうですよね・・・素晴らしい!
鬼まんじゅうって小さいころからあって当たり前だったので
全国区ではないと知った時は衝撃でした。(笑)
九月猫さんのご近所でも、その他でも
おいしいものやお店のこと、またお時間あるときにおしえてくださいね^^2013/08/18 -
macamiさん、こんばんは♪
罰ゲームみたいに暑い!
おおっ、素晴らしい例えっ!本当にまるで罰ゲームですよね(^▽^;)
「...macamiさん、こんばんは♪
罰ゲームみたいに暑い!
おおっ、素晴らしい例えっ!本当にまるで罰ゲームですよね(^▽^;)
「すや」と「川上屋」。どちらも知りませんでしたφ(・ェ・o)~メモメモっ
教えてくださってありがとうございます♪
来年、愛知に行くかもしれないのでチェックしてみます!
(計画倒れにならずに行けるといいなぁ)
わたしの住んでいる市の有名なお菓子は、
伊勢屋本店「玉椿」、杵屋本店「沙羅」「書写千年杉」などです。
「書写千年杉」はトム・クルーズが大量購入したことで有名になりましたが、
わたしはあまり好きではないです(笑)
兵庫は南北に広いので(瀬戸内~日本海)地域でぜんぜん雰囲気が違うんですよー。
誰もが知っている、となると、神戸や芦屋の洋菓子屋さんの数々でしょうか。
グレゴリー・コレ、ツマガリ、ケーニヒスクローネ、エス コヤマ、
アンリ・シャルパンティエ、御影高杉、フロインドリーブ・・・などなど。
栗は丹波篠山が有名で、たくさんお店もお菓子もあるのですが、
意外に栗きんとんはあまり見かけません。
栗甘納豆、栗大福、栗ようかん、栗まんじゅうなどが多いです。
なかでも栗屋西垣さんの栗甘納豆が好きです。ここは栗ようかんも有名です。
・・・がっ!やはりよいお値段なのですー(T_T)
たねやさんの水ようかん、お口に合ったようでよかったです♪
餡好きなかたには餡が薄くて物足りないらしいですが、
macamiさんもわたしも、昔はあんこがニガテだったせいか、
味の好みが似ているのかもしれませんね♪うれしいな(´∀`*)
あっ、栗の話に戻っちゃいますが。
京都の「林万昌堂」さんの甘栗と甘栗ジェラートがおいしいですよ!
鬼まんじゅう、品揃えの豊富なところは何種類も置いてあるそうですね。
普通のと黒糖のしか食べたことがないので興味津々です!
食べ物のお話だとつい長くなってしまう食いしん坊です(^-^;)
長文ごめんなさいm(_ _;)m2013/08/19 -
☆九月猫さん
こんばんは^^
たくさんの情報ありがとうございます!
知らないお店がたくさんで、しっかりメモしました♪
玉椿、おい...☆九月猫さん
こんばんは^^
たくさんの情報ありがとうございます!
知らないお店がたくさんで、しっかりメモしました♪
玉椿、おいしそうです。(ネットで見ました)
沙羅は探せませんでしたが、書写千年杉はわたしもあまり好きではないので
「わお♪気が合う!」とうれしくなりました。
コヤマさんはお店まで行ったことがあるのですが
パンとケーキとの列がどうなっているのか
わかりにくく、ケーキしか買えませんでした。(残念)
パンが買えなかったことが悔やまれます。
(パンもすきなのです)
フロインドリーブさんがすごく気になります!
林万昌堂さんはぜひお店に行ってみたい!
九月猫さん、詳しすぎるっ!
「すや」も「川上屋」も岐阜が本店ですが
栗きんとんは名古屋の百貨店でも年中買えます。
またおいしいお菓子を食べたり思い出したりたりしたら
おしえてくださいね♪
2013/08/20
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猫なりの他者を愛すること、愛することの責任。やっぱりそれは、人間にも言えることだと思う。
純粋な思いが濃縮されたこの話は胸を突き上げるものがあった。
辛い体験も乗り越えて、二人(一匹と一人)の繋がり、別れるまでの思いがあるから、話が終盤になっても辛くなかった。冒頭の゛私の思いを蒔いてきた゛というのが効いているのかもしれない。
段々、辛くなるのが分かっていても、逆にダルシーの思いの種を心に植えられる本でした。 -
訳者あとがきを読んで、すとん、と、色んなことが腑に落ちた。濃密で純粋で、何の混じり気もないただの愛の物語。猫好きさんには泣けて泣けて仕方ない、かもしれない。
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めちゃ読みたい!!
書店で探し回ってますが見当たりません;
この本と、先に出た「あたしの一生 猫のダルシー物語」とは同じ本なのでしょうか?
猫好きには気になってたまらない本です><-
「同じ本なのでしょうか?」
はい。同じです!もう品切れ重版未定なので、図書館で探して借りましょう。。。「同じ本なのでしょうか?」
はい。同じです!もう品切れ重版未定なので、図書館で探して借りましょう。。。2013/01/17
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大学時代、友達に借りた本です。
まさに「女王様」な猫が主人公で、その猫視点で書かれた小説。
そしてその猫に尽くす飼い主との話。
人間同士の愛じゃなく、恋愛とかそんな戯言でもなく、猫と人間との純粋な愛。
猫に限らず生き物を飼うというのは、大変だけど、その反面、やっぱり猫を飼いたい、と強く思いました。
タイトル通り「一生」なので…分かってはいても、涙もろいので我慢は出来ません。
良い小説でした! -
すごく好きな本です。猫の目で、世の中や人間を批判するでもなく、まっすぐに人を愛する気持ちがかかれてあって、きれいなお話でした。嫉妬などいろんなことがあったけど、とりあえず純粋で真っ直ぐな愛のお話が読みたいと思った人はこれを読むべき。エピローグでだばだば泣けました。
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「まっすぐに人を愛する気持ちがかかれてあって」
良いな~
ニャンコ本は、読んでいなくても知っている本が多いのですが、
この本も作者も全然知り...「まっすぐに人を愛する気持ちがかかれてあって」
良いな~
ニャンコ本は、読んでいなくても知っている本が多いのですが、
この本も作者も全然知りませんでした。。。早速図書館に予約だ!2012/09/04
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洋書、というのは、どうしてもにがてで―わらうところも、怒るところも、数ミリずれていることがおおいので―、なかなか読む機会をつくらなかったのだけれど、江國香織翻訳ということで読んだら、こんなにもすんなり入ってくるのか、というくらい泣けてしまった。
どうぶつは、愛するという力に長けているのに、おなじどうぶつであるにんげんはなぜこんなにもまどろっこしいものなのか、とためいきがでた。 -
泣く!泣く!
とにかく私は泣きました。
大好きな江國さんの美しい言葉で進む物語は、本当に純粋な愛の物語でした。
見返りなんか求めない。
きっと動物たちはこんな気持ちで飼い主の元にいるんだ。
猫好きな方必読!猫好きじゃない方も! -
こんなにも深い愛に包まれた話は読んだことがない。猫から見た人間との、出会いから別れの話。
こんなに愛に溢れた素敵な物語に出会えて感謝です。江國香織さんの訳も素敵でした。
死が迫っていて、聴力を失ってからのダルシーがもう悲しくて。愛しい飼い主があたしを呼ぶ声をもう聞くことができない。あたしの身体は、もうあたしの思いどおりにはならない。
枕が涙でじっとりする程止まらなかった。こんなに泣いたのは「よだかの星」以来。