あなたのための短歌集

著者 :
  • ナナロク社
4.55
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本棚登録 : 2173
感想 : 156
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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784867320068

作品紹介・あらすじ

歌人・木下龍也さんが「お題」を受けて作歌する、短歌の個人販売プロジェクトが一冊の本になりました。
これまで作歌した700首の中から「100題100首」を収めています。
歌人がひとりの想い(お題)と向き合うことで生まれた短歌が詰まった歌集です。

【掲載予定のお題と短歌よりご紹介】

(お題)長い間、片想いしていた相手がいます。もう前に進もうと決めました。背中を押してくれる短歌をください。
(短歌)ふりむけば君しかいない夜のバスだから私はここで降りるね

(お題)私は梅雨の時期に生まれました。雨が好きで、雨の短歌を詠んでいただきたいです。
(短歌)部屋にいる以外をしない雨の日の炎のようなあなたの寝癖

(お題)最近ずっともやもやとした悩みを抱えています。励みとなる短歌をください。
(短歌)いつからか頭のなかで飼っている悩みがついにお手を覚えた

(お題)まっすぐ生きたい。それだけを願っているのに、中々そうできません。まっすぐに生きられる短歌をお願いします。
(短歌)「まっすぐ」の文字のどれもが持っているカーブが日々にあったっていい

装丁:名久井直子

感想・レビュー・書評

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  • 久しぶりに読む木下龍也さんの短歌。今まで同様親しみやすい印象は変わらないが、この本はお題を元に「両手で掬い上げる、あるいは銛で刺すような感覚で作」ったというあとがきの言葉に、今まで以上覚悟のようなものを感じた。清々しい。

    • 111108さん
      ☆ベルガモット☆さん、コメントありがとうございます♪

      この本をお友達にプレゼントなんて、ベルガモットさん素敵すぎる♡
      私も図書館本のため今...
      ☆ベルガモット☆さん、コメントありがとうございます♪

      この本をお友達にプレゼントなんて、ベルガモットさん素敵すぎる♡
      私も図書館本のため今手元にありませんが読んだ時確かに「歌の背負うものずっしり伝わり」ましたね。出されたお題をいったん自分が飲み込むというか憑依するというか‥普段の作歌以上に集中力が必要だったのでしょうね。
      今度は素の木下さんを味わうため、まだ読んでない歌集を探してみます♪
      2023/08/06
    • ☆ベルガモット☆さん
      111108さん、またお邪魔します。

      友人に短歌の魅力を押し売りして、短歌仲間を作ろうと目論見中でーす
      おお、「出されたお題をいった...
      111108さん、またお邪魔します。

      友人に短歌の魅力を押し売りして、短歌仲間を作ろうと目論見中でーす
      おお、「出されたお題をいったん自分が飲み込むというか憑依するというか」という名文に納得です!集中しすぎて頭も胃も痛くなりそう。
      次の木下さん歌集レビュー楽しみです♪
      2023/08/08
    • 111108さん
      ☆ベルガモット☆さん
      またまたおじゃまします。

      短歌の魅力押し売り、いいですね!歌集のプレゼントは本一冊よりもプレッシャーかからない(読ん...
      ☆ベルガモット☆さん
      またまたおじゃまします。

      短歌の魅力押し売り、いいですね!歌集のプレゼントは本一冊よりもプレッシャーかからない(読んだ?と聞かれても、1,2首でも読んだら感想言えるし)ので、そこで魔法にかかって仲間ができる可能性大ですよね♪



      2023/08/08
  • 依頼者から届けられたお題に対して、歌人木下龍也さんがその人だけのために詠んだ歌達。

    見開き、まず右側にお題。
    読みながら、その立場になりきる。
    そうして読む左側の一首。

    時に?となるような歌もまぁあるにはあるのだが、それはそれは多くの歌に胸を撃ち抜かれる。
    そのヒット率の高さが驚異的。

    こんな歌を自分にだけに向けられた歌として受け取った方たちの気持ちや解釈も聞いてみたい。

    寄り添い、支え、後押ししてくれる優しさを感じる歌がやっぱり好き。
    31文字とその韻だからこそ凝縮された想い、場面が身体の中を駆け巡る。

    ◇人は生まれた時から、もしかすると生まれる前から不平等だと思います。でも不平等だからこそ生きたいと思えるような短歌をお願いします。
    ⚪︎大きさも深さも違う花瓶にはそれぞれ似合う一輪がある

    ◇初めての子どもが生まれました。「愛」といいます。この子の名前にちなんだ短歌をお願いします。
    ⚪︎ふくらみに愛と名付けたあの日からつまずいたって父親である

    ◇結婚して3年目、もともと子どもはそんなに好きではありませんでしたが、友達の子と触れ合ううちに可愛いと感じ、自分の子が欲しいと思うようになりました。現代は本当に大変な世の中だと思います。こんな世界に生まれた子は幸せになれるのだろうかと悩むときもあります。未来に希望が持てる短歌をお願いします。
    ⚪︎いじわるな星だとしても母さんがそこにいるなら生まれてみるよ

    ◇お題は「たこ焼き」です。夫と付き合ってから食べるようになった思い入れのある食べ物です。
    ⚪︎恋人はノアの手つきでうつくしいたこ焼きだけを舟皿に盛る

    ◇私の名前にある「鳥」に関する言葉を入れて、短歌をお願いします。私は来年の春から、ずっとなりたかった中学校の国語の教員になります。俳句や短歌が好きで、それを通して言葉の魅力を伝え、生徒の気持ちに寄り添える教員になりたいと思っています。赴任先はこれから決まります。今は、どこで働いてどんな子たちに会えるのかドキドキとワクワクが半分半分で過ごしています。
    ⚪︎背を向けて板書しながらあなたにも翼があると教える仕事

    また、ユーモア溢れる擬人化、擬生物化の歌も、ふふっと思えて少し心が軽くなる気がして好き。

    ◇最近ずっともやもやした悩みを抱えています。励みになるような短歌をいただきたいです。
    ⚪︎いつからか頭の中で飼っている悩みがついにお手を覚えた

    ◇お題は「迷子」でお願いします。
    ⚪︎捨てられたことに気付いた空き缶が迷子のような動きをやめる

    101首目の、言葉に対する柔らかな洞察も素敵。

    ◇私は十八歳から詩を書き始めていつの間にか九十歳になってしまいました…という人間を面白がらせる短歌が読みたいのです。
    詩人 谷川俊太郎
    ⚪︎言葉ってくすぐったいね靴下を脱いで芝生を歩くみたいに

    • ☆ベルガモット☆さん
      fukayanegiさん、またお邪魔しまーす☆
      なるほど、『列』はだいぶシュールなんですね。ちょっと保留にしよう。
      『君のクイズ』も気に...
      fukayanegiさん、またお邪魔しまーす☆
      なるほど、『列』はだいぶシュールなんですね。ちょっと保留にしよう。
      『君のクイズ』も気になって予約してますが、所蔵数8冊に266人待ちという気が遠くなる順番待ちです。
      そうそう、日記はご自身も娘さんも続いていますか?習慣にされているのは凄いですね。私は何度も挫折しています。亡き後に誰かに見られるのが心配でもあります。
      ワイパーの歌は失念してしまいました…(こっそり教えてください)
      もうインスタはやめてしまい田中達也さんのミニチュアも見なくなってしまいました。仲良い様子が印象的だったのでfukayanegiファミリーのエピソードを詠ってみました。

      勝率は娘の方が上回るパパとミニチュアテーマの推理
      2024/03/31
    • ☆ベルガモット☆さん
      (敬称略にしてごめんなさい)
      (敬称略にしてごめんなさい)
      2024/03/31
    • fukayanegiさん
      ベルガモットさん

      またしても頂いてしまいました。
      ありがとうございます!!
      「推理」の言葉に、にんまりです。

      日記はどうでしょうか。お年...
      ベルガモットさん

      またしても頂いてしまいました。
      ありがとうございます!!
      「推理」の言葉に、にんまりです。

      日記はどうでしょうか。お年頃なので、何か買ってあげたときくらいしか話してくれないのですw
      2024/03/31
  • オススメされて初めて購入した短歌集ですが、、知り合い全員にプレゼントしたくなる本でした。
    依頼者のリクエストに合った作品をオーダーメイドで作った短歌。本来なら世に出るはずではなかった作品たちは、ちょっと覗き見しているようなドキドキ感と共に、心に染み入ります。
    私は37番と68番が特に好きです。
    このような短歌を自分だけのために作ってもらえるのなら、それは一生の宝物になりそうです。

  • 歌人・木下龍也による短歌の個人販売「あなたのための短歌1首」から、100首を収録している。構成は右のページに依頼者からのお題。左のページに短歌が掲載されている。

    ちなみに、この歌集の印税を著者は受け取らないという。短歌への対価はすでに依頼者から受けとっているという理由で、著者の真面目な人柄があらわれていると感じた。

    何首か紹介したい。

    “そのラブレターに足りないのは勇気という唯一買えない切手”

    “違いとは間違いじゃない窓ひとつひとつに別の青空がある”

    “読み終えて漫画の外にいるきみもだれかを救う主人公だよ”

    “部屋にいる以外をしない雨の日の炎のようなあなたの寝癖”

    “悩むとは想像力に火をつけて無数の道を照らすことです”

    “「まっすぐ」の文字のどれもが持っているカーブが日々にあったっていい”

    “絶望もしばらく抱いてやればふと弱みを見せるそのときに刺せ”

    “しあわせをひとりひとりに配り終え手ぶらで去ってゆく十二月”
    この歌集で一番好きな短歌。十二月がめちゃくちゃかっこよく思えた。

    • まことさん
      張飛さん♪

      ご無事だったようでよかったです。
      余震などに、気をつけてお過ごしくださいね。
      張飛さん♪

      ご無事だったようでよかったです。
      余震などに、気をつけてお過ごしくださいね。
      2024/04/18
    • ☆ベルガモット☆さん
      張飛さん、まことさん、皆さんこんばんは。
      お見舞いのお言葉ありがとうございます。
      昨夜は警報アラームで飛び起きて、そのあと少し揺れたかな...
      張飛さん、まことさん、皆さんこんばんは。
      お見舞いのお言葉ありがとうございます。
      昨夜は警報アラームで飛び起きて、そのあと少し揺れたかなという感じでした。私の地区は震度1レベルでした。今のところ余震はなさそうです。
      張飛さんのお住まいは震源地と近かったのでご無事かなと心配しておりました。

      NHK短歌5月号は、電子書籍を明日販売のようなので予約しました!
      張飛さんの作品も楽しみです!
      2024/04/18
    • 張飛さん
      ベルガモットも、心配してくれてありがとう!今のところ、被害も余震もないよ!南海トラフとの関係も心配だったが気象庁の発表によると関係はないとい...
      ベルガモットも、心配してくれてありがとう!今のところ、被害も余震もないよ!南海トラフとの関係も心配だったが気象庁の発表によると関係はないということで少し安心したぜ!
      NHK短歌は、俺もベルガモットの作品が見れるのが楽しみだ!
      2024/04/18
  • 気がつけば、21首(+1首)もノートに書き写して眺めていた。
    短歌に関わらず、おなじ人が作った作品であっても、それを受け取ったときの自分の状態にしっくりきたりこなかったりするものだ。
    だからこそ、1冊100首(+1首)のなかで、21首(+1首)も「好きだな」とおもえる短歌に会えるなんて、もんのすごいことだなあ…とおもった。
    ちなみに書き写した短歌が21首(+1首)となっているのは、わたしが読んだ版には増刷記念として、詩人・谷川俊太郎さんによるお題から詠んだ101首めが掲載されていたからである。
    そしてその101首めも、もちろん書き写した。
    101首めがどんな短歌だったか…?はぜひ増刷された本書で読んでいただけたら…とおもう。

    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

    「あなたのための短歌集」は、歌人・木下龍也さんによる「短歌の個人販売」から生まれた短歌集だ。
    依頼者から届くお題をもとに短歌を詠み、それを便箋で依頼者へと送り届ける。
    その短歌は依頼者だけのものであり、手に渡った短歌をどうするかは依頼者次第だ。
    木下さんの手元には歌の記録は残さないし、木下さんがその短歌を公開することもない。
    …ハズだったのだけれど、いろんなことがつながり、ひとりの依頼者のためだけだった短歌が、今ここに集まり、依頼者だけでなく「あなたのための短歌集」を読んだ人のための短歌にもなっている。
    (詳しい経緯はあとがきに書かれているので、一読していただければ幸いだ)

    本書は左にお題、右に短歌という形式になっているが、途中からは先に短歌を読んで、お題はなんだろう…?と考える…というような読み方も試した。
    想像したお題が合っていることもあれば違っていることもあったけれど、それを推測するのもまた、おもしろかった。
    なかには、このお題からこの歌が?!とおもうものもあった。
    しかしよくよくお題と短歌を読み比べていくと、だんだん両者の間にあるつながりが見えるような気がしてきて、ふしぎな気持ちになった。

    すべての短歌は木下さんから生まれたものだけれど、そのタネをくれたのは依頼者だ。
    だからこそ、木下さんだけでは生み出せなかった短歌(いい意味で)も、きっとこの中にはあったとおもう。
    歌人ひとりで作る短歌もいいけれど、この短歌集のように手渡す相手がみえる短歌たちもまた、いいなとおもった。

    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

    【好きな短歌3首】
    (ぜひお題を想像してみてください!)
    ・風化ではなく風景になったのだ。あの日の彼もあなたも遠く。(54)
    ・五線譜にふたりで乗せてゆく音がぶつかりながら旋律となる(22)
    ・違いとは間違いじゃない窓ひとつひとつに別の青空がある(3)

    こうやってみると、本とおなじで短歌もまた、どの作品が好きか…のなかに、自分の中身が透けて見えますね。
    なんだか照れるな…照れ照れ…(後頭を掻きながら)

  • この歌集は図書館になく、早く読みたかったので購入した。歌集ばかり増えていく本棚。いいのだ。
    著書「天才による凡人のための短歌教室」で少し触れていた、個人向けの短歌販売のアイディアが秀逸だと思っていた。
    他にもどんな作品があるのかな、私も注文しようかしらと思っていた。

    4年間で生まれた約700首から、本書のために、依頼者からの提供100首を収録。
    溜息と驚嘆(時々涙)が襲って落ち着かない。
    依頼者の人生を想像しつつ、その依頼者のお題の行間にある想いまでをくみ取って誕生した短歌。
    その人のために歌う歌がこんなに心を揺さぶるとは。
    お悩み相談の回答よりも勇気がもらえる。
    心地よい疲労感が伴う読後感でしばらく放心状態でした。
    もったいなくてどの歌もこちらに書き込めないです。

    本書の印税に相当する額を全国の本屋さんで様々な歌集を購入する費用に充てる、その歌集は短歌普及のため希望する施設に寄贈するなんてっ!心意気が素晴らしい。
    また購入して友人にこの歌集をプレゼントしよう。

    • 5552さん
      ベルガモットさん、111108さん、こんばんは。

      谷川さんとの対面では、木下さんの緊張がこちらにも伝わってくるようでした。
      本当に木...
      ベルガモットさん、111108さん、こんばんは。

      谷川さんとの対面では、木下さんの緊張がこちらにも伝わってくるようでした。
      本当に木下さんにとって、谷川さんは詩の神様なんですね。
      横顔もすてきですよね。何か少女漫画的な横顔だよなあ、と思いました。

      カロリーメイトはね…、勝手に心配になりますよね…。
      できれば自炊をして、自炊の名短歌も詠んでほしいです。

      依頼されて詠まれた短歌はどれも素晴らしく、特にカメラの歌は涙がこぼれそうでした。依頼者の方の気持ちを思うと、部外者がわかった気になっちゃいけないですが。
      喜ばれてる姿を拝見して本当に良かった、と思いました。










      2022/10/04
    • 111108さん
      ベルガモットさん、5552さん、こんばんは♪

      カロリーメイトのシーンだけでなく、谷川さんと対峙しているときも「よしよし、頑張れ」とおもった...
      ベルガモットさん、5552さん、こんばんは♪

      カロリーメイトのシーンだけでなく、谷川さんと対峙しているときも「よしよし、頑張れ」とおもったり、指折りしながら数えるシーンや線の細い横顔もきゅーんとなりましたが、どう考えてもお母さん目線でした。

      まだ自分の行く先に不安あるこんな若い子が依頼者の気持ちになった歌を一生懸命作ってる、というところに胸打たれました。
      天才肌の人がパッと閃いてチャチャッと作ったんではないとわかって、ますます木下さん応援したくなりました!‥おかん目線で
      2022/10/04
    • ☆ベルガモット☆さん
      5552さん 111108さん こんばんは☆

      私もカメラの歌をもう一度味わいたくて再視聴しました
      依頼者の方の声と手が震えていたのに...
      5552さん 111108さん こんばんは☆

      私もカメラの歌をもう一度味わいたくて再視聴しました
      依頼者の方の声と手が震えていたのにも目頭を熱くしました
      喪失に対する想いは慎重に接しなくちゃと思いますが
      短歌のことばが包み込んでくれる、こころの琴線に触れる瞬間だったような気もしました

      谷川さんとの対話で、好きな歌の指摘にはにかみながら嬉しそうな笑顔と若さが眩しかったです
      一生懸命さと謙虚さ、誠実さが感じられて応援したい気持ちになりますね
      111108さん、おかん強調しすぎてますう

      歌集の表紙の色いくつかあるみたいで何色にしようか迷います~
      2022/10/04
  • 誰かのために書かれた短歌が
    全く関係ない遠く離れた自分を救ってくれることがある。
    寄り添ってくれるものや突き放してくるもの。
    関係ないはずの短歌がいろんなことを思い出させてくれる。

  • 書かれている文字はたった31音、そこに込められているたくさんの想いを、想像力を掻き立てて自分なりに噛み砕いて理解して一首一首ゆっくり味わっていく感覚が新鮮で楽しく読めた。短歌はもっと私の理解が追いつかなかったりするのかなと思っていたけれど、そんな事は無くて短歌初心者でも読みやすかった。
    じんわりと心を癒してくれる、そっと背中を押してくれるそんな短歌がたくさんある。
    驚いた事は、こういう『〇〇100選』みたいな本はその中でお気に入りの項目がいくつか見つけられたら良いな、くらいの感覚なのにこの本は、「いいな、好きだな」と魅了させられる短歌だらけだった。

  • 心が動かされる短歌がたくさんあった。「短歌をどう使ってもいい」と言ったことや、印税を受け取らずに寄付するなんてすごいと思った。ますます創作意欲が湧いた。

  • お題に沿って書かれる短歌

    私に向けて書かれたわけではないのに、お題を出した人と感情を重ねてまるで私にも向けた短歌のように感じられる

    ちょっと笑ってしまうようなものから
    思わず涙してしまうようなものまで

    短歌の世界に触れられる幸せ
    ひしひしと感じています

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著者プロフィール

1988年、山口県生まれ。歌人。2013年に第一歌集『つむじ風、ここにあります』、16年に第二歌集『きみを嫌いな奴はクズだよ』(ともに書肆侃侃房)を刊行。18年に岡野大嗣との共著歌集『玄関の覗き穴から差してくる光のように生まれたはずだ』、19年に谷川俊太郎と岡野大嗣との詩と短歌の連詩による共著『今日は誰にも愛されたかった』、20年に短歌入門書『天才による凡人のための短歌教室』、21年に歌集『あなたのための短歌集』(すべて、小社)を刊行した。同じ池に二度落ちたことがある。

「2022年 『オールアラウンドユー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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