コンビニオーナーぎりぎり日記 (汗と涙のドキュメント日記シリーズ)

著者 :
  • フォレスト出版
3.91
  • (22)
  • (42)
  • (30)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 384
感想 : 40
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784866809328

作品紹介・あらすじ

シリーズ累計56万部突破!ベストセラー、日記シリーズ最新刊!30代でフランチャイズオーナーとなり、以降30年間にわたってコンビニの最前線で奮闘する著者による、怒りと悲哀と笑いの記録。「~昨晩10時からワンオペ勤務、夫が来たら交替します~」・・・・休日が取れなくなって、今日で1000日を超えた。もう3年近く、1日も休んでいない。近くにコンビニが増え、店舗の乱立で売上が激減。お客の取り合いばかりでなく、従業員も奪い合いとなり、今では時給を上げても応募はゼロ。オーナーである私たち夫婦は休んでなどいられない。(「はじめに」より)・・・。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 日記シリーズのコンビニ編。

    今までにもいろいろな職業の日記を読んできたが、コンビニは身近にあって、利用する者としてはとても興味深く面白かった。
    面白いと言っては、大変失礼な話なのだが。
    読みやすくて、危機迫る感じや必死さや苦労がヒシヒシと伝わってくるのだ。

    24時間営業と休みなしというなかのシフト組み。
    急に休むバイトや辞めるバイト。
    コンビニバイトくらい…では務まらない仕事量と種類の尋常さ。
    支払いひとつとっても現金、ギフト券、商品券、クレジットカード、デビットカード、WAON、〇〇ペイのつくもの多数あり…、ポイント払いも。
    どんだけあるのか、となるし操作方法も「機械にかざす」「スリットに通す」「スキャン」「暗証番号の入力」と多様である。
    覚えるのにも一苦労だろう。
    宅配便だけの受付に留まらず、最近ではメルカリの受付や預かり荷物のお渡しもあり、マイナンバーカードができたことによって役所関係の証明書まで発行できる。
    機能を把握していないと困る機械が店に必ずあるのだから…。

    個性的な老若男女が日々来店し、早く帰ってくれ〜と思う客だってどれだけいることか…。


    利用している者としては、できるだけ困らせることなく、素早く買い物を済ませようと思う。


    ちなみに「マイルドセブン」が、廃止されていたのは知らなかった。
    2001年に。
    時代を感じた。
    最近の若い子って、タバコ吸ってないよねぇ。
    これも時代のせい⁇


  • 普段利用しているコンビニの裏側を
    楽しく読めました
    やはり大変な仕事なんだなと思いました
    このシリーズ物は好きなので他のも読みたいと思います

  • コンビニの裏側が詳細に書かれており、興味深いと同時にこのままで良いのかと疑問も湧いてくる。24時間営業のコンビニは、一部の人の犠牲の上に成り立っているといっても過言ではない。コンビニ経営は、喜びもあるだろうが、心配や不安の方が圧倒的に多いことがよくわかった。かと言って自分にできることはほぼ無いのだが、せめて挨拶をきちんとして、感謝の気持ちを伝えたいと思う。

  • 郊外型の大型スーパーが出現し、過疎化により個人商店が次々と閉店に追い込まれ、いなか町に住む私たち高齢者は自家用車なしには生活が難しくなってきました。

    そんな中割高ではありますが、近くにできたコンビニエンスストアは私たちの生活時間の間開店している、安全安心なお店です。

    しかしコンビニエンスストアの店舗の乱立、労働の過酷さが問題化している今、まさにその渦中にいる方の本音を知りたいと読んでみました。

    「昨晩10時からワンオペ勤務、夫が来たら交替します~」 ・・・・休日が取れなくなって、今日で1000日を超えた。もう3年近く、1日も休んでいない。 近くにコンビニが増え、店舗の乱立で売上が激減。お客の取り合いばかりでなく、従業員も奪い合いとなり、今では時給を上げても応募はゼロ。 オーナーである私たち夫婦は休んでなどいられない。
    本文「はじめに」より

    著者の語り口はとても軽妙で、全く重苦しさを感じさせないのですが、語られる内容は壮絶で、本当にコンビニは今過酷な労働環境にあるのだなと改めてその深刻さに私の認識の甘さを痛感しました。

    それでも過疎化の進むいなかの私たちシニアにとって生活維持に今後1番必要な店舗だと思います。どうかがんばってとしか言えないところが辛いところです。

  • 年に数回しかコンビニに行かない私
    (近所に無いし高いから)
    でも、いままで読んだこのシリーズの中で
    一番身近そして面白いエピソード満載と思いました。

    たとえば
    〈ある曜日の夜勤にイケメン君を入れていたら、
    彼の勤務時間だけ、20~30代女性層の来店が激増したのが
    「客層調査グラフ」でわかった。
    年配の女性の常連さんから
    「あの夜勤の子、可愛いねぇ」
    と言われたことがあり、
    人気があることはわかっていたが、
    はっきり数字で出てくると
    「イケメン侮れず」と驚いた〉

    こういう小さな源流がジャニーズ帝国に繋がっていくんだなあと思いました。

    いま旬の話題だからこれを載せてみましたが、
    この本を読むと、この200倍以上も
    面白いエピソードが載っています。

    近いうちに旅の予定があるので
    ぜひファミマに行きたいと思いました。

  • この「〇〇日記のシリーズ」は出るたびほとんど読んでいるが、ワタシ的著者の好感度はこれがナンバー1。謙虚で正直であったかいオバサン(ワタシより若いが)最高です。文章上手いし。ご近所にこの方のお店「ファミリーハート」があったら、迷いなく常連になると思う。

    しかし思った以上に大変ですね、コンビニ経営。
    どこでも同じように見えるコンビニだが、なんとなくその店なりの雰囲気があるのは、オーナーさんのお人柄のせいかな、と思っていたが、本書を読んでさらにその感を強くした。

  • 文章上手い。ゴーストライター居るのかな?って思うほど。これ以上良い事ありますように。それと小笠原くん心配だな。

  • コンビニ経営はハイリスクローリターンなのが伝わってきた。コンビニは好きでよく利用もするので経営者が報われる世の中になって欲しいと思った。

  • その仕事についた人したわからない、苦労と喜びがある。
    「コンビニの24時間を見直す」なんてことは、単純に働き方としてあっていいのかなと思ったけど、そうは踏み切れない事情があると知りました。
    色々と感じたことが多かったので、とりあえず、自分でできることは始めてみようと思いました。そう「ペットボトルは、蓋を外して、ラベルを剥がして、捨てます。」

  • 今までこのお仕事シリーズをいろいろ読んできたが、一番大変そうな気がした…。24時間営業の見直しをぜひ、と消費者としても強く願った。

全40件中 1 - 10件を表示

仁科充乃の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
凪良 ゆう
雨穴
町田 そのこ
米澤 穂信
凪良 ゆう
市川 沙央
朝井 リョウ
馳 星周
アンデシュ・ハン...
宇佐見りん
小川 哲
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×