メガバンク銀行員ぐだぐだ日記――このたびの件、深くお詫び申しあげます (日記シリーズ)

著者 :
  • フォレスト出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784866809250

作品紹介・あらすじ

ベストセラー【日記シリーズ】最新刊!! 今回もすべて実話の生々しさ。
メガバンクM銀行の現役行員が描く、システム障害の内実、銀行業界のオモテとウラ。その笑いと悲哀の記録!

★目次より~銀行の常識は、世間の非常識/パワハラ支店長/
住宅ローン審査秘密/これが銀行ヒエラルキ-だ/人事異動は突然に etc.

感想・レビュー・書評

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  • 犬の躾方─まず横っ腹
    を蹴り上げ人間は怖い
    と判らせる。

    軍隊のような職位至上
    主義。

    上司の好き嫌いと一時
    の気分で下される人事
    評価。

    著者が実際に体験した
    銀行の常識。

    それは世間の非常識と
    言いたいけれど、

    少なからず他業種にも
    類似した光景があるの
    では?

    昇給、出世それこそが
    サラリーマンの本懐。

    でも昇給や出世をした
    とて、

    激務で家庭が崩壊して
    健康まで損ねていたら、

    例え高収入だとしても
    それは豊かな人生とは
    言い難いではないか。

    そろそろ目を覚まそう。

    人生の舵取りまで会社
    に委ねてはいけない。

    会社は人生を導いては
    くれない。

    私の人生を豊かにする
    のは私自身なのだ。

  • 汗と涙のドキュメント日記シリーズ。

    何かと世間を騒がせるのは、いくつかの不祥事のせいかもしれない。
    だが、実際いろいろとお世話になっているのが銀行である。
    住宅ローン、教育ローンでお世話になることもあったかも…と思えばいろいろと役立っている。
    ATMも円滑に動いているのが当たり前だと思っている。
    合併に続く合併もあり、銀行名やら店舗が変わって複雑だったこともあり、信用できるのかと不安になったときもあった。
    だが、行員ともなれば吸収合併時は相当大変だっただろう。
    リストラ、早期退職もあっだことだろう。
    転勤も多いしノルマはあるし…窓口対応もなかなか大変だろう。
    それだけではない内情も赤裸々に告白している。

    気楽じゃないのがサラリーマン人生なのか。
    ストレスなく仕事できるというのが、まず無理なのだろうか。

  • 『メガバンク銀行員 ぐだぐだ日記』

    【著者】
    匿名のメガバンクMの現役社員。バブル崩壊後に銀行に就職し、銀行再編の波にもまれながら、今もなお勤める。

    【内容】
    銀行の裏部隊での人間関係や取引関係を赤裸々に綴ったノンフィクション。

    装丁はふざけているが、内容は真面目で重い。

    著者は営業職として支店に赴任するが、本店のヒアリングで支店長の評価を下げてしまう。
    その後も、詐欺に合わないように注意したり、顧客の利益を考えたり、バリアフリーの手配をしたりと、誠実に働くが、結局は本流に乗れず、事務職に降格される。

    それでも、銀行で一生を全うしたいという思いを持ち続ける。

    【感想】
    日本経済を支えるメガバンクの内部を垣間見ることができる貴重な著書である。

    著者の仕事に対する真摯な姿勢や、厳しい現実に耐える心構えには敬服する。

    銀行の資本の論理や組織の論理と、どうすり合わせをしていくのか?著者自身がそのことに非常に困難さを経験したことが伺える。

    銀行業界の勉強にもなる。それ以上に、生き方や働き方の勉強にもなる一冊である。

  • 過度な競争と緊張感によって利己的で思いやりもへったくれもない非人間的な言動が当たり前になってくる。
    そんなパワハラが当たり前の世界に身を置くことでどんな幸せが実現できるのだろう?

    作品紹介・あらすじ
    ベストセラー【日記シリーズ】最新刊!! 今回もすべて実話の生々しさ。
    メガバンクM銀行の現役行員が描く、システム障害の内実、銀行業界のオモテとウラ。その笑いと悲哀の記録!

    ★目次より~銀行の常識は、世間の非常識/パワハラ支店長/
    住宅ローン審査秘密/これが銀行ヒエラルキ-だ/人事異動は突然に etc.

  • お気に入りの日記シリーズ。
    メガバンクの行員なのでエリートなのだろうけど、どこの世界も同じだなぁ。
    パワハラ、ややこしい人間関係、出世競争、わけのわからない社風や文化、人事異動に転勤…
    お疲れ様です。

    最初に出てくるシステムトラブル対応でどこの銀行かわかる笑
    対応の必死さが滑稽で、よっ!日本のサラリーマン!と笑ってしまう。
    本当に、現場は大変だったんだなぁ。
    もう起こらないといいね?(また必死の対応を読みたいから、期待しちゃうけど)

    後半に詐欺師との対決が書いてある。
    その後の身の安全は大丈夫なのかと心配になる。
    どうかご無事で!!

    この日記シリーズは虐げられる者が書いているので、たまには『エリート支店長どやどや日記 今日も部下を怒鳴ります』などの上から日記も読んでみたい。共感ゼロかもしれないけど。

  • タイトルと挿絵から連想される、ダメ銀行員の行動記録かと思ってたが、全く真逆の内容であり、引き込まれるように読んだ。本書の主人公は、仮名ではあるが、内容からハッキリわかるように、みずほ銀行の現役行員である。営業に生きがいを感じながら、不本意な異動により、事務畑へ移される。ここに登場する人物群、多少誇張はされているだろうが自己中心、保身の固まり、傲慢など、語られる出来事に対して憤りをもって、主人公に肩入れしていく。組織として機能してないのを感じたのは、システム障害を起こした対策会議。リモートで支店長会議が開催されるが、会議が始まっても誰も一言も発しない。そんな中、一人の発言「それで、どうしたらいいんですか?」を口火として発言が続発、修羅場となる中、主催者はダンマリを決め込み、議論を仕切る司会はいつのまにかいなくなっている。何のために、会議が開催されたのか、誰がヒアリングをまとめて、どこに報告するのか、そんな基本的なことも不明のまま、一人の発言「何も決まらないなら、仕事に戻っていいかな?私、忙しいんで」で突然終わる。無責任な組織運営が暴露されるかのようで、一連のシステム障害に対する備えの甘さに呆れる。勇気ある暴露本である。

  • ATM騒動の裏でこんなお粗末なことになっていたのは呆れる。現場で苦労しながら対応された方には同情の念を禁じ得ない。池井戸潤の小説をよく読むが、初めて知ることも多く銀行の世界はやはり特殊だなと思う。

  • タイトル通りのぐだぐだ日記。まあ一方の言い分だけを聞くわけにはいかないが、何とも不条理な銀行員の生活と出世競争、システム障害対応(の部分は冒頭にあるが、意味のあることはほとんど書かれていない)を描いて、なるほどこの業界に未来は無いわけだとあらためて認識するなど。わざわざ読む価値はないが、「人は誰でも一生の間に一冊の本を書ける」を地でいく一冊。

  • ドキュメント日記シリーズの「銀行マン編」です。

    同シリーズの『住宅営業マンぺこぺこ日記』も読みましたが、住宅営業マンが「人生の沙汰もお客次第」なら、銀行マンは「人生の沙汰も上司次第」といった感じでしょうか。

    "でも、銀行員なんだから、そんなもんだろ。銀行員の宿命ってやつだろ。"

    どれだけお客さんに尽くしても、上司の機嫌や好き嫌いで人事が決まってしまうというのは、とても世知辛いですね。

    住宅営業マン編と比べて補足情報が多いので、本文の内容を掴みやすい反面、少しだけ読みにくさも感じました。

  • 好きな日記シリーズ
    今回はメガバンク銀行員の日記

    パワハラ、ノルマ、残業、転勤、お客様対応、出世争い、上下間系…。どれも想像を上回るすごさだった。

    それでも著者は負けずに自分の最善を見つけて取り組んでいく。その姿は本当に応援したくなる。

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