夢をかなえるゾウ2 ガネーシャと貧乏神

著者 :
  • 文響社
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784866512426

作品紹介・あらすじ

脱サラし、お笑い芸人になった西野勤。しかし才能がなく、8年間、売れることなくくすぶっている。そんな彼の元にガネーシャが降臨!「ワシとコンビ組もうや」。ガネーシャとお笑いコンビを組んだ西野は果たして夢をかなえることができるのか? 貧乏神の金無幸子も加わり、「お金」と「幸せ」の真の関係が理解できる、シリーズ第2弾。

感想・レビュー・書評

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  • テーマは『お金と才能』です。

    ゾウの姿をしたインドの神ガネーシャが、過去の偉人達の成功や失敗を例にして、色々な事を教えてくれます。

    成功した人達はとてつもない努力をしている事を、知らないという事。
    憧れるけど、実現するには覚悟が必要。
    1番印象に残っている言葉でした。
    「人が何かに憧れるとき、その世界はまるで夢の国のように見えるもんや。その仕事の中にあるつらいことや苦しいことには目を向けずに、ええところばっか見てまうからな。ダンデミスくんはこう言うてるわ──『人の幸福を羨んではいけない。なぜならあなたは彼の密かな悲しみを知らないのだから』。人が何かに憧れる理由はな、そのことを『知らへん』からやねん」  そしてガネーシャは顔をこちらに向けて言った。 「でもな、だからこそ人は『憧れ』を目指すべきやねんで」

    今回は貧乏神の金無幸子の言葉が、どれも心に響きました。
    「お金で買える喜びはすべて──素敵な服も、おいしい料理も、優雅な部屋も、豪華な旅行も──他人が作ったものです。でも、どんなにつらい状況でも、それを楽しもうとする気持ちさえあれば、人は、自らの手で喜びを作り出すことができます。お金がなくても、人は幸せになることができるんです」

    貧乏神の好む人の特徴など、好まれる人視点で説明されているのも分かりやすい。
    特にプレゼントに対する私の考え方が変わりました。
    私はプレゼントが自己満足だと思っていて、押し付けがましいと思われたくないと思っていました。
    何事も適度がいいと思いますが、悪い印象ばかりではないんだなと勉強になりました。

    『ガネーシャの課題』
    ○図書館に行く
    ○人の意見を聞いて直す
    ○締切りをつくる
    ○失敗を笑い話にして人に話す
    ○優先順位の1位を決める
    ○やりたいことをやる

    ・ドリーム貧乏
    大きな夢を持っているものの、その夢に囚われるあまりお客さんのことが全然見えていない人たち(イタい人)

    ・お駄賃貧乏
    『お金』=『嫌な作業をするともらえるもの』という考えを持つようになってしまっている。
    お金は『嫌な』作業をするともらえるものじゃなくて、『楽しい』ことをするともらえるもの。もらえるお金の量はあらかじめ決まっているのではなくて、お客さんを喜ばせた分だけもらえるもの、という風に考える。
    『貧乏人にプレゼントをさせるな』というものがあります。プレゼントというのは自分でお金を出して相手を喜ばせようとする──仕事とは逆の行為です。でも、プレゼントをして相手を喜ばせる経験をすれば『自分以外の誰かを喜ばせることは楽しい』と感じられるようになるから。

    ・ガネーシャ貧乏
    目の前にある誘惑──たとえばタバコや甘いものを一切我慢できない。仕事でも大変そうなことがあるとすぐに避けてしまう。
    『楽しみは、あとに取っておいた方が大きくなる』という経験をしたことがない。

    『貧乏神の課題』
    ○楽しみを後に取っておく訓練をする
    ○プレゼントをする
    ○他の人が気付いていない長所を褒める
    ○店員を喜ばせる
    ○自分と同じ苦しみを持っている人を想像する
    ○自分が困っている時に困っている人を助ける
    ○欲しいものを口に出す
    ○日常に楽しさを見出す

  • 前作は自己啓発本の色彩が強かったが、本作はコミカルなお笑い小説となっていてとても面白い。それぞれの神様もよく個性が出ている。貧乏神の幸子さんとの恋愛感情が育ってゆくところは心が揺さぶられた。

  • 今作は売れない芸人が主人公。
    前作よりもストーリーが面白い。
    貧乏神の幸子さんのキャラが好きすぎる〜。

    今作で1番心に残った教え
    『困っている時に困っている人を助ける』

  • ▼感想
    1作目よりストーリー性があり面白くかったです。登場するキャラが立ってて惹き込まれます!

    ▼メモ

    ・ダンデミス:「人の幸福を羨んではいけない。なぜならあなたは彼の密かな悲しみを知らないのだから。」
     ⇒人が何かに憧れる理由は、そのことを「知らない」から、だからこそ人は「憧れ」を目指すべき、なぜなら自分のしらない場所は色々な経験ができ一番成長できる場所。飛び込んで自分にとって一番向いている事を見つけたとき、自分もお客さんも最高の状態を生み出すことができる。

  • 1巻では誰もがすぐ出来るをテーマに書かれたものだが、2巻目はどちらかと言うと今現状、困った人が行うことが中心で書かれていると感じた。
    ただ、広く見れば皆んなにも出来ることで、自分が辛くなった時や不安になった時はしっかりと思い出して実行したいものばかりだと感じた。

  • 面白さ:★★★★
    難易度:★★
    ◆感想
    2は「努力しても成功できない人」がテーマ。努力とはなにか、夢を叶えることが全てなのか。この本から、才能はチャレンジしないと見つけられないことを教えてもらいました。

  • オーディオブック。
    1より面白かった。
    キャラクターが前回より増えてるのと、声優さんがまた上手いので余計面白かった。
    ビジネス書というよりは読み物いう感じ。
    オーディオブック特典の水野敬也インタビューもへー、と思うエピソードが聞けてとても良かった。

  • Audible読み。
    4、3と逆走してきての2。
    自己啓発小説という、相変わらずとんがったジャンル。
    今作では若手お笑い芸人の物語を通して、ガネさんから人生訓を教わる。
    4ではメインストーリーも、そしてガネさんの課題も、死ぬ前にしたい100のこと的なコンセプトでまとまっていたので、咀嚼しやすかった。対して2は味が薄い。芸人の話はハッピーエンドしても、人生を成功させる秘訣!みたいな、分からなくもないんだけどいまいちピントが合わないな、という内容だった。

    逆走したせいか、そもそもお笑い芸人というテーマが既に狙いすぎてるせいか、笑いのキレもいまいちな印象。
    作者も、シリーズを重ねることによって、笑いのレベルを成長させた、ということなんだろうと思う。

    ── 本を読んで解決でけへん悩みなんてあれへんで。
    なんなん?自分の悩みは地球初の新種の悩みなん?
    自分は悩みのガラパゴス諸島なん?

    うーん、深い。その通りだ。
    ありがとう、ガネさん。
    あやうくガラパゴスゾウガメになるところだった。
    いや、実際なっていた。ほんの少し前まで。
    そんな私を、今や本が救ってくれている。
    そう納得できただけでも、この本と出会えた幸運が訪れたのだろうと思えた。

    もっともっと本に向き合って読もうと思った。


    貧乏神サチコさんの迷言
    ・ドリーム貧乏(通称ドリ貧 夢を追ったが故の文無し)
    ・ガネーシャ貧乏(通称ガネ貧 欲に勝てない文無し)
    ・お駄賃貧乏 ←これ我が家的に急所

    難しい課題、子どものやる気スイッチを見つける、なんかその手がかりをもらった気がする。
    てぃ先生でも読もうかな。

  • 疲れている時にガネーシャをオーディブルで聞くのは良い。
    落ち込んでるときも。
    私の悩みがガラパゴスなわけないし。
    本屋さんは駆け込み寺として使っている。
    さすがーねしゃさんも言ってた。
    本は悩みを解決してくれると。

    さちこさん、貧乏好き過ぎて笑えるけど…深い。
    なんでも楽しめる方なんだなぁ。
    ヨモギの薬でもよい。
    通帳眺めて旅行に行った事を想像するのは難しいけど貯金を楽しめる人はある意味心が豊かな人だ。
    神様と普通に喋って殴ってガネーシャ達に対して喜怒哀楽剥き出しになる主人公に毎回おかしくなる。

    お金があっても立場があっても毎日つまらなかった。
    荒んでた
    心が死んでた
    って時もあった。

    今はなんもないけど、お金もないけど自由。

    サチコさんと金ちゃんお幸せに。

    ガネーシャの違う巻も読もう!

  • 前作があまりに面白かったため続編もすぐに購入して読ませていただいた。
    今回は「お金」と「幸せ」についてガネーシャ、釈迦、貧乏神という個性豊かな神様から主人公がたくさんのことを教えてもらうという話だ。
    前作は「成功するには何をするのか」というような視点から話が展開されていたように感じるが、今回は「自分の夢」についての視点で話が展開されているように感じた。ガネーシャと貧乏神の最後の課題では、夢を叶えるために必要なこと、そして夢に向かう道中で大切にすることは何かを考えさせられた。
    前作とはまた違った面白さがあり、この続編の3もまた読みたいと思う。

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著者プロフィール

愛知県生まれ。著書に『夢をかなえるゾウ』シリーズほか、『雨の日も、晴れ男』『顔ニモマケズ』『運命の恋をかなえるスタンダール』『四つ話のクローバー』、共著に『人生はニャンとかなる!』『最近、地球が暑くてクマってます。』『サラリーマン大喜利』『ウケる技術』など。また、画・鉄拳の絵本に『それでも僕は夢を見る』『あなたの物語』『もしも悩みがなかったら』、恋愛体育教師・水野愛也として『LOVE理論』『スパルタ婚活塾』、映像作品ではDVD『温厚な上司の怒らせ方』の企画・脚本、映画『イン・ザ・ヒーロー』の脚本を手掛けるなど活動は多岐にわたる。

「2023年 『夢をかなえるゾウ4(文庫版)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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