HSCの子育てハッピーアドバイス HSC=ひといちばい敏感な子

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  • 1万年堂出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784866260341

感想・レビュー・書評

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  • ・生物が生き残るには、大胆派(アクセル役)と慎重派(ブレーキ役)の両方が必要

    ・慎重派は少数派だが必要不可欠

    ・敏感で慎重な人は、科学者やカウンセラー、宗教家、歴史家、弁護士、医師、看護師、教師、芸術家などの職に就いてきた。

    ・HSCの4つの特徴

     ・深く考える
      …石橋を叩いて渡る。観察して可能性を探る
       いちごを分ける話

     ・刺激を過剰に受けやすい
      …音、光、人、発表会など試される場面など
       すぐ刺激でいっぱいいっぱいになる

     ・共感する能力が高い&感情が反応する
      …感受性強い、涙もろい、人の気持ちを読む
       完璧主義、些細な間違いにも強く反応

       ミラーニューロンが活発。
       周囲の環境や人に大きく影響受ける

     ・些細な刺激を察知する
      …小さな音、匂い、髪型、小さな変化
       人が自分を笑うこと、励ましにも気づく

       体内の刺激にも敏感。
       大げさだと誤解されがち

    ・HSCは敏感ゆえに疲れがち
      ・常に頭をフル回転させている
      ・疲れる状況でなくても、相当神経を使っている ・1聞くと10受け止める(10きいて9話すれる人の、100倍神経を使っていることになる)

    ********
    ・HSCには「刺激求める派」と「求めない派」がいる

    ・HSCで刺激求めない=リスクは取らない。新しい世界には入らない。参謀役やアドバイザー向き。

    ・HSCで刺激求める=状況を確認したうえで、好奇心が勝って新しい世界を求める。繊細さと大胆さを持った良き経営者に向いてる。行動するが、すぐに押しつぶされて平和が簡単に崩れる。傷つく。大げさに反応して落ち込む。わがままに見える。こんな状態でも受け入れてくれるか?の試し行動に出る。

    ・非HSCで刺激求めない=現状を受け入れて、淡々と生きる。深く考えすぎずに仕事をこなす。皆から信頼される一般的な会社員。

    ・非HSCで刺激求める=現状確認せずに新しい世界に飛び込む。突撃型。新天地や新規事業向き

    ******

    ・HSCは些細なことで傷つく。

    ・まずは「この子は傷ついているのかもしれない」と考える。思い通りにならないことで傷ついている。

    ★こういう子には「自分をコントロールする力」が必要。よくないとわかっていても感情的になり周りから孤立してしまう。付き合うには忍耐が必要。

    安心できる環境であれば、優しさや感受性といった長所が発揮されていく。

    ・幸せな人生の土台は「自己肯定感」生きている価値がある、生きてて良いんだ。

    ★自己肯定感は、悪いところも受け入れてもらえることで育つ。

    ・HSCは自己肯定感を持ちにくい。
     ・ちょっとした言葉を「全否定」と受け取る
     ・自分に厳しいので、自分をネガティヴに見る
     ・相手の気持ちに敏感に気がつくので、相手の望む行動をとりやすい。自己を抑えてしまう。見捨てられ不安を感じやすい。それに対するためし行動もある。
     ・集団行動が苦手。力を発揮できずに萎縮してしまう。特性が違うだけなのに、ダメレッテルを貼られた気分になって自己否定しやすくなる。

    ・敏感な子どもは人の笑顔が大好き
    ・安心できる環境だと、素が出て「手がかかる」状態になる。これは家庭や子育てが「うまくいってる」という証拠でもある。

    ★自分の説明書…HSCの特徴

    たぶん私はHSCだったけど、無関心の父とADHDの母で、味方がいなかったから辛いまま大人になって苦しんでるんだと思う

    褒められることにも敏感。褒められることで自信がついて得意になる。生涯の宝となる。

    HSPには「味方」「安心感」が必要不可欠

    敏感だからといって、ダメな人間だと思う必要はない。特性に気づき、特性に合わせた生き方をすると良い…自分も人も幸せにする方法を見つけよう。

  • 自分がHSP。次男も絶対にHSCだろうと思っていて、気になっていたこの本を読んでみました。
    敏感で繊細ですぐ怒りすぐ泣く。気持ちはとてもわかるけど、、対応の仕方にとても困って疲れていました。
    本を読んで、怒らなくていいんだ、怒ったままでもいいんだ、甘やかしているわけじゃない、とても気持ちが楽になり子供にイライラすることも減りました。
    とても読みやすかったです。

  • やっと読めた〜!!!

    「甘やかすからわがままになるというのは間違い。」としっかり言ってくれて救われた。私も周りでその言葉よく聞くけど、親の育て方は、子どもの行動の原因ではなく結果かもしれないと考えてみるといいらしい。もともと敏感な特性があって、新しい環境になじめないから親が相手せざるをえない、ちょっとしたにおいや味に敏感なので子どもの味の好みに合わせるようにした、など親の行動は原因ではなく結果。HSCは不快な状況になると不安定になったり自制心を失ってしまうから、子どもの要求を受け入れることは「甘やかし」ではなく必要なこと!一番の近道だと思えた!「HSCがとても手がかかる子になっているということは子育てがうまくいっている証拠。」安心して自分を出せる環境が作られている証拠であり、むしろ手がかからん子どもの方が心配だよね。
    「自己肯定感を持ちにくいHSCには良いところも悪いところも全部ひっくるめて受け止めることが大切。」教員は悪いところ直すべきところばかり取り上げて変えさせよう成長させようとしすぎだと思う時がある。でもそれを指摘することが悪いんじゃなくてそれで諦めたり見捨てたりせずに向き合い続ければ大丈夫なのかなって本を読んで思た!もちろんいいところを褒めるのは大前提だけど!養護教諭も聖人じゃないから腹立つときもあるし傷つくこともあるしそれが伝わってしまう時もあるけど、それで見捨てずにまたけろっと関わって、あなたに悪いところがあったとしても大切な存在には変わりないよ、という気持ちを届けられたらいいな。

  • 3歳の子供がHSCだと思われるために読んでみた。
    HSCで間違いないと確証を持つとともに、どう接せるべきなのか具体例がいくつかあって勉強になった。
    ついつい怒ってしまったり、急かしてしまう日々だけど、怒らずに伝える・褒める・子供のペースに合わせてあげるを意識して過ごしていきたい。

  • HSCについて学びたくて読んでみました。
    確かに。繊細でひといちばい敏感な子にとって、学校での生活は辛いことも多々あるだろうと思いました。当然その子に合わせた配慮が必要になってくるだろうし、配慮があることでポジティブになれる場面も多い。
    でも、学校にはまた違った配慮(支援)が必要な子もいて、その子にばかり気を回せるとは限らないですよね。嫌なことや、イライラすることだって必ず起きます。だからこそ家庭と学校とが連携する必要。お互いにHSCの知識を持った上で、その子にとって良い成長につながる配慮ができたら良いなと思いました。

  • 笑ってしまうぐらい、自分にも子供達にも当てはまっていた。このような本が広く知れ渡り、少しでも多くのHSP、HSCの人が傷つかず生きていける世界が当たり前になってほしいと強く望みます。

  • 実際に使えそうな子どもへの言葉がけのヒントがたくさんあって参考になった。子どもを理解するヒントとして、定期的に読んでみたいと思った。

  • 単純そうな事が書いてあるけれど、子育てで毎日実践するのはなかなか難しい。ただ、この本を読んで子どもにどう接すればいいのか確信を持てた。

    HSPの自分が子どもの頃こうして欲しかったなーと思った事が結構多く書かれていた。個人的な意見だが、HSPはかなり記憶力が良い所があるので子どもになるべくトラウマが残らないように育ててやりたい。

  • 子どもがもしかして…HSC(?)と思い、カウンセラーの方から借りた。
    全てに思い当たらなくても、1つ2つの度合いが極端に強ければ、HSCの可能性があるようだ。
    思い当たるフシは多く、親として、間違っていた対応を多くしていたなぁと反省した。
    これからでも決して遅くはないと思うし、HSCを育てられることは、とても幸せなことなのだと書いてあって、考え方が変わった気がする。

  • 子どもが小さい頃に「子育てハッピーアドバイス」シリーズを何冊か読んだ。イラストも豊富だし、内容もわかりやすい。HSCの子の対応は、特別支援や発達障害の子への対応に重なる部分が多いと思う。どの子も違う子だし、一人一人を大切に思う気持ちがあれば、特性を理解しようとしたり、勉強して対応を考えたりするし、自己肯定感、自信を高められるように声をかけていくことは、教育や子育ての基本的なことだ考える。

    いろんな子がいるわけだから、たくさんの本を読み、自分の世界を広げ、しなやかで豊かな心を耕していけるような努力をし続けていきたい。

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著者プロフィール

心療内科医。京都大学医学部卒業。国立京都病院内科、名古屋大学医学部附属病院精神科、愛知県立城山病院を経て、真生会富山病院心療内科部長。NPO法人子どもの権利支援センターぱれっと理事長、富山県虐待防止アドバイザー、一般社団法人HAT代表理事。専門は精神病理学、児童思春期精神医療。全国で「認定子育てハッピーアドバイザー養成講座」を開講し、人材育成に当たる。著書は、シリーズ累計500万部を超える『子育てハッピーアドバイス』など多数。

「2022年 『読んでみない? からだのこと。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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