太平洋戦争の大嘘

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  • ダイレクト出版株式会社
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  • / ISBN・EAN: 9784866220383

感想・レビュー・書評

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  • 終戦記念日に手にした一冊です。

    無知故に自分の見識を広げるという意味では非常に興味深い一冊でした。

    私には何が真実なのかはわかりません。

    しかし、本書にて第二次世界大戦に対する自分なりの思考は大きく変化することになるでしょう。

    決して戦争を肯定する訳ではありません。

    戦争のない世界を実現していく為にも歴史から学ぶことの大切さを改めて実感しました。

    歴史を学ぶ... 塩野七生著『ローマ人の物語』大作ではあるが、そろそろ手をつけていこうと思います。




    1946年(昭和21年)5月3日、東京。

    元アメリカ大統領ハーバート・フーヴァーと連合国軍最高司令官マッカーサーは「太平洋戦争とはいったい何だったのか」を3日間にも渡って話し合った。

    そのとき、日本人なら誰も思いもしないようなことをフーヴァーは口にした…

    「太平洋戦争は、日本が始めた戦争じゃない。あのアメリカの『狂人・ルーズベルト』が、日米戦争を起こさせた。気が狂っていると言っても精神異常なんかじゃない、ほんとうに戦争をやりたくてしょうがなかった…その欲望の結果が日米戦争になったんだ」

    その言葉を聞いて、マッカーサーははっきりと同意した…

    私たち日本人は、小さい頃から「日本が真珠湾を宣戦布告もなしに攻めて戦争を起こした」「日本は残虐な悪い国だ」ということを新聞でも、テレビでも繰り返し教わってきました。でも、今から数年前、我々が耳にしてきた太平洋戦争の常識とは真逆とも言える証言が、47年公開を禁じられたフーヴァー元大統領の回顧録から次々と浮かび上がりました。

    ハル・ノート、原爆投下、終戦…アメリカではこの証言をもとに、歴史の見方が、世界の見方が少しずつ変わり始めているのに、日本の大手メディアはいっこうにこの事実を大きく取り上げてくれません。太平洋戦争に隠されたその大嘘の数々とはどのようなものだったのか?

    例えば、、、

    日本が真珠湾を奇襲攻撃したあの日、アメリカ大統領とイギリス首相は驚きや怒りなどではなく、電話で歓喜に狂ったのは何故か?

    「絶対に戦争はしない」と誓って大統領に当選したルーズベルト…それなのに、なぜ戦争は始まったのか?国民を騙して戦争に引きずり込んだ、彼の裏の顔とは?

    ルーズベルト大統領と中国の、ただならぬ深すぎる関係。その蜜月はいつから始まったのか? (わたしたち日本人が見過ごしてはいけない事実とは?)

    日本は終戦まで、アメリカに何度も何度も和平提案を送っていた。それを完全に無視し続けた上での原爆投下…瀕死の日本に、どうしてそこまでする必要があったのか?「原爆が正義だ」という狂気のデタラメを生み出した世界の力関係とは?

    その他にも

    野球、ジャズ、震災義援金…太平洋戦争よりもずっと昔の明治時代から仲の良かった日本とアメリカが、なぜ戦わなければならなかったのか?
    キリスト教、利権、プロパガンダ、共産主義…日本の知らないところで世界はつながっていた? 日米だけを見ていては理解できるはずのない、70年以上前から存在する寒気のするようなネットワークとは? これを知れば、日本人の常識では気付けない世界の現実が見えはじめます…
    日本人が戦争に踏み切るきっかけとなった「ハル・ノート」。なぜ、そんな重要な内容を私たち日本人は教えられないのか?アメリカ大物議員すらも「国民への裏切り」だと絶句した、その内容とは?
    アメリカの侵略に怯えるハワイ王国が、なぜ、明治日本に助けを求め、皇室に縁談を持ちかけたのか? そこから浮かび上がる戦前の日米関係と世界の裏事情
    まだ日米関係が友好的だった戦前のアメリカ。日本人も中国人もアメリカに移民していたのに、「排日移民法」が成立して日本人だけが排除されたのは何故だったのか? この差別の裏にあった「妬み」とは?


    説明
    内容紹介
    1946年(昭和21年)5月3日、東京。

    元アメリカ大統領ハーバート・フーヴァーと連合国軍最高司令官マッカーサーは「太平洋戦争とはいったい何だったのか」を3日間にも渡って話し合った。

    そのとき、日本人なら誰も思いもしないようなことをフーヴァーは口にした…

    「太平洋戦争は、日本が始めた戦争じゃない。あのアメリカの『狂人・ルーズベルト』が、日米戦争を起こさせた。気が狂っていると言っても精神異常なんかじゃない、ほんとうに戦争をやりたくてしょうがなかった…その欲望の結果が日米戦争になったんだ」

    その言葉を聞いて、マッカーサーははっきりと同意した…

    私たち日本人は、小さい頃から「日本が真珠湾を宣戦布告もなしに攻めて戦争を起こした」「日本は残虐な悪い国だ」ということを新聞でも、テレビでも繰り返し教わってきました。でも、今から数年前、我々が耳にしてきた太平洋戦争の常識とは真逆とも言える証言が、47年公開を禁じられたフーヴァー元大統領の回顧録から次々と浮かび上がりました。

    ハル・ノート、原爆投下、終戦…アメリカではこの証言をもとに、歴史の見方が、世界の見方が少しずつ変わり始めているのに、日本の大手メディアはいっこうにこの事実を大きく取り上げてくれません。太平洋戦争に隠されたその大嘘の数々とはどのようなものだったのか?
    著者について
    ハーバード大学大学院博士課程修了。日本のマスメディアでは決して報道されない、欧米政府が扱うレベルの政治・経済の動向、そして市民レベルの情報も踏まえて、文化、思想、宗教など多方面から分析し未来を的確に見抜くその予測能力は、内外の専門家から高く評価されている。

    著書は第1作の『世界経済大予言』(1984年)以来、年間数冊のペースで出版され70冊を上回る。また、秘匿性の高い、年間20万円の会員制レポートは35年間毎月発行され、「正確な情報が命」とも言える、旧三井信託銀行、旧日興証券などの金融機関や大手企業・個人投資家を中心に「世界情勢を読み解くバイブル」として支持されている。

    また、国連集会に派遣団として参加したり、1999年には米ブッシュ政権との架け橋として、リチャード・アーミテージ元米国務副長官、ロバート・ゼーリック世界銀行総裁(共に当時は民間人)らに掛け合い、外交の裏側を取り仕切るなどの国際的・政治的な活動も行ってきた。

    その一方で、「朝まで生テレビ」「バイきんぐ」「ニュース女子」「虎ノ門ニュース」などのテレビ出演やラジオのニュースキャスターを歴任。

    タレントや根拠の薄い発言しかしない学者では伝えられない世界の真実を、お茶の間にも届けるべく情報発進に努める。現在では、地上波では伝えきれないような「日本人にとって価値ある真実を広める活動」をダイレクト出版と協働で行っている。

  • ルーズベルト史観。
    今までぼんやりとしかわからなかったこの歴史感が、この本によってクリアになった。それは日本人が受けてきた戦後教育のように、連合国、特にアメリカで一般的な第二次世界大戦への歴史認識なのだろう。枢軸国の侵略に対する正義という旗印。しかし、そこに連合国の思惑が隠されているとしたら?

    戦勝国が歴史を塗り替えるのは世界の標準なのだろうが、流布している歴史観と事実は違うのではないだろうか?という多面的な視点を持たなくてはいけない。

    共にアメリカ大統領として国を率いたフーバーとルーズベルト。民主党と共和党の対立だけでは表しきれない、闇があるようだ。

    引き続き、歴史から学ばなければならない。

  • 確かにアメリカ側が日本を追い込んで
    始まった戦争でも、「日本は悪くない」って言い切れないと思う
    共産主義の中国を潰すためにアジア諸国を侵略したって理由でも、侵略のために残忍な殺害行為が
    あったのは事実だから。

    アメリカは日本だけじゃなくてイラン戦争(核兵器保の
    濡れ衣)で無理矢理こじつけて開戦したり、今の北朝鮮、中国への経済制裁も、相手をとことん追いつめて開戦させるスタイル。じゃないと大衆が納得しない。特に軍のママ達。
    でもアメリカは戦争がないと、武器は余るし経済がまわらない戦争国家。

    真珠湾攻撃も、アメリカ側は知ってたのに米軍兵を見殺しにして反日感情を高揚させた説もあるみたいだし。

    初めて知ったのは、ブッシュJrがヤルタ協定を批判した事、中国と宣教師の関係、日本とアメリカは仲良しだったけどいずれ覇権争いでぶつかる運命にいた事。
    原爆は世界への権力誇示だった説も。核兵器はどんな理由があっても人がいる所に使ってはいけないと思った。

  • 太平洋戦争に反対する米国内の世論に対し、日本が仕掛けた戦争という大義名分で戦争を始めたかったルーズベルト大統領。日本への厳しい経済制裁は日本を戦争へ駆り立てるための策略だった…。
    そうやってみると、日本の立場は全く違ったものとなる。
    どうしてこの戦争が起きてしまったのか、一読する価値はあると思う。
    歴史をやり直せるなら、戦争をしなくて済んだ歴史に塗り替えたいものだ。

  • 歴史を少しでも学ぶために読みました。
    おそらく、太平洋戦争を始めたのは、日本側が
    始めたと思う人が多いのではないのかと思います。

    しかし、始めたのはアメリカのルーズベルト大統領が
    仕掛けたと書いてあります。

    このことは、マッカーサも認めていると書いています。

    また、なぜ、日本に原爆が落とされたのかについても書かれていて、これは、アメリカ軍が決めたのではなく、ルーズベルト大統領が決めたことが書かれています。

    ほか、中国との関係も書かれていますが、
    史実を知ることは、現在の嘘を流す、プロパガンダから
    身を守るためにも必要なため、少しでも多くの人に読んでほしいと感じました。

  • 隠されてきた太平洋戦争の背景
    アメリカのフーヴァー元大統領の本をもとに,日本がどうして戦争をすることになったのか,世界的な背景を解説.当時のルーズベルト大統領の思惑からなぜ日本が巻き込まれ,歴史の悪者にされているのか暴かれている.
    各国の戦略を洗い出しながら解説されて読んだことの内容でとても面白かった.日本人として一読の価値ありと思う.
    著者のことはテレビで知っていたため興味があったが,たまたまキャンペーン中で送料のみで手に入れられるタイミングだったので迷わず購入.
    読んでいてあれと思ったのは,ルーズベルトが日本に開戦させる手口が今のトランプの手口に似て見えたこと.

  • 日本国の将来の為に正しい歴史認識が、もっと広がるべきだと思う。藤井先生のような保守派の方々を応援したい。

  • 長年発売されなかったフーバー大統領の回顧録が最近手に入るようになったおかげで、書かれた本です。ルーズベルトと対局にあった考え方を知ることができました。そして、ブッシュジュニアに持っていたイメージはメディアに印象操作されたもので大事な事実を知らなかったのだと、以前の自分のアンテナの低さを悔やみました。この本は日本人で共産主義者じゃないなら知っておいた方がいいです。

  • フーヴァー元大統領の『フリーダム・ビトレイド』をもとにして、第二次大戦のアメリカの戦略を分析していきます。
    ハル・ノート、ルーズベルト大統領の欺瞞、策略を暴いていきます。
    同意するところがたくさんあります。

    なお、私は第二次大戦の本質は、帝国主義とデモクラシーの戦いなどではなく、先進資本主義国家と後進資本主義国家の対立であった、と考えています。第二次大戦は、日独伊の後進資本主義国が、英米の先進資本主義国の覇権に挑んだ戦いでした。それに加えて、共産主義革命を推進したいソ連が、英米の側で参戦したのです。もちろんそれ以外にも、日本から見れば、日本のアジア解放の戦いであったという意義もあります。 ー 20ページ

  • ハーバート・フーヴァー元大統領の著書Freedom Betrayed を解説している本はこれまで読んだことがなく、とても勉強になった。ルーズベルトの政策を批判的に論ずる視点は竹田恒泰の「アメリカの戦争責任」に通じる。やはり東京裁判史観はそろそろ見直されてもいいと思う。少なくとも日本人が自らの頭で考え、冷静な解釈をしていく努力を怠ってはいけないと思う。そういう意味ではフーヴァーの著書はもう少しポピュラーになってもいい。Amazon でチェックしたら上下2冊で各9680円!これでは高いし、普及しないわ。この藤井さんの本はとても読みやすいけど、あまり深くない感じ。フーヴァーの本の他のところがかなり緩い感じで、そこがちょっと残念。

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著者プロフィール

1952年、東京都生まれ。国際政治学者。早稲田大学政治経済学部卒。クレアモント大学院政治学部(修士)を経て、ハーバード大学政治学部大学院助手、同大学国際問題研究所研究員。1982年から近未来予測の会員制情報誌「ケンブリッジ・フォーキャスト・レポート」を発行。インターネット上でもYouTubeを中心に世界政治や経済情勢について発信している。現在、呉竹会アジア・フォーラム代表幹事、一般社団法人日本クルド友好協会理事も務める。主な著書に、『米中新冷戦、どうする日本』(PHP研究所)、『アングラマネー』(幻冬舎)、『国連の正体』(ダイレクト出版)、『世界恐慌2.0が中国とユーロから始まった』『希望の日米新同盟と絶望の中朝同盟』『国境ある経済の復活』(以上徳間書店)などがある。

「2020年 『米中最終決戦』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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