- Amazon.co.jp ・本 (376ページ)
- / ISBN・EAN: 9784866000800
作品紹介・あらすじ
江戸から明治へ、鎖国から開国へと舵をとった激動の時代に、陰に陽に多大な活躍をした稀有な経験をもっていたジョン万次郎(中濱万次郎)。
本書は、万次郎の直系四代目(万次郎の三男の長男の子)が、語り継がれてきた史実を、新資料を加えて改めてその生涯と時代を浮きぼりにした万次郎の定本である。
そこには、人間としての誠実さ、努力や勤勉、感謝の気持ち、目的に向かう勇気が生き生きと描かれている。現代に生きる私たちの羅針盤となるのではないだろうか。
感想・レビュー・書評
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「漂巽紀畧」は日本帰国してすぐのところまでで終わっていたので、その後のジョン万次郎のことが気になっていた。
日本の開国について、ジョン万次郎の果たした役割が思っていたよりも大きく興味深かった。勝海舟に護衛として岡田以蔵をつけられたくだりなど、幕末オールスターという感じでワクワクした。
恩人であるホイットフィールド船長にも再会できたようで良かった。それが一番気になっていた。
日本史を学んだ当時興味がほぼなかったこともあり、ペリー来航については「なんか急に来た」くらいの認識だったけれど、ジョン万次郎の見聞したアメリカや世界の情勢を鑑みるとなんとなく流れが把握できた。万次郎がいなかったらやばかった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
らんまんを見て、ジョン万次郎に興味を持ったので読みました。
直系の曾孫の方の著作であることに感動を覚えました。 -
数年前万次郎ブームが自分にはあり、そのときいろいろ小説や関連する書籍を読んだので、全編を復習するかのような感じでしたが、やはり万次郎の波乱万丈の一人生はたまらない。神に愛されたかのような奇跡の連続だ。
しかし、それは万次郎自身の才能や努力が呼んだ運であり。また、万次郎の生まれ育った時代が激動の時代であったのも万次郎をほうっておかなかったのだろう。
万次郎の乗る船が一艘の木の葉のような漁船から捕鯨船、そうして軍艦へと変貌しいく。
たぶん、日本語の文字を書けなかった少年は先にアルファベットを習得する。のちに、国の明暗をかける通訳業をこなすに至るリテラシー力!!
時代が万次郎を選んだのだ。
といった感じの万次郎の一生をその子孫が書いた一冊でした。 -
東2法経図・6F開架:289.1A/N33n//K