- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784865933505
感想・レビュー・書評
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オレンジページ連載のエッセイ、第4弾。気軽に読めるこのシリーズがホント大好きで、今回も何気ない出来事の一つ一つにウンウンと頷きまくりだった。短期集中連載と化していた、京都の美味しい玉子サンドを求めた一連のエピソードは面白かったな(そんなに美味しいのならいつか食べてみたい…)。そして今回も、年齢ネタには大いに共感(笑)
全体的にゆるっとしていて、友達とのお喋りのような些末な内容ばかりではあるのだけど、そのお喋りに心が和む。和んだところで、毎度あとがきにはハッとさせられる。平凡でもささやかな幸せを積み重ねていけることのありがたさを噛み締める。こういうご時世だから尚更ね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
『晴れの日散歩』読了。
2年かけて最新刊まで読みました!!
とっても面白かった。
角田さんのエッセイを読むと、今が燻っていてもこの先10年20年も楽しい日がずっと続くんだよと教えてくれているような気にさえなる。とても希望的になれた。それくらい食と共に歳を重ねることを楽しんでいるような内容でした。私自身、歳を取ることに臆病になっていたことに気付けました。
京都の卵サンドを執念深く4回に渡り食べたいと書いてあったの面白かったな〜笑、どんだけ食べたいんだって私も突っ込んでしまったわ笑
お茶目な一面を垣間見ることができて面白かったです!!
2021.12.4(1回目) -
京都の玉子サンド!角田光代さんが書くとなんと美味しそうなことよ!
京都には何度か行ったことがあるのに、そんな美味しそうなものがあるとは全然知らなかった。
次に行く機会があればぜひ食べてみたいなぁ。
そんなふうに思わせる、さらっとしているのに人を動かせる文章が書ける著者の力がすごい。
それから、ひとつひとつのタイトルも面白い。
「万能という恐怖」「ティッシュの善意」「ヌレギニストたち」「ホラーさん」など、内容を読んでから改めてタイトルを読むとなるほどー!と膝を打つものしみじみするもの、色とりどりだ。
あと、猫かわいい!
随所に潜むねこの影笑 -
オレンジページで連載されている角田光代さんのエッセイ。
雑誌という非日常、気づけば猫グッズまみれ(「やだ、猫おばさん?」)、ハグ文化とハグオーラ、人には言えない映画の裏一作、洗い流さないトリートメント。今回もあるあると思わず頷いてしまう日常がたくさん。
明日には忘れてしまうようなことかもしれないけれど、それのなんと尊いことか。分かってはいても実感することって難しいよね。私も自己満でエッセイ書いてみたいな。
というかla kaguのオムレツサンド!角田光代さんがここまで追い求め絶賛するほどおいしいものだったとは。。。前に行ったときそんなに有名だとは知らずに食べそびれたので絶対にリベンジしたい。たしかにちょっと異様なほどお客さんのほとんどが食べてるから「?」となったもんなぁ。私は二杯目のコーヒー。さてアイスだったかホットだったか。
ところで実は私、本作の出版記念イベントである「角田光代さんと新橋でレモンサワーを飲む会」に当選していたのです。すごく楽しみにしていたのだけれど、コロナウイルスの感染拡大防止のため中止になってしまった。
残念だけれどしかたないよね。中止が決まった先月上旬にはまだ世の中で自粛なんて大袈裟な…というムードがあったけれど、昨日はとうとう緊急事態宣言の発令も出た。
いつか角田光代さんとレモンサワーを飲める日が来ることを願って。 -
平日の日中ごくごく普通に綺麗な女性が歩いていた。ところが彼女の履いていたミニスカートの裾の一部がパンツの中にたくしこまれていた。さらにそこからトイレットペーパーが1メートルほどたなびいている。磁場がぐにゃりと曲がったようなシュールすぎて夢を見ているような目の前の現実・・・・。本書はオレンジページに掲載されたエッセイ集。もう第4集くらいだから相当長く続いている。本当かと耳を疑う。料理と全然関係ないテーマも結構多く誰でも楽しめる。
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日常と食についてツラツラと書いてあるエッセイ。角田さんの小説を読んだことがあったのとエッセイが好きなので借りてみた。途中までしか読んでないけど、the日常って感じのエッセイ。ゆるゆる。
角田さんファンは面白いかも!
京都のたまごサンドは食べたいと思った! -
テーマもちゃんとおもしろいし、なにより上手な文章は読んでいて心地よい。こういうしっかりしたエッセイを久しぶりに読んだ気がする。
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『人気作家・角田光代さんが雑誌オレンジページにて14年に渡り連載を続けているエッセイ「散歩」シリーズ第4弾。多忙ななか、京都出張の折りに震えるほどおいしい卵サンドに出会ったり、魚卵好きで朝から明太子のために行列に並んだり。迷路のような渋谷で途方にくれたり、まったく進まない本棚整理を楽しんでいたり。
あっという間に過ぎてしまう日々のできごとを鮮やかに描いた1冊。』
これだけ読みながらニンマリしてしまうエッセイも少ない。筆力、観察力もあるのだが、角田さんのキャラが認知されるところになっていて、やや天然ボケ気味に動くだけでおかしい。
持ち物の猫グッズに気づいた人が、ひとつ目には「可愛い」2つ目には「好きなんですね」3つ目には「微妙な空気」と反応する
昭和ハラスメント