- Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
- / ISBN・EAN: 9784865812749
作品紹介・あらすじ
人気浪曲師が聞かせる「魂」のうなり!
落語、講談…「語り芸」が注目されている、久しく日の目を見なかった浪曲(浪花節)に注目が!会社員時代に、ひょんなことから三味線教室に通い、思いがけず弟子入りし、浪曲師に(その経緯は第二章で堪能を)。浪曲を盛り上げようと、破格の企画力で古いものに新たな息吹を吹き込んでいる。「人生は、何が起きるかわからない!」を地で行く奈々福!奈々福節にココロが酔いしれる!
感想・レビュー・書評
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【推薦者】M.M@いいちこ水滸伝教室 師範代
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第一章 有名な外題の紹介(連載の書き直し)
第二章 奈々福の半生記
第三章 師匠がなくなったとき
第四章 世話になった先輩師匠方
第五章 近況 -
盛りだくさんの内容だった。いくつかの浪曲の演目の概要、奈々福さんご自身のこと、主だった曲師、浪曲師の紹介…どれもとても興味深く読めた。
ほとんど、というか全く興味のなかった浪曲の世界、奈々福さんのおかげで聞きたい、知りたいと思うようになった。はっきり覚えているのは1席だけなのだが、それも行った寄席でたまたま。節談説教の客席とか、耳なし芳一の語りとか、わりと距離の近いところでお見かけするものだから、勝手に身近に感じてしまっている。
何かに興味を持つ時、「人」から入ることは多いと思う。私にとっては、奈々福さんがいらしてくれて良かったし、浪曲界にとっても本当に良かったと思う。パッと華やぐ。元気が出る。
でもその影にはすごい努力、読んでいるだけでもしんどくなるような日々があった。なんてパワフルな人なのだろう。
"だって人生は、いつだって予測不可能なのだから。運命は想像を超えてくるものだから。" 76ページ
コロナが収まったら絶対に木馬亭に行く! -
それまでは落語一辺倒だったわたしを、浪曲ってたのしいよ〜と導いてくださった奈々福さん。福太郎師匠をプロデュースした「徹底!天保水滸伝」、これが極付きだった。この当時、まだ筑摩書房勤務との二足の草鞋だったのですね。すごごごい。この二十年で浪曲界がガラッと変わった。聴く側も入門者も増えた。タイトルが「〜生きていく!」ではなく「〜生きてみる!」により強い意志を感じる。