最後の祝宴

著者 :
  • 幻戯書房
3.67
  • (1)
  • (0)
  • (2)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 31
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (347ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784864880725

作品紹介・あらすじ

横隔膜のあたりに冷たい水のような笑いがにじんでくる-60年代年からの"単行本未収録"作品を集成。江藤淳との"模倣論争"全貌をここに解禁!初期15年間の全作を網羅した300枚に及ぶ一大文学論「作品ノート」と辛辣なユーモア溢れる50篇350枚を初めて集成した著者最後の随想集。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 文学

  • 『倉橋由美子全作品』の『作品ノート』を始め、単行本未収録のエッセイを纏めたもの。
    未収録エッセイは『わたしのなかのかれへ』や『最後から二番目の毒想』など、倉橋由美子の普段のエッセイで、読んでいるとちょっと意地の悪い笑顔になってしまう。これを端正な散文にで書いてあるのだから凄い。
    更に面白いのは『作品ノート』の方で、『お手本』にした先行作や執筆の動機など、かなり赤裸々に書かれているのでは?
    小説でもエッセイでも、倉橋由美子の文章は端正としか言いようがなく、読んでいると本当に気持ちがいい。未収録のエッセイはまだかなり残っているようなので、第2弾の刊行を期待。

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

1935年高知県生まれ。大学在学中に『パルタイ』でデビュー、翌年女流文学賞を受賞。62年田村俊子賞、78年に 『アマノン国往還記』で泉鏡花文学賞を受賞。2005年6月逝去。

「2012年 『完本 酔郷譚』 で使われていた紹介文から引用しています。」

倉橋由美子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×