本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~貴族院外伝 一年生

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  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784864727327

作品紹介・あらすじ

2022年春TVアニメ第3期放送決定!シリーズ累計500万部突破!(電子書籍を含む)

感想・レビュー・書評

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  • 面白かった。
    やっぱりダンケルフェルガー面白い。
    ルーフェン先生、アンゲリカがおもしろい。
    そして、トラウゴット視点が面白かった。ざまぁ(笑)
    ハンネローレが可愛い。

  • ローゼマイン以外の視点で描く、貴族院1年生期間の、番外編短編集。

    収録作品数が多く、ひとつひとつは比較的短め。
    本編のちょっとした裏話という感じ。

    良かったのは、以下の2話。

    「アンゲリカ視点 神殿の護衛騎士」
    アンゲリカの純粋(単純?)さと、ローゼマインの神殿側仕えたちのあたたかさが、心地よかった。

    「ハルトムート視点 ダンケルフェルガーの女」
    強い女性は今までもいたけれど、このたくましさはなかなか。
    今までにない展開で、おもしろかった。

  • ローゼマイン以外の視点で書かれた外伝短編集。不在の間の騒動や、他領の候補生の視点で書かれていて面白い!

    個人的には、間の悪すぎるハンネローレ(毎回名前を間違えてしまう…)の話が好き。
    常識的な思考と、やたら熱血で勝負に挑もうとする脳筋系な領地の人達の思い込みのチグハグさが面白い。
    (ローゼマインの事を悪辣似非聖女だと敵視しているお兄さん、大きくなって美しくなるローゼマインに魂を抜かれるんじゃ?とフラグを期待w)

    姉妹に振り回される兄弟の友情(被害者の会?)
    ヴィルフリートも優秀と周りに思われてるけど、ローゼマインと比較されて拗ねないのは成長したなぁ。

    最後に、学生がこなくなった図書館にて、昨年と違った学園生活を振り返りながら閉館業務を行うソランジュと、政変で政治犯として大した罪もなく処刑された人々の知識が保護された閉架書庫の話が出て来て、貴族院で身近な話になった政変の影響がひしひしと感じて胸が締め付けられる。

    資料を貸出ししただけで処刑対象にされ未来を奪われる悲しみと、罪無き人々の残した知識の欠片を守ろうとする誇りある行動に、意識が高いとはこういうことだよな…と、自分の仕事に誇りと志を持つ人たちの強さを感じました。

  • やっと連続刊行の最新刊に追いつきました!(笑)

    外伝だけで1冊分という、超超超待ちわびていた1冊。本編はローゼマイン視点のみなので、彼女から見た物語の、裏側を知ることができて嬉しい。

    こうやって外伝を読んでいて思うのは、登場人物1人1人のキャラクタ設定がしっかりしているということ。作者の香月美夜さんの脳みその中の創造力の緻密さよ! 異世界転生してしまったローゼマインが引き起こす様々なドタバタが、どれだけその世界の常識から外れているのか、というのを、ローゼマイン以外の視点から記述してくれるとよく分かる。なんと素晴らしい外伝集!

    そして、椎名優先生のキャラクタデザインが素敵。本編ではあまりスポットが当たらないキャラクタについて書かれた外伝だから、イラストになる登場人物も意外なところが多くて嬉しかった。

    18の物語が入っていて、どれも面白かったのだけれど、特に興味深かったのは、神殿でのアンゲリカと灰色神官・巫女たちとの交流の話、トラウゴットに対するユストクスの言動の話、そしてソランジュ視点での政変時の司書たちの話…。この世界の価値観やこれからの物語を理解するのに必要な情報に溢れている(他の話ももちろんそうだけど)。

    あとはね、ハルトムートとクラリッサのあのシーンにイラストが付いたのが嬉しいですよね(笑)。「常識」が違うって、恐ろしいですよねー。ハルトムートの心境までわかってお得な話でした(笑)。

    すでに結末のわかっている物語だけれど、外伝から知る話はすべて新しくて面白い。香月先生は大変だと思うけど、頻繁に外伝集出してほしいわ。

  • 主人公以外の登場人物目線で書かれた短編集。本編を補完する色々な視点の物語が面白かった。
    特に最後の、貴族院図書館司書ソランジュ視点は泣きそうになってしまった。異世界転生物のファンタジーではあるけど、現実の図書館の存在意義を考えてしまったよ。現実に、図書館とか、美術館とか、遺跡とか、焼かれる事があるから。

  • 貴族院の各キャラ視点での外伝。
    本編とは違う面白さでした!!

    ハンネローレの時の女神ドレッファングーアに忘れられてるんじゃないかってくらいの壊滅的な間の悪さとか、ルーフェン先生ただの脳筋男じゃなかったんだねとちょっと見直したり(笑)とか。

    最後のソランジュ視点の過去の司書達の話が切なくてグッときました。
    『あぁそうだ。我等は知識の番人。出身地に意味はない。重要なことは人類の英知に敬意を払えるかどうか、それだけだ。』この台詞が特に印象に残りました。平気で焚書坑儒をする国に聞かせたいですね。

    また外伝が出るといいなと思います。今度は成人貴族の話を読んでみたいです。ユストクスとかカルステッドとかフロレンッィアとか。

  • ネット外伝に大幅加筆の嬉しい一冊。

    表紙と口絵に視点登場人物がいるのですが、誰かと思えばルーフェンが…。

    今までなかった視点"ルーフェン、トラウゴット、オルトヴィーン、ソランジュ、アンゲリカ、ユーディット"がとても楽しかったです。

  • 間が悪いと落ち込みながらも頑張っているハンネローネが好きだな。

    ルーフェン先生のことは、ずっと『NARUTO‐ナルト‐』の「マイト・ガイ」をイメージして読んでいた。
    レスティラウトと剣を交えている挿絵を見て、認識をとても改めた。
    ダンケルフェルガーの貴族で、オレンジっぽい金髪、熱の籠もった青い瞳。
    マイト・ガイなわけなかった。

    ソランジュ先生が、司書仲間達と楽しくお仕事する日が早く訪れますように。

  • 貴族院1年生の出来事を他の人視点で描かれたSS集
    時系列で書籍本編と併読したので、この本だけの感想は書きにくい


    やはり意外だったのはルーフェンかな
    本編だけだとディッター狂いウザい教師にしか思えないけど
    ちゃんとディッターを通じた生徒の成長や、ディッターの意義、ダンケルフェルガー出身として領地の将来、次期領主のことなど考えていたのだなとわかる


    アンゲリカも自分が出来ないことを自覚していて、その上で他の人に任せられること、自分が出来たほうが良いことをちゃんと理解している
    ま、一般的な貴族らしからぬことは変わりないけどね


    ローゼマインが帰還した後の事はヴィルフリート視点でしか語られてなかったけど、ブリュンヒルデ視点ではその大変さも違って見える
    領主一族の側近ってどんな立ち位置なんですかね?
    命令の指揮系統としては自分の主が第一なんでしょうけど、他の領主一族の指示を蔑ろにして良い訳では無い
    まぁ、この場合はヴィルフリートの拡大解釈と粗忽さ故の行き違いですけど
    その影にはやはりオズヴァルトがいるんだよなぁ
    つくづくその考えが一般的なのかどうか判断かつかないですね


    トラウゴット視点で見るとユストクスの優秀さが際立つなぁ
    本来の側仕えの仕事は当然として、事務処理能力の高さ、マルチタスクをこなす能力、情報収集の数々の手法、独りで素材最終できる程度の強さ等など


    オルトヴィーン視点でのドレヴァンヒェルの姉弟
    本編の感想でも書いたけど、苦労人ですよねぇ……


    ソランジュ視点で出てきた日誌
    これは後に本編でローゼマインに貸し出されるやつですね
    書かれてある内容は普通の業務日誌だけど、その背景は結構重いというのがこれを読むとわかる
    ローゼマインがラオブルートに疑われる要因でもあるけど、ソランジュとしては善意なんだよなぁ


    何だかんだ言って、本編だけではわからないユルゲンシュミットの常識や、他の人視点でローゼマインの特殊性など、よく綻びが出ないように整合性が取れている構成力に脱帽

  • 【引用】何がどうなったらそうなるのだ!?(p.104)
    【評価】楽しく読みました。
    【感想】いつもの巻末にある、他者視点のお話が集まってる感じでローゼマイン周辺の人びとがいかに苦労しているか描かれ、おー、背景ではこんなことがあったんかとか思えるけど、このシリーズでこの本を最初に読むのはあまり適切ではないと思う(そんな人おらんやろけど)。

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著者プロフィール

香月美夜(かづき みや)
小説家。1月22日生まれ。中学2年生の頃より小説を書き始め、社会人となり結婚後、子どもの世話がひと段落してから執筆を再会。2013年より小説投稿サイト「小説家になろう」で『本好きの下剋上』を公開して人気作品となる。2015年にTOブックスより書籍化され一般誌デビュー、シリーズ化される代表作になる。同作シリーズは累計100万部を突破し、「このライトノベルがすごい! 2018&2019」2年連続第1位に輝き、テレビアニメ化も決定した。

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