子どもの頭がグンと良くなる!国語の力

著者 :
  • 水王舎
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本棚登録 : 259
感想 : 28
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784864700221

作品紹介・あらすじ

子どもの頃は、自分で正しい勉強方法を選択することができません。
だからこそ、両親が正しいサポートをしてあげる必要があります。
たとえば、子どもが「これが欲しい」「これはしたくない」などと言ったらどうしますか?
実は日常で子どもとする何気ない会話の中にも、子どもの頭をグンと良くするためのヒントがたくさん含まれているのです。
本書では、子どもが「考える力」「話す力」「書く力」を身につける方法や、
人生で役立つ「3つの論理」など、親子で一緒に学べる正しい学習方法をあますところなく掲載しました。
巻末には、子どもの書く力をグンと伸ばす「伝えるノート」も収録。
設樂みな子さんが描くマンガと共に、ワンランク上の子育て術を楽しく学びましょう。

感想・レビュー・書評

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  • 日本語で物事を考え、伝えることで日常を生きる人において、国語力は学問はおろか、生活そのものに直結する。
    それほどまでに、国語力は重要な役割を担っている。

    国語で養うことができる論理力が、物事を理解し、イメージするといった記憶の定着に大きく貢献することも本書では示していた。

    子供の頃にこの本が出版されていたら、より深みのある人間になれていたかもしれない…。

  • 「国語はセンス」「勉強しても伸びない」という類の言葉に怒りにも似た疑問を抱いてきた。そうやって国語を感覚の教科と思っているから、努力を怠る。勉強しても伸びないんじゃなくて、本気で勉強しなきゃ伸びないんだよー!!!!と。

    今後はそうした気持ちを説明する際に、ここに書かれていることも引用したいと思います。

  • 1250

  • 教育に携わるすべての関係者、子どもを持つ親に読んで欲しい1冊。

    国語といえば、
    センス、感覚の学問、日本語だからなんとかなるで片付けられてきた。
    そんな世間の国語に対する間違えた捉え方をひっくり返してくれる。

    国語は全ての教科の土台であり、これからの時代は何より国語力が必要とされるという。
    答えのない時代に、誰かが用意した答えを探し当てるのではなく、まだ誰も経験したことのない事態に対して、自分の頭で答えを見つけていかなければならない。
    グローバル化時代、多様性の容認が前提となる。
    世界の共通言語は英語ではなく、論理
    英語は学問ではなく、コミュニケーションの手段。だから、必要になった時で十分間に合う。

    自分の考えを相手に理解してもらう、正確に伝えるための論理的に話す、書く力(アウトプット)
    相手の考えを正確に理解するための論理的に読む、聞く力(インプット)
    国語力がつくと人生が変わる!

    学校や塾だけで学ぶものではなく、日常生活の中で子どもに対する問いかけの仕方で論理力を鍛えることができるという。
    3つの論理を意識してみること
    ①イコールの関係
    →具体と抽象、比喩
    読者に自分の意見を納得してもらうため、わかりやすくイメージしてもらうため

    ②因果関係
    →理由、反対意見の人にも納得してもらえるように、意図が相手に正しく伝わるように

    ③対比関係、
    →文章で述べられる主張は他の人たちと異なるか、反対意見が多い。
    だからこそ、比べたり、譲歩(相手の意見に一旦歩み寄ってから逆接で自分の意見を伝える)したりすることで自分の主張を納得してもらう

  • 不確実性の高い世の中になってきていることを受け、大学受験も共通テストに見られるように知識偏重主義から思考力重視にシフトチェンジしつつあり、更にそれを受けた中学受験もそういった方向に変わりつつある。
    それを2015年当時から、国語力を磨いて論理的思考を身につけることが全ての科目の基礎になると提唱していたのが、本書である。

    本書は、国語力が欠如し、国語の大事さが分かっていない人をも想定読者層としているようだ。
    なぜ国語力が大事なのか、そもそも論理的とは?
    こういった基礎の基礎から、平易な文章と豊富なたとえ話、そして漫画を織り交ぜて分かりやすく解説していく。
    著者の他の著作や問題集に見られる通り、国語力とはすなわち日本語を論理構造を理解し使いこなせることにあるというのが基本スタンス。
    まだ幼い我が子に、どうやって国語力をつけていくか、色々考えさせてくれる一冊。
    小学校低学年の我が子には、結局出口式の問題集を買い与えることになる予感がする。笑

  • 2020/08/30
    #子どもの頭がグンと良くなる国語の力
    #出口汪
    国語が苦手な私は、職場でインシデントレポート1枚書くのに
    毎度毎度大変な思いをしてます、、。

    学生さん、国語力が上がれば全ての教科の成績は上がります!
    社会人になってから自分の意見を論理的に伝えられるようになります!
    と、この本で具体的に説明してくれます!

    私の学生時代の勉強方法は、暗記暗記でテストに臨んでました。案の定沢山覚えた難しい漢字も、今では殆ど思い出せませんし、書けません!悲しい!

    勉強で大切なことは、
    ①理解すること
    ②反復すること
    ③イメージすること なのです。

    この勉強方法を小学生の頃に、出会いたかった!笑

    #book #子育て #日本語 #接続語
    #小説を沢山読むこと #造像力
    #勉強 #新しいことを知ることの楽しさを幼い頃から身につけておくこと

  • 2022年16冊目。
    本屋さんで見つけた瞬間手にしていた。
    もっと早くこの本に出会えていたら我が子の国語力は変わっていたと思う。そして、自分自身も。
    勉強が苦手だった自分でも、面白い程よく分かる1冊。

  • 論理力を鍛えるために子どもとのやりとりが大切だとのこと。

    巻末の伝えるノート、良さそうです。

  • この本は、自分の力で幸せをつかみ取るためには、知恵だけでなく、論理力を鍛えることが必要だということが書かれています。
    わたしが好きなYouTuberの一人に「ヒカル」がいます。彼は見た目も格好よく変わりましたが、最も魅力的なのは話しが面白いところです。YouTubeではその時々で彼がどう考えているのかを、即興で伝えてくれます。彼のお話しがわかりやすいのは、論理的に話してくれているからだと気づきました。
    わたしたちは説明が一文抜けたり、話の展開が接続後とミスマッチしていたりすると、その話を理解できません。相手に伝わる文章や話をするのに、論理力は子供だけでなく大人も身に着けたい力だと思いました。

  • 国語はセンスではない。この主張がすごくいい。センスって言われたら、救いがないもんな。努力の意味も方向も分からないまま。じゃあなんで国語の授業やるの?って話になる。『教科書が読めない子どもたち』の前に読むと、より国語の汎用性の高さが際立つ。やっぱり、全ての始まりは国語だよな。国語って何?を「論理」と一言で言い切っている豪胆さも好き。

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著者プロフィール

関西学院大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。
広島女学院大学客員教授、論理文章能力検定評議員、出版社「水王舎」代表取締役。
現代文講師として、予備校の大教室が満員となり、
受験参考書がベストセラーになるほど圧倒的な支持を得ており、著書累計数は1300万部を超える。
また「論理力」を養成する画期的なプログラム「論理エンジン」を開発、
多くの学校に採用されている。
著書に『出口汪の「最強!」の記憶術』『出口のシステム現代文』
『子どもの頭がグンと良くなる!国語の力』『芥川・太宰に学ぶ 心をつかむ文章講座』(以上、水王舎)、
『出口汪の新日本語トレーニング』(小学館)、『出口汪の「日本の名作」が面白いほどわかる』(講談社)
『ビジネスマンのための国語力トレーニング』(日経文庫)、『源氏物語が面白いほどわかる本』(KADOKAWA)、
『頭がよくなる!大人の論理力ドリル』(フォレスト出版)、『やりなおし高校国語・教科書で論理力・読解力を鍛える』(筑摩書房)など。
小説に『水月』(講談社)がある。

「2019年 『何が教育をダメにしたのか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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